ドラゴンクエスト列伝_ロトの紋章_?紋章を継ぐ者達へ?
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ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章
?紋章を継ぐ者達へ?
ジャンル
ファンタジー漫画
漫画
原作・原案など映島巡(1 - 4巻)
梅村崇(5巻 - 34巻)
作画藤原カムイ
出版社スクウェア・エニックス
掲載誌ヤングガンガン
レーベルヤングガンガンコミックス
発表号2004年創刊号 - 2020年2号
巻数全34巻
話数全324話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章 ?紋章を継ぐ者達へ?』(ドラゴンクエストれつでん ロトのもんしょう もんしょうをつぐものたちへ)は、脚本:映島巡(1 - 4巻) / 梅村崇(5巻 - 34巻)/ 作画:藤原カムイによる日本ファンタジー漫画作品。『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス)にて2004年創刊号から2020年2号まで連載された。『月刊少年ガンガン』にて連載されていた漫画作品『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』の続編にあたる。
概要

『月刊少年ガンガン』の販売元・エニックス(現:スクウェア・エニックス)から、前身である季刊誌『ガンガンYG』参号までの刊行を経て、2004年12月に創刊された『ヤングガンガン』にDQ・FFシリーズ二大看板作品として連載が開始された。前作『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』の1997年の完結から実に7年を経ての続編作品となる。同じく創刊の看板連載であった後者の『FINAL FANTASY XI ?THE OUT OF ORDERS?』が3話で連載中止となったため、単独で看板作品を担った。

2022年、『ヤングガンガン』の創刊18周年の記念号に、記念企画として『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』の読み切りを掲載[1]。ゾーマの死後の平和な世界で過ごす人たちと竜王を描いた本作の読み切り「ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章?紋章をさらに継ぐ者達へ?」とともに、2本が発表されている[1]
あらすじ

前作『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』の完結から25年後の世界。後に「失われし日」と称されるその日を境に、全世界から呪文が消失した。時を同じくして、その日、勇者の生誕祭である王の年・王の月・王の日であるアロスの8歳の誕生日に、ラダトーム城にある異変が起き、城内の人間が一瞬に消え、アロスは全ての記憶を失ってしまう。

