ドイツ・レクイエム
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1. 幸福なるかな、悲しむ者2. 人はみな草のごとく3. 主よ、知らしめたまえ4. いかに愛すべきかな5. 汝らも今は憂あり6. われらここには永遠の都なくして7. 今よりのち主にありて死ぬる死人は幸福なりPaul Mattal(指揮)、Elisa Doughty(ソプラノ)、Michael Olbash(バス・バリトン)、ホルデン・コンソート管弦楽団・合唱団による演奏(2001年)
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ドイツ・レクイエム(ドイツ語: Ein deutsches Requiem)作品45は、ドイツ作曲家ヨハネス・ブラームスが作曲したオーケストラ合唱、およびソプラノバリトンの独唱による宗教曲1868年に完成し、翌年1869年初演された。全7曲で構成され、歌詞ドイツ語
目次

1 概要

2 作曲の経緯と初演

3 編成

4 演奏時間

5 構成

6 歌詞

6.1 第1曲「幸いなるかな、悲しみを抱くものは」

6.2 第2曲「肉はみな、草のごとく」

6.3 第3曲「主よ、知らしめたまえ」

6.4 第4曲「いかに愛すべきかな、なんじのいますところは、万軍の主よ」

6.5 第5曲「汝らも今は憂いあり」

6.6 第6曲「われらここには、とこしえの地なくして」

6.7 第7曲「幸いなるかな、死人のうち、主にありて死ぬるものは」


7 注釈

8 参考文献

9 外部リンク

概要

通常レクイエムカトリック教会において死者の安息を神に願う典礼音楽のことであり、ラテン語の祈祷文に従って作曲される。しかし、ハンブルクで生まれ、ウィーンで没したブラームスはルター派信徒であるため、ルター聖書ドイツ語版の文言から、ブラームス自身が選んだ旧約聖書新約聖書のドイツ語章句を歌詞として使用している。これは、メンデルスゾーン1840年に作曲した交響曲第2番『讃歌』ですでに行われた手法である。

また、演奏会用作品として作曲され、典礼音楽として使うことは考えられていないのが、大きな特徴として挙げられる。ブラームス自身も、「キリストの復活に関わる部分は注意深く除いた」と語っている。

ブラームスの作品としては珍しいほどポリフォニーが巧みに活かされた作品であり、初期作品ピアノ協奏曲第1番の第3楽章にも見られるようなバロック音楽、特に大バッハハインリヒ・シュッツの影響が顕著に見て取れる。また第1曲の旋律が全曲にわたり用いられており、楽曲構成にも統一が意図されている。

なお、この曲の理解者で1868年に一部演奏を担当した指揮者カール・マルティン・ラインターラーは、ブラームスの詞の選択に納得がいかず、ヘンデルの『メサイア』のソプラノによるアリア「私は知る、私を贖う者は生きておられる」[1]を挿入した。ブラームスは彼への書簡で、「私は、喜んでこの曲のタイトルから『ドイツ』の名を取り去り、『人間の』と置き換えたいと公言してもいい」と述べている。
作曲の経緯と初演 1866年頃のブラームス


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