ドカベン
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この項目では、水島新司の野球漫画について説明しています。その他の用法については「ドカベン (曖昧さ回避)」をご覧ください。

ドカベン
ジャンルスポーツ漫画野球
漫画
作者水島新司
出版社秋田書店

その他の出版社
長鴻出版社
Star Comics

掲載誌週刊少年チャンピオン
レーベル少年チャンピオン・コミックス
発表期間1972年18号 - 1981年16号
巻数全48巻
その他豪華版:全21巻
文庫版:全31巻
アニメ
シリーズ構成岡部英二
キャラクターデザイン近藤英輔、小華和ためお
音楽菊池俊輔
アニメーション制作土田プロダクション
製作日本アニメーションフジテレビ
放送局フジテレビ系列
放送期間1976年10月6日 - 1979年12月26日
話数全163話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『ドカベン』は、水島新司日本野球漫画、およびそれを原作としたアニメ・映画・ゲーム作品。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて、1972年から1981年まで連載された。2020年11月時点で単行本の累計発行部数は4800万部を記録している[1]
概要

神奈川県明訓高校野球部に所属する主人公の「ドカベン」こと山田太郎と、同級生でチームメイトの岩鬼正美殿馬一人里中智微笑三太郎などのライバル達の高校野球での活躍を描く。

ただ、連載初期に描かれた中学時代では山田、岩鬼、山田の妹サチ子の3人を主軸とし、鷹丘中学を舞台とした柔道漫画だった(この部分は実写版映画で忠実に再現された。山田はストーリー中で柔道部から野球部に移籍している)。単行本7巻目に至り、野球漫画へ方向転換する。元々野球漫画として描く計画だったようで、野球をやることへの伏線は最初から張られている。作者は「当時ライバル誌に『男どアホウ甲子園』で同じく野球作品を連載していたため控えていた」と雑誌のインタビューで答えている[要出典]。

当時魔球などの超人的・非現実的要素の多かった野球漫画にあって、配球の読みなどのリアルな野球の描写を盛り込んだことは斬新で、躍動感のある水島独特の画風も手伝って野球漫画の新境地を開拓した[注 1]。漫画評論家の夏目房之介は、「いわゆるスポ根の事大主義、精神主義が水島野球劇画にないわけではない。むしろ逆である。しかし彼の作品がスポ根から一線を画するのは、キャラクターのドラマを必殺技から救ったからだ。」と指摘している[2]

また水島によれば、本作品以前はヒット作に恵まれていなかったものの、本作品では前述の岩鬼を主人公の山田に絡ませたことで物語が大きく展開してヒットに繋がり、さらに里中、殿馬の登場時にはそれまで自分の作品には恵まれなかった女性ファンが倍増したという[3]

続編に『大甲子園』、『ドカベン プロ野球編』、『ドカベン スーパースターズ編』、『ドカベン ドリームトーナメント編』がある。ドリームトーナメント編の終了を以てドカベンシリーズが完全完結した。全シリーズを含めた総巻数は205巻[4]で、シリーズ累計としては作品終了時点で日本で最も巻数の多い作品となった[注 2]
時代設定

山田が明訓高校に入学した年の夏の甲子園大会は、1974年の「第56回全国高等学校野球選手権大会」だった(アニメ版では、1977年の「第59回全国高等学校野球選手権大会」)。ただし、以降の大会では第何回かは明記されておらず、必ずしも1974年から1976年の高校野球・プロ野球界を反映したものではない。岩鬼家が倒産の危機に瀕した際、大阪ガメッツが岩鬼をスカウトに来るなど、架空の設定も多く含まれている。以下、作中の時代設定に関する描写を挙げる。

山田世代が高校1年夏にいわき東高校と対戦したとき、常磐炭鉱の閉山が背景にあったが、これは1976年ごろになる。

山田世代の高校2年夏に犬飼小次郎南海に入団するが、その時の監督は1978年から1980年まで務めていた広瀬叔功。作中の日本ハム対南海戦の日本ハムの出場メンバーに、1979年のみ在籍したサム・ユーイングがおり、1979年と推測される。

高1秋の関東大会は会場が千葉(銚子)で、高2秋の関東大会は埼玉(大宮)で行われている。実際には1972、1973年に開催されていた。ということは山田世代の高校時代は1972から1974年までということになる。

山田世代は高校3年夏に、1978年春開場の横浜スタジアムで試合を行っている。

『ドカベン プロ野球編』(1995年 - )以降は現実の時間と並行して展開しているため、小次郎のホークス入団など、作中の話が全て1990年代初めに設定し直されている。詳細は「ドカベンシリーズの世界における年表」を参照
主な登場人物詳細は「ドカベンの登場人物」を参照
書誌情報
単行本

水島新司 『ドカベン』 秋田書店〈少年チャンピオンコミックス〉、全48巻
1972年10月21日発売
[5]、.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 4-253-03063-7

1973年2月28日発売[6]ISBN 4-253-03064-5

1973年6月15日発売[7]ISBN 4-253-03065-3

1973年9月28日発売[8]ISBN 4-253-03066-1

1973年12月18日発売[9]ISBN 4-253-03067-X

1974年3月12日発売[10]ISBN 4-253-03068-8

1974年5月17日発売[11]ISBN 4-253-03069-6


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