それより5年後、ア・カギに拾われ「鷹の師団」の一員として盗賊となったアロスは、ラダトーム城で消息を絶った父親の捜索に訪れたリーとユイに出会い、失踪した人々の行方と失われし日の異変の謎を追い旅立つ。
登場人物
主要人物
アロス
本作の主人公。ロトの血を引く勇者アラン(ジャガン)とアステアの息子であり、アニスとは双子の姉弟。8歳の誕生日にラダトーム城で起きたある異変により記憶を失った際にア・カギに拾われ、それより5年間を鷹の師団と呼ばれる盗賊団の一員として過ごすが、幼馴染であったリーとユイとの再会がきっかけで微かな記憶を取り戻す。失われし日の謎を解く鍵となる失踪した双子の姉、アニスの行方を追う旅に出る。記憶とともに感情を失っており、自らの意思を表明することは少ない。両親譲りの剣術は勇者としての才覚を見せるが、戦闘に際しても当初は傍観している事がままあった。また、ロトの血ゆえに人間を殺めることに本人の意思に拘らず強い抵抗を持つ(血そのものに、邪な存在を撥ね除ける力がある)。現在は、リーとユイとの友情を築きつつある中で、時には姉アニスとのことで衝突することもあるが、そんな様々な出会いや出来事、戦闘のさなかで心を開き感情を取り戻し、失われし日以前の記憶を取り戻してきている。幾多の死闘を経て剣に呪文をのせて放つことができるようになり、三たびアニスと竜王の城で対峙した際、彼女の記憶を知り、シュライと契約したことにより正常な雷の呪文を復活させ、彼女と和解した。クインゾルマ復活後はアリアハンでの死闘を繰り広げ、その際に木の根に飲み込まれたがシガンとシルシル、ミシルたちの活躍でアニスとともに帰還する。
ベゼル
剣の目利きが出来、獲物を嗅ぎ分けるものの盗賊としての慎重性には欠けるお調子者。それゆえトラブルに事欠かないようであるが、持ち前の運の良さで乗り切っている。後述の盗まれたジパングの神器の一つ、「炎の霊刀オウエン」の所持者であるが、このことが元で相棒アブサンと共に賞金首にされ、各地を転々としている。アロスの剣に目をつけ一行に強引に合流する。見栄っ張りな目立ちたがり屋であり、どこまでが嘘か真か判らない自慢話を周囲に吹聴する典型的な口先男でもあるために、当初はポロンはおろか、仲間内からも全く信用されていなかった。しかし、「炎の霊刀オウエン」に対する資質は本物で、その力で2度も窮地を切り開いた。神器をアルスに託されたことも本当らしいのだが、ファンやヤオと同じく、何らかの原因でその時の記憶を失ってしまったせいか、断片的にしか思い出せないらしい。根は善良で、相棒や仲間に対して不器用ながらも気遣いを見せる一面もある。イシスのピラミッドでアビーの急襲にあい、神器の刀身に貫かれるも、精霊オウエンと契約を交わしてその命を取り留めた。神器を取り込んだことで強大な炎の力を得てアビーすらも倒すが、精霊の力に呑まれてしまい暴走。イサリとヤルバーの尽力で精霊は再び封印されるのだが、同時にベゼルの意識も失われてしまった。その後、イシスを来訪したハクラクにより、ダブラの聖域に連れて行かれ、治療ポッドに入れられ正気を取り戻し、合流したイサリたちとともに賢者の手掛りを得るためスーの村へ。そこに現れた蜃気楼の塔内でイサリ、レーベンとともに初代賢王が造ったロボットのジャンガの中に取り込まれ、様々な試練をクリアしつつ賢王となった。その直後ジパングに安置された蒼渦を狙ってハロルドが現れたことやアニスが朱雷の力を得たことを知り、先に向かったイサリの加勢に向かう。神座の結界内で迎撃するも、最初は劣勢だったが内にあるオウエンとの共闘により退けた。同作者の『
ドラゴンクエスト エデンの戦士たち』に登場するベゼルとの関係は不明。賢者に覚醒してからはカダルやポロンと同じく合体魔法を扱い、中でも加速呪文ピオラ・減速呪文ボミオを基軸とした時間操作を得意とする。その他、ポロンも気付いていなかった時の砂の呪文の応用法(虫食い状態の古文書を復元するなど)を示すなどしている。その後クインゾルマが復活し、アリアハンが危機になった時は賢王として加勢をし、その最中でイサリが神器を奉納したことで重体になったことを知り、彼女の元へ駆けつけて想いを打ち明ける。だが奉納の際に再び異形と化したハロルドと対峙するも敗北し、神器の奉納よりも精霊の解放が最優先となり、村長が他の3種族の長達とともに冥界へ向かい、かつて精霊を神器に封じ込めた原始の賢者:ナギの元へ向かい、解放され彼自身もまた生き延びた。実はカミーロとマレーナの息子。
レーベン
