ドイツ軍
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この項目では、ドイツの近代・現代史上における同国の軍事全般について説明しています。

現在のドイツ連邦共和国の軍事組織(旧西ドイツ時代:1955年編成)については「ドイツ連邦軍」をご覧ください。

歴代ドイツ軍のマークとして最も著名な鉄十字

ドイツ軍(ドイツぐん)は、近代から現代にかけてドイツにおける軍隊、つまり通称で言うところの「ドイツ軍」の正式な名称の変遷と、曖昧さ回避のためのページ。
概説

ドイツは、ヨーロッパにおいてイタリアに次いで近代的な国民国家の形成が遅れた国であり、統一国家の成立は1871年1月18日ドイツ帝国)であった。その後、ドイツは2度の世界大戦の敗北とそれに伴う政治体制の変転(ドイツ帝国ヴァイマル共和政ナチス・ドイツ)を経験したばかりか、第二次世界大戦後冷戦体制では東西分断米英仏ソ連合軍軍政期西ドイツドイツ民主共和国再統一後:ドイツ連邦共和国)の憂き目を見ることとなった。

政治体制の変動に伴い、軍隊に託す目的、軍隊に課す制約もまた変化した。これが軍隊の名称にも反映されている。
過去


第一次世界大戦に敗北し、連合国とのヴェルサイユ条約を受諾し、ドイツ皇帝個人に忠誠を誓う軍隊から、ヴァイマル憲法に忠誠を誓う軍隊に生まれ変わる。陸軍兵力は10万人に制限され、陸軍と海軍の総称をReichswehr(共和国軍)と改める。

1935年にヴェルサイユ条約の軍備制限条項を破棄し、再軍備を始めたナチス・ドイツ時代の軍隊は、Wehrmacht(国防軍)と変更される。国軍省(ドイツ語版) (Reichswehrministerium) も戦争省 (Reichskriegsministerium) に改称され、後に国防軍最高司令部 (Oberkommando der Wehrmacht) に再編された。

第二次世界大戦敗戦後、米英仏ソの連合国4ヶ国による軍政期を経てソビエト連邦占領地域がドイツ民主共和国(東ドイツ)として成立し、1956年3月1日にそれまで存在していた同国の準軍事組織であった兵営人民警察を改組する形でNationale Volksarmee(国家人民軍)が創設された。東西ドイツ統一後の1990年10月2日ドイツ連邦軍に統合され解散した。

現在


第二次世界大戦敗戦後、現在に至るドイツ連邦共和国(旧:西ドイツ再統一)の軍隊の総称は「Bundeswehr(連邦軍)」と改名される。先の大戦で「人道に反する犯罪行為を拒否しえなかった理由」として挙げられた「上官の命令に絶対服従」(忠誠宣誓)の伝統を否定し、戦後のドイツ基本法(ドイツにおける実質上の憲法)には「抗命権の行使」が明文化されている。

プロイセン王国(1701年-1871年)プロイセン王国陸軍旗(1816年)

プロイセン王国時代の名称。

(独)Preusische Armee (英)Prussian Army:プロイセン陸軍

北ドイツ連邦(1866年-1871年)プロイセン軍旗(1867年-1871年)

北ドイツ連邦時代の名称。


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