この項目では、土地台帳について説明しています。コニー・ウィリスの小説については「ドゥームズデイ・ブック (小説)」をご覧ください。
ドゥームズデイ・ブック
ドゥームズデイ・ブック(Domesday Book)は、イングランド王国を征服したウィリアム1世が行った検地の結果を記録した世界初の土地台帳
の通称である。1085年に最初の台帳が作られた。本来、ドゥームズデイ(Doomsday)とは、キリスト教における「最後の審判」のことで、全ての人々の行いを明らかにし罪を決定することから、12世紀ごろからこの台帳をドゥームズデイ・ブックと呼ぶようになった。つづりが変わっているのは、dome が「家」を意味するからであろう。内容は単に土地の台帳だけでなく、家畜や財産など細かく調査し、課税の基本としたもので当時としては画期的だった。
現在でもイギリス政府の下で管理されており、当時を知る上で貴重な資料となっている。
1984年から1986年には、本書の出版から900年を記念し英国放送協会が中心となってレーザーディスクを用いた教育用プログラム「ドゥームズデイ・プロジェクト」(BBC Domesday Project
)を開発。イギリス全域の地図を中心とした「コミュニティ・ディスク」と1981年の国勢調査のデータを中心とした「ナショナル・ディスク」の2枚のLDで構成され、フィリップスのプレイヤーで読み取りエイコーン・コンピュータ製のデスクトップコンピューターでデータの検索や出力を行う運用とした。