ポロンの一番目の養子。15年前、『地球のへそ』とよばれるランシール地方にある巨大な神殿の祭壇に置かれていたのをポロンが見つけ、勝手に保護されて育てられた。その際、出生の手がかりと思しき指輪を持っていた。占星術を学び、彼自身が詠んだ『凶兆』の意味を知るため、アロスたちに同行することに。パーティーの中では美形であり一番素直な性格の持ち主だが、鈍感である。その正体は賢王の『第3の目』そのものであり、人の形をとれる位にまで力が増していた。自分をベゼルに受け入れてもらうことによって、彼を賢王とした。これによってレーベンは人間の姿はおろかその人格も消滅したが、記憶や一部の感情などはベゼルにそのまま引き継がれている。
リー
前作の剣王キラと拳王ヤオの息子。まだ少年だが、父の剣技と母の武闘の技を受け継いだバトルマスターであり、剣技や体術、気功などを使いこなす。本来の潜在能力は彼自身が持て余すほど強大であったため、ヤオによって封印されている。5年前のラダトーム城の異変に巻き込まれた父キラの手がかりを求めアロスと行動を共にする。楽観的・強引な性格から、控えめなアロスに代わり主に場を仕切る。行動を起こす際は常に先頭を行き、戦闘時も母譲りの波動拳が大きな戦力となる。彼のキレのあるアクションは作品の戦闘シーンを支える上で極めて存在感がある。カナヅチらしく、船にはかなり弱い。幾多の死闘を経て再びグードと対峙した際、ヤオの助けもあって自身の内に潜む本来の力を解放し撃破、シーザーにも主として認められた。その後ファンたちに託されたラーの鏡を入手し、ラーミアの卵からラダトームの人々を脱出させた。その後クインゾルマ復活後はアリアハンでの死闘を経てユイと行動を共にしている。
シーザー
キラ一家に飼われている愛犬。その正体は前作でキラが装備していた、生きている鎧ブラックシーザー。異魔神との最終決戦後、なおも進化を続けていたため、ヤオがリーに施したのと同じ封印をかけられ、一般的な犬と同様の姿になった。ヤオが失踪することになった旅に同行していたが、ヤオが鏡の中に囚われたことで取り残されていた。自身の意思で封印は任意に解除できるようで、リーが危機に陥ったときには本来の姿に戻って彼の命を何度か救っている。リーのことは主ではなくか弱き庇護者と見なしていたが、リーが封印を自力で解き潜在能力を目覚めさせると、正式に主として認め鎧となって着用された。前作における最終形態と比較すると獅子のような鬣や尻尾などが生えており、より生物的なフォルムになっている(鬣は鎧の状態では兜および襟元を覆う)。またキラとヤオがかつて使っていたはやぶさの剣と黄金のツメを両腕に格納している。
ユイ
リーの幼馴染の少女で、常にリーと行動を共にしている。戦闘の際はリーとの息の合った連携を発揮する。弓矢を得意とし体術にも長ける。失われし日以前は簡単な回復魔法も使用できた。楽観的でしばしば場を読まないリーと煮え切らないアロスに対して口はきついが、その一方でいつも2人を気にかけている。アニスの行動が許せず、そのため時にアロスと口論する事もあったが、テドンで対ブルーノ戦においてアロスの気持ちを理解した上で彼に助言をする。しかしその直後、ブルーノの放った槍に急所を貫かれ、手当ての甲斐なく帰らぬ人となる。彼女の遺体はテドンの村の墓地に埋葬されるが、ホイミ爺によって魂だけが蘇生。遺品となった弓は、自身の髪を弦となっていたために霊体だけのユイに同化、再び彼女の武器として使われることになる。その後はホイミ爺とともに旅に出てて、密かにリーの手助けなどをしていた。その後、アリアハンでの戦いで肉体が無傷に近いまま死んだモンスターの身体に憑依するが、グノンとの戦いの中で再び死亡する。しかし、ほぼ同じタイミングで肉体と魂が再び死んだ関係で魂が肉体に戻った後にコルゴナが敗れた際に生じた冥界から見えた光に手を伸ばしたリーによって冥界から帰還、無事に蘇る。肉体がクインゾルマの配下によってモンスター化した影響で耳がとがるなど、その名残は残っている。
ホイミ爺
小柄な老僧侶。迷える魂となっていたユイを救うべく、魂だけの状態で蘇らせた。その後、ユイを救うべく彼女を連れて各地を旅している。その正体は世界樹の葉の最後の1枚で新たな土地で世界樹を発芽させるために旅をしていた。
クインゾルマの一団
おかあさま / クインゾルマ
ラーミアだけでなく、アニスや守護の竜、ハロルドにまで母と呼ばれる謎の女性。その正体はクインゾルマという名の魔物で元は人間だったが、ゾーマの手によって魔の者に生まれ変わり彼の妃となった。100年以上前に初代賢王とオルテガによって、バハラタの地に封じられたが、人間の道具(ロマリアの魔克爆弾の実験)によって意識が覚醒したらしく、精神だけが異空間に在る。亡き夫であるゾーマの宿願を果たすべく、ラーミアを陥れ暗躍を始めた、今回の一連の事件の黒幕とも言うべき存在。当初は声だけしか届かせられない状態だったが、オーブが集まる毎に本来の力や身体を取り戻していき、衣服も白基調のドレスから黒い喪服のような衣装に変化した。


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