ドナルド・ジョハンソン
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

この項目では、アメリカ合衆国古人類学者について説明しています。小惑星については「ドナルドジョハンソン」をご覧ください。

Donald Johansonドナルド・ジョハンソン

生誕Donald Carl Johanson
(1943-06-28) 1943年6月28日(80歳)
アメリカ合衆国 イリノイ州シカゴ
国籍 アメリカ合衆国
研究分野古人類学
研究機関ケース・ウェスタン・リザーブ大学
アリゾナ州立大学
出身校イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校
シカゴ大学
主な業績アウストラロピテクス・アファレンシスルーシー)の発見
プロジェクト:人物伝
テンプレートを表示

ドナルド・カール・ジョハンソン(Donald Carl Johanson、1943年6月28日 - )は、アメリカ合衆国古人類学者である。イヴ・コパン(英語版)、モーリス・タイーブ(英語版)と共同で、エチオピアのハダール地方のアファール盆地で「ルーシー」と呼ばれるメスのアウストラロピテクス・アファレンシスの化石を発見したことで知られる。
生涯
若年期と教育

ジョハンソンは、イリノイ州シカゴスウェーデン出身の両親の間に生まれた。スウェーデンのレスリング選手のイバール・ヨハンソン(英語版)は叔父にあたる。

1966年にイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校で学士号を取得し、シカゴ大学で修士号(1970年)と博士号(1974年)を取得した。
キャリア

ルーシーが発見された当時はケース・ウェスタン・リザーブ大学の人類学の准教授だった。1981年にカリフォルニア州バークレーに人類起源研究所(英語版)を設立し、1997年にアリゾナ州立大学に移籍した。ケース・ウェスタン・リザーブ大学から名誉博士号を授与され[1]、2008年にはウェストフィールド州立大学からも名誉博士号を授与された。
ルーシー詳細は「ルーシー (アウストラロピテクス)」を参照

ルーシーは、1974年11月24日エチオピアのハダールで発見された。ジョハンソンは大学院生のトム・グレイに付き添って発掘調査をしていたが、視界の端に見えた白い骨の化石がヒト科の動物の骨であると認識したのが最初だった。最終的に骨格の40%が復元され、後にこれがアウストラロピテクス・アファレンシスの最初に発見された個体であることが判明した。ジョハンソンは、これほど多くの骨が一度に見つかったことに驚愕した。「ルーシー」という名前は、探検隊の一員のパメラ・アルダーマンが提案したものであり、発見された夜にテープレコーダーから繰り返し流れていたビートルズの楽曲『ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ』に因んで命名した。

ルーシーは身長約3.5フィート(約1メートル)の二足歩行のヒト科の動物で、レイモンド・ダートが唱えた「アウストラロピテクスは直立歩行する」という説を裏付けるものであった。ジョハンソンらは、その肋骨から植物性の食事をしていたこと、曲がった指の骨からおそらく樹上生活をしていたであろうことを推定した。ジョハンソンらはルーシーをアウストラロピテクス・アフリカヌスの古い仲間と考えた。その後、似たような形態の頭蓋骨がいくつか発見されたため、ほとんどの古生物学者はルーシーをアファレンシスという別種に分類することにした[2]

ジョハンソンとメイトランド・A・エディーは、この研究に関する最初の一般書である"Lucy: The Beginnings of Humankind"(ルーシー: 人類の始まり)で1982年の全米図書賞科学部門を受賞した[3]
最初の家族

「AL 333(英語版)」は、1975年にジョハンソンの研究チームがハダールで発見した、少なくとも13体分の先史時代のヒト科動物の化石であり、「最初の家族」(First Family)と呼ばれている。一般的にはアウストラロピテクス・アファレンシスの仲間と考えられており、約320万年前の化石と推定されている。
賞と栄誉

1976年、アカデミー・オブ・アチーブメントのゴールデンプレート賞を受賞した[4]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:20 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef