ドラキュラ'72
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ドラキュラ'72
Dracula A.D. 1972

監督アラン・ギブソン(英語版)
脚本ドン・ホートン
製作ジョセフィン・ダグラス
出演者クリストファー・リー
ピーター・カッシング
音楽マイケル・ヴィッカーズ
撮影ディック・ブッシュ
編集ジェームズ・ニーズ
配給ワーナー・ブラザース
公開 1972年9月28日
1972年11月29日
1972年7月12日
上映時間96分
製作国 イギリス
アメリカ合衆国
言語英語
次作新ドラキュラ/悪魔の儀式
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『ドラキュラ`72』(原題:Dracula A.D. 1972)は、1972年に公開されたイギリスアメリカホラー映画ハマー・フィルム・プロダクション製作、ワーナー・ブラザース提供。戦後ホラーの黄金コンビとされるクリストファー・リーピーター・カッシングとの共演作。ドラキュラ伯爵が製作当時の現代ロンドンに甦り、ヴァン・ヘルシングの子孫と対決する異色作である。監督アラン・ギブソン(英語版)。
ストーリー

1872年ロンドン。疾走する馬車上で吸血鬼ドラキュラとローレンス・ヴァン・ヘルシングは最後の闘いを繰り広げていた。やがてヘルシングは遂にドラキュラを倒すが、自らも力尽き息絶えた。

それから100年後の1972年のロンドンにて、無軌道な若者達のグループをドラキュラの使徒アルカードが篭絡する。グループには、ローレンスの子孫ロリマー・ヴァン・ヘルシング教授の孫娘ジェシカがいた。アルカードに唆された若者達は廃墟となった教会でドラキュラ復活の儀式を行い、遂に吸血鬼を復活させてしまう。それを知ったロリマーは先祖の遺志を継ぎ、ドラキュラに闘いを挑む。
キャスト

役名俳優日本語吹替
テレビ朝日
ヴァン・ヘルシング教授ピーター・カッシング千葉耕市
ドラキュラ伯爵クリストファー・リー北村弘一
アルカードクリストファー・ニーム(英語版)堀勝之祐
ジェシカ・ヴァン・ヘルシングステファニー・ビーチャム鈴木弘子
ボブフィリップ・ミラー安原義人
マレー警部マイケル・コールズ(英語版) 石田太郎
ジョーウィリアム・エリス徳丸完
刑事デヴィッド・アンドリュース(英語版)石森達幸
ゲイナーマーシャ・ハント(英語版)芝田清子
不明
その他市川千恵子
麻上洋子
田中秀幸
上田敏也
弥永和子
岩名雅記

演出春日正伸
翻訳進藤光太
効果赤塚不二夫
調整山田太平
制作日米通信社
解説淀川長治
初回放送1978年7月23日
日曜洋画劇場

概要

本作は戦後の名門ホラーメーカーであるハマー・フィルム・プロダクションの作品群でも最も人気の高い、『吸血鬼ドラキュラ』(1958年)を第1作とするドラキュラシリーズの第7作にあたる。このシリーズとしては第1作以来14年ぶりの、ドラキュラ=クリストファー・リーとヘルシング=ピーター・カッシングの共演作。リーはハマーで6度目のドラキュラ、カッシングは3度目のヘルシング役である。

1970年代に入ってハマーの古典派ホラーはより刺激の強いホラー映画に押され業績が停滞していた。本作はその状況を挽回すべく、リーとカッシングの再共演を実現させるとともに、それまで常に19世紀末から20世紀初頭を舞台としてきたシリーズにおいて、初めて製作当時の現代を舞台とし、蘇ったドラキュラがヴァン・ヘルシングの子孫と闘うという設定の下、当時の現代若者風俗とクラシックホラーを融合させた意欲作であった。

ハマーは翌1973年には本作の続編である『新ドラキュラ/悪魔の儀式』を製作するが、若者風俗は描かず、ドラキュラが政財界にも影響を持つ強大な秘密組織の黒幕となるスパイ映画のような物語であった。
備考

ドラキュラの使徒アルカード(Alucard)の名はドラキュラ(Dracula)のアナグラムである。過去の作品では、ユニバーサル映画製作のホラー『夜の悪魔』(1943年)ではドラキュラの息子としてアルカードを名乗る吸血鬼が登場、往年の怪奇スター、ロン・チェイニー・ジュニアが演じている。



外部リンク

ドラキュラ'72
- allcinema

Dracula A.D. 1972 - IMDb(英語)


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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