この項目では、三田紀房の漫画作品について説明しています。
本作品を原作とするTBSテレビのテレビドラマについては「ドラゴン桜 (テレビドラマ)」をご覧ください。
同じく韓国放送公社のテレビドラマについては「ドラゴン桜〈韓国版〉」をご覧ください。
ドラゴン桜
ジャンル受験漫画
漫画:ドラゴン桜
作者三田紀房
出版社講談社
掲載誌モーニング
レーベルモーニングKC
発表号2003年31号 - 2007年30号
巻数全21巻
話数全194話
ドラマ:ドラゴン桜
原作三田紀房
脚本秦建日子
演出塚本連平
唐木希浩
『ドラゴン桜』(ドラゴンざくら)は、三田紀房による日本の漫画作品。2003年から2007年まで、講談社の漫画雑誌『モーニング』にて連載された。続編である『ドラゴン桜2』は2018年から2021年まで連載された。
概要の著書『一発逆転??裏技勉強法』と並び受験業界で話題を呼んだ。一話ごとに、受験に臨む心がけなども紹介されている。
また、子育てに関するエピソードも盛り込まれており、カバーする領域は広い。桜木は物語冒頭において、大勢の生徒たちを前にして「世の中のルールは頭のいいやつに都合のいいように作られており、勉強をしないやつはそれに騙されつづける」と言い放つなど、現実の厳しさも生徒に叩き込んでいく。
「ドラゴン桜」とは、作品の舞台である龍山高校の“龍”と「サクラサク」など“合格”を意味する“桜”から来た造語であり、来年の4月に東大に合格しようという誓いの木(そして桜木にとっては龍山高校の体制への挑戦状と、大物弁護士への一里塚)のようなものである。
2005年にドラマ化された。生徒の数が原作に比べて多い、登場人物の恋愛模様が描かれている、原作の完結に先んじたためオリジナルの結末が用意されているなど原作と作りが大きく違っている。また、里見蘭によりノベライズもされている。2010年1月4日からは、韓国でも本作品を原作としたドラマ『ドラゴン桜(勉強の神)』がKBSで放送され、日本では『ドラゴン桜〈韓国版〉』のタイトルでフジテレビにて放送された。2019年には佐藤友哉の脚本により生徒たちを主軸として朗読劇化された[1]。第29回講談社漫画賞、平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。2021年7月時点で累計発行部数は800万部を記録している[2]。
2007年10月から『モーニング』にて、この作品の続編にあたる『エンゼルバンク-ドラゴン桜外伝-』が連載を開始し、転職をテーマにしている。こちらも『エンゼルバンク?転職代理人』というタイトルでドラマ化された。長谷川京子が井野真々子役で続投しているものの、『ドラゴン桜』とのつながりは薄くなっている。
『ドラゴン桜2』では三田はネームのみを描き、作画は完全外注を実現している。背景だけでなく、人物もすべて外注するのは漫画界でも初の試みだという。メリットとして、「取材や物語づくりなどの必要な作業に自分の労力を集中させることができる」「作画のためのアシスタントを雇うことで発生する労務管理なども必要がなくなる」などが挙げられている[3]。また、予備校講師の林修が本人役で登場している[4][5]。
同じく受験・教育をテーマとする『二月の勝者-絶対合格の教室-』(小学館)と対談企画を『中央公論』2020年2月号で行い、それを公式Noteで公開している[6]。この対談の中で『ドラゴン桜2』のテーマは、受験生人口の最大ボリュームは偏差値50から60台であるため、彼ら彼女らに「あなたたちも一年間本気で勉強すれば余裕で東大に行けますよ、諦めないで」と伝えたいと語っている。