どくだみ
ドクダミ
分類
ドクダミ(?草、?、学名:Houttuynia cordata)はドクダミ科ドクダミ属の多年草。別名、ドクダメ(毒溜め)、ギョセイソウ(魚腥草)、ジゴクソバ(地獄蕎麦)、ウマゼリ。 古くは、之布岐(シブキ)と呼ばれていた。どくだみの名称は「毒矯み」(毒を抑える)から来ている。ドクダミ自体に毒はない[1]。旧陸奥国(特に青森県下北郡・三戸郡・八戸市、秋田県鹿角郡・北秋田郡、岩手県盛岡市・紫波郡、福島県の会津)、旧常陸国(現茨城県)、栃木県、旧武蔵国、千葉県(東葛飾郡、山武郡、印旛郡)ではジゴクソバ、大分県旧大分郡ではウマゼリと呼ばれてきた[2]。 中国語と同様の魚腥草(腥の意味は「生臭い」)、ベトナム語のザウザプカーまたはザウジエプカー(ベトナム語: rau gi?p ca/ rau di?p ca 、意味は「魚の野菜の葉」)、英語のfish mint, fish herb, fishwortなど、魚の匂いにまつわる名称も多い。英語にはそのほか、lizard tail(トカゲの尻尾), chameleon plant(カメレオンの植物), heartleaf(心臓の葉)や、bishop's weed(司教の草)という表現もある。 多年生の植物[1]であり、住宅周辺や道ばたなどに自生し、特に半日陰地を好む。全草に強い臭気がある。開花期は5?7月頃。茎頂に、4枚の白色の総苞(花弁に見える部分)のある棒状の花序に淡黄色の小花を密生させる(総苞は実質イミテーション)。本来の花には花弁も萼(がく)もなく、雌蕊と雄蕊のみからなる。 難防除雑草で繁殖力が高く、ちぎれた地下茎からでも繁殖すため、放置すると一面ドクダミだらけになり、ほかの草が生えなくなる。 加熱することで臭気が和らぐことから、日本では山菜として天ぷらなどにして賞味されることがある。日本において料理用のハーブとして用いられることはないが、葉を乾燥させてどくだみ茶 また、ベトナム料理では、とりわけ魚料理には欠かせない香草として生食される。ただし、ベトナムのものは日本に自生している個体群ほど臭気はきつくないとも言われている[要出典]。 中国西南部では「折耳根(ジョーアルゲン '"`UNIQ--templatestyles-00000005-QINU`"'?音: zhe’?rg?n)」と称し、四川省や雲南省では主に葉や茎を、貴州省では主に根を野菜として用いる。根は少し水で晒して、トウガラシなどで辛い味付けの和え物にする。 ジュウヤク生薬・ハーブ
目次
1 名称
2 形態・生態等
3 利用
3.1 食用
3.2 薬用
3.2.1 薬理成分
3.3 副作用
4 画像
5 脚注
6 関連項目
7 外部リンク
名称
形態・生態等
利用
食用
薬用
効能瀉下薬
原料ドクダミ(地上部)
成分クエルシトリン (ケルセチンの配糖体)
デカノイルアセトアルデヒド (C16947
カリウム
臨床データ
法的規制
成分本質 (原材料) では医薬品でないもの(地上部)
投与方法経口(湯液)
識別
KEGGE00113
別名十薬
テンプレートを表示
生薬として、開花期の地上部を乾燥させたものは生薬名十薬(じゅうやく、重薬とも書く)とされ、日本薬局方にも収録されている。十薬の煎液には利尿作用、高血圧、動脈硬化の予防作用などがある。なお臭気はほとんど無い。また、湿疹、かぶれなどには、生葉をすり潰したものを貼り付けるとよい。
漢方では解毒剤として用いられ、魚腥草桔梗湯(ぎょせいそうききょうとう)、五物解毒散(ごもつげどくさん)などに処方される。しかし、ドクダミ(魚腥草、十薬)は単独で用いることが多く、漢方方剤として他の生薬とともに用いることはあまりない。 ドクダミ茶の飲用による副作用が報告されている。
薬理成分
デカノイルアセトアルデヒド - 生のドクダミに特有の臭気成分で、フィトンチッド。抗菌作用、抗カビ性がある。白癬菌やブドウ球菌も殺す作用がある[3]。乾燥させると酸化されて抗菌効果は失われる。
ラウリルアルデヒド - デカノイルアセトアルデヒドと同様にドクダミ特有の臭気成分で、抗菌作用がある。
クエルシトリン - 利尿作用、動脈硬化の予防作用
カリウム塩 - 利尿作用
副作用
高カリウム血症[4]
肝機能検査値(GOT , GPT)の上昇例が報告されている[5]
画像開花期の地上部 葉 花 八重咲きの花(正確には総苞片が八重状になっている) 栽培品種「カメレオン」 十薬
脚注 (日本語). タスクル 。暮らしのお悩み解決サイト. https://taskle.jp/media/articles/457
^ 『日本植物方言集成』八坂書房、八坂書房、2001年、373-6頁。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/65/Lock-green.svg/9px-Lock-green.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg/9px-Lock-gray-alt-2.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/aa/Lock-red-alt-2.svg/9px-Lock-red-alt-2.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .cs1-subscription,.mw-parser-output .cs1-registration{color:#555}.mw-parser-output .cs1-subscription span,.mw-parser-output .cs1-registration span{border-bottom:1px dotted;cursor:help}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/4c/Wikisource-logo.svg/12px-Wikisource-logo.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output code.cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:inherit;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;font-size:100%}.mw-parser-output .cs1-visible-error{font-size:100%}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#33aa33;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-subscription,.mw-parser-output .cs1-registration,.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left,.mw-parser-output .cs1-kern-wl-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right,.mw-parser-output .cs1-kern-wl-right{padding-right:0.2em}ISBN 4-89694-470-4。