ドラゴンスレイヤー英雄伝説
[Wikipedia|▼Menu]

『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』(ドラゴンスレイヤーえいゆうでんせつ、Dragon Slayer The Legend of Heroes)は、日本ファルコムが制作したコンピュータRPGゲームシリーズ、およびその第1作のタイトル。1作目となる『ドラゴンスレイヤー英雄伝説 (I) 』とその続編『ドラゴンスレイヤー英雄伝説II (II) 』の2作品がある。「ドラゴンスレイヤー(ドラスレ)シリーズ」の第6作目であり、「英雄伝説(英伝)シリーズ」の第1期にあたる。
シリーズ概要
ドラゴンスレイヤーシリーズとして

木屋善夫がプロデュースした「ドラスレシリーズ」の6作目に当たるが、当初は『ドラゴンスレイヤーVI』となるところを「VI」の文字を外すというコピーで発売している。ただしMSX2版では起動時に「6」が表示されているなど、完全には統一されていない。

それまでの「ドラゴンスレイヤーシリーズ」におけるリアルタイム・アクション系のゲームスタイルから一転して、『ドラゴンクエスト』のようなストーリーを重視した展開とコマンド選択型によるゲーム進行に変更された。

木屋の退社により、「ドラスレシリーズ」が解体された後は「ドラゴンスレイヤー」を冠さずに『新 英雄伝説』・『英雄伝説I・II』の名称でリメイクや移植が行なわれている。
英雄伝説シリーズとして

英雄伝説シリーズ』の第1期に当たり、その舞台から「イセルハーサ編」と呼ばれる。ただし、『英雄伝説』が『ドラスレ』から独立したシリーズとして確立するのは、『英雄伝説III 白き魔女』から始まる第2期『ガガーブトリロジー』の発売によるものであり、「イセルハーサ編」という名称も後から使用されたものである。

「英雄伝説シリーズ」の元祖としては「コマンド選択型のRPG」であることが以降の作品に引き継がれているが、前述の通り『III』以降で確立したシリーズであるため、シリーズとしての特徴も『III』以降で確立したものが多い。
ドラゴンスレイヤー英雄伝説

ドラゴンスレイヤー英雄伝説ジャンルロールプレイングゲーム
対応機種PC-8800シリーズ[PC88]
PC-9800シリーズ[PC98]
FM TOWNS[FM]
MSX2[MSX]
PCエンジン[PCE]
スーパーファミコン[SFC]
X68000[X68K]
メガドライブ[MD]
Windows[Win]
プレイステーション[PS]
セガサターン[SS]
開発元[PC88][PC98][FM][MSX][Win]日本ファルコム
[PCE]ハドソン
[SFC]エポック社
[X68K]SPS
[MD]セガ・ファルコム
[PS][SS]GMF
発売元[PC88][PC98][FM][MSX][Win]日本ファルコム
[PCE]ハドソン
[SFC]エポック社
[MD]セガ・ファルコム
[X68K]SPS
[PS][SS]亜土電子工業
人数1人
メディア[PC88][PC98][FM][MSX][X68K]フロッピーディスク
[PCE][PS][SS][Win]CD-ROM
[SFC][MD]ロムカセット
発売日[PC88]1989年12月10日
[PC98]1990年4月20日
[FM]1990年
[MSX]1990年
[PCE]1991年10月25日[1]
[SFC]1992年2月14日
[X68K]1993年
[MD]1994年9月16日
[Win]1997年4月25日
[PS]1998年6月25日
[SS]1998年9月23日
その他データは全て初回パッケージの物となる。
PS版、SS版はIとIIがセットになっている。
テンプレートを表示

概要

「ドラスレシリーズ」の第6作『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』の第1作目であり、「英伝シリーズ」および同シリーズ第1期「イセルハーサ編」の第1作目でもある。イセルハーサを舞台とし、ファーレーン王国の王子セリオスを主人公としている。

1989年12月10日PC-8800シリーズ向けに発売されたのを皮切りに、PC各機種および家庭用ゲーム機にも移植されている。
物語

ある日の晩、ファーレーン王国の首都ルディアがモンスターに襲撃された。モンスターは撃退されたものの、その混乱の最中に国王アスエルが殺害されてしまう。当時6歳であった王子セリオスは、16歳になって王位を継承するまでエルアスタの町で養育されることになった。

そして10年後の王位継承日を約2ヶ月後に控えたある日のこと、エルアスタの町がモンスターに襲われてしまう。何とか逃げ延びたセリオスは、モンスターを差し向けたのがファーレーンの摂政アクダムの仕業である事実を知る。セリオスは出会った仲間たちと共に、アクダムの野望を阻止するべく立ち上がることを決意する。
登場キャラクター
セリオス
15歳。本作の主人公であり、ファーレーン王国の王子。国王アスエルの死後、16歳で王位を継承するまで、エルアスタの町で養育される。よくライアスの目を盗んでは、趣味の
スライムいじめに興じていた。好物はビーフシチュー。
リュナン
32歳。ファーレーン王国でアクダムからルディア城を奪回するため、レジスタンスに参加している修道士の男。正体は兄達の悪政を憂うラヌーラ王国の第三王子で、本名はエリオン。生真面目な性格で、特技は長い説教。好物はビーフカレー。
ロー
22歳。クルスの村でフラフラしている遊び人の男。いい加減な性格だが、魔法の腕が自慢で、炎の呪文を得意としている。しかし、魔法以外で役立てないことに対してコンプレックスを抱いている。
ゲイル
26歳。ベルガの鉱山で働かされていた男。正体は大盗賊ゲイルの孫で、ゲイルの3代目となるゲイル3世。盗賊の跡を継ぐのを嫌い、家を飛び出した。
ソニア
20歳。アロンの孫娘で、ファーレーン王国におけるレジスタンスにも参加している。勝ち気な性格で、最初に出会った時も「気の強そうな女」として見られる。
ディーナ
15歳。ソルディス王国の王女。セリオスの許嫁。
アートス
ソルディス王国の国王。ディーナの父。
クレア
ソルディスの王妃。ディーナの母。
フラート
ラヌーラ王国の第一王子にして、現国王。国民に重税を課して苦しめている。
ジェルマン
兄フラートと共に、悪政で評判が悪い。ラヌーラの第二王子。
アクダム
ファーレーン王国の摂政を勤める男。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:55 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef