ドラゴンクエスト
ジャンルファンタジー
アドベンチャー
アニメ
原作エニックス
バードスタジオ
アーマープロジェクト
チュンソフト
堀井雄二(原案)
総監督りんたろう・山田勝久(1話 - 12話)
神田武幸(13話以降)
シリーズ構成山田隆司
キャラクターデザイン鳥山明(原案)
金沢比呂司
音楽すぎやまこういち
ミッキー吉野
KAZZ TOYAMA(英語版)
アニメーション制作スタジオコメット
製作フジテレビ
NAS
放送局フジテレビ系列
放送期間1989年12月2日 - 1990年9月22日(第1部)
1991年1月11日 - 4月5日(第2部)
話数全43話(第1部:全32話、第2部:全11話)
関連作品
ドラゴンクエストシリーズ(テレビゲーム)
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ
『ドラゴンクエスト』は、フジテレビ系列で放映されたテレビアニメ[1]。全43話(32話+11話)が放送された。なお、DVDのリリース時には「勇者アベル伝説」[2]というテレビ放映時にはなかった副題がつき、アニマックスなどで放映される際にもこのように案内されている。 エニックスの人気RPG『ドラゴンクエストシリーズ』をもとにした、オリジナルストーリーのアニメ[1]。同シリーズは『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』(1988年発売)が日本において社会現象となるほどの大ヒットとなり、それ以来、ドラゴンクエストは書籍や漫画など、さまざまなメディアへと進出していった。このアニメ作品もその一環といえる。もともと漫画やアニメがテレビゲーム化されることは多かったが、逆にテレビゲームがアニメ化されるのは当時としては珍しいケースだった。また当時、『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』の発売を控えており、そのプロモーションとしての意味合いも大いに含む企画だった。北米では1989年に海外版『Dragon Warrior』1作目の発売も決定していた。 キャラクター原案は原作ドラゴンクエストシリーズと同じ鳥山明で、主要キャラクターのデザインイラストを描きおろした[1]。 エンディングで「マンガ連載 週刊少年ジャンプ(集英社)」とクレジットされているが、本作の内容自体の漫画化・連載はいずれもされてはいない(1989年から1990年頃に週刊少年ジャンプの「ファミコン怪盗芸魔団」コーナーで定期的に特集は組まれていた)。また同誌で連載されていた『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』とのストーリー上の関連性はない[注 1]。 本作は全43話から構成されるが、途中で一旦放送が打ち切られており、打ち切りより前の32話が「第一部」、放送再開後の11話が「第二部」と呼ばれている。 アニメ終了から15年以上が過ぎた2006年10月10日、本作の全話を収録したDVD『DVD-BOX ドラゴンクエスト 勇者アベル伝説』が発売された(発売元:スーパー・ビジョン、販売元:イーネット・フロンティア)[2]。 ドラゴンクエストシリーズの世界・舞台設定が再現されており、テレビゲーム版ドラゴンクエストの第1作目から第4作目までに登場したモンスター[注 2]やアイテム、呪文などが本作品中に登場した。また、エスターク[注 3]、アリアハンなどといった、ゲームに登場した地名やキャラクター名がこのアニメ作品で地名として登場したり、人物名として登場したこともあった(バハラタなど)。BGMもゲームのものがアレンジのうえ一部使用されていた。 第一部では、話数をレベル(Level)で表したり、テレビゲーム版の「つよさ」ウィンドウのようなキャラクターのステータス画面[注 4]が各話終了時に表示されるなど(ステータス画面表示は31話まで)、テレビゲーム版の『ドラゴンクエスト』を意識した演出が取り入れられていた。モンスターが宝石をもとに生み出されるという発想も、ゲーム内で戦闘後にゴールド(貨幣)を手に入れることができる点を説明するために考案されたものである。 アベルやティアラなど主要キャラクターの衣装は、中世 - 近世ヨーロッパ色が強いゲーム版ドラゴンクエストとは違い、ラテンアメリカの民族衣装がモチーフ[1]となっているのが特徴。 本放送ではすぎやまこういちが作曲したゲームの曲やそれらをアレンジした曲はもちろんの事、ミッキー吉野・KAZZ TOYAMA(外山和彦 サウンドトラックCDは『TVアニメサウンドトラック ドラゴンクエスト 組曲ドラゴン伝説』が1990年5月21日にアポロンより発売され、番組で使用された多数の曲のほか、ティアラ役の勝生真沙子が歌う挿入歌や、徳永英明が歌う「夢を信じて」も収録されている。
概要
特徴
ファンサービス的なエピソード
放送当時に発売された『ドラゴンクエストIV』に登場する人物と同じ姿と名前を持つキャラクターとして、「マーニャ」と「ミネア」が本作に登場した。
『ドラゴンクエストIV 公式ガイドブック 下巻』に掲載された「光のドレス」着用の「アリーナ」のデザインが、双子の神官「ハンナ」と「カンナ」として使用された。
『ドラゴンクエストIV』の「アリーナ」「クリフト」「トルネコ」を模したキャラクターも少しだけ登場している。
呪文におけるゲームとの違い
冷気を利用した攻撃呪文「ヒャド」が、「食らった敵は全身が凍結して粉砕される」という、後述の「ザキ」と同様に一撃必殺の死の呪文に近い効果となっている(吹雪の剣で切られた相手も切られた箇所から最終的に全身が凍結するという描写で倒される場合があった)。また、応用して氷を出せるという戦闘以外の使い方もされている。
風呪文「バギ」が閃光弾になっている。
即死呪文「ザキ」が火であり、炎の息などを防ぐ防御呪文フバーハで無効化することができる。
呪文封じの「マホトーン」が従来の呪文を封じる効果以外にも発動している呪文を打ち消すこともでき、作中ではバラモスが発動した「ザラキ」を打ち消している。その直後「ザラキ」を掛けなおしていることから封じ込めたわけではない。
勇者にしか使えない[注 5]最強攻撃呪文「ギガデイン」を、魔法使いであるヤナックやムーアが使っている。
爆発呪文イオラが小さい雲を呼びだし、雷を利用したエネルギー弾となっている。この描写は一回のみ。
術者のレベルによっては呪文の発動に溜めや詠唱が必要で、ジキドが「メラゾーマ」を使う際は時間がかかった。一方で、ヤナックがハーゴンとの戦いで使ったときは詠唱も溜めもなしで即座に放っている。また呪文の威力にも差異があり、「メラゾーマ」を「ベギラゴン」、「ギガデイン」を「イオラ」で防いでいる(後者は結果的にアベルの危機を救った形となり、ヤナック自身も吹き飛ばされたが無傷だった)。
「死亡したキャラクターは二度と生き返らない」という設定になっており、蘇生呪文「ザオラル」「ザオリク」が存在せず、また教会での蘇生も行なわれない。アベルが戦線離脱した際は瀕死という扱いになっており、世界樹の葉ではなく難病に効くパデキアの葉で蘇生させていた。
音楽