この記事には独自研究が含まれているおそれがあります。問題箇所を検証し出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2019年1月)
ドアカット(和製英語: door + cut)は、鉄道駅においての停車時に、列車の一部のドアを開けず、限られた車両またはドアからのみ乗降させる措置のこと。ドア非扱い・扉非扱いともいう。JR部内では一般的に、ドア締切扱いと呼んでいる。ホームからはみ出した車両のドアを開けない例(183系・富士急行富士吉田駅(現・富士山麓電気鉄道富士山駅))
※写真は2010年当時。その後は富士山駅ホーム改修により解消済み。
概要ドアカットスイッチ(一番奥)。阪神8000系電車(8248)
ドアカットは大きく分けて、
駅のプラットホームが列車より短い
車両とプラットホームの隙間が広くて乗降が困難
ワンマン運転
車内温度の保持
特急列車やホームライナー乗車時の検札
優等列車運用のため
ホームドアに干渉する為
といった理由によって実施されている。
なお、編成中のすべてのドアにボタンで開閉操作ができる半自動ドアを使用している場合には「ドアカット」とは呼ばない(半自動ドアについては、後述のワンマン運転のためのドアカットにて開閉できるドアに半自動ドアを設定している事例がある)。
図 - ホームが短いことによるドアカット通常の例
ドアカットの例
上 - 通常の事例。ドアをすべて開ける。
下 - ドアカットの事例。ホームからはみ出た車両はドアを開けない。
駅ホーム長を理由としたドアカット実施駅
北海道旅客鉄道(JR北海道)
天塩中川駅・豊富駅(宗谷本線)ホーム有効長が天塩中川駅は5両、豊富駅は4両分しかないため、特急列車が多客期などの増結で有効長を超える編成になった場合、先頭車両を停止位置に合わせ、進行方向後方の車両のうち超えた分をドアカットする。なお当駅に停車する特急「宗谷」・「サロベツ」は増結を行わない場合、4両編成であるため通常はドアカットは行わない。トマム駅(石勝線)特急「おおぞら」が10両編成で運転された場合、先頭車両を停止位置に合わせ、釧路方1両をドアカットする。倶知安駅 (函館本線)北海道新幹線開業工事に伴い仮ホームに切り替え時に4両編成分になったため臨時特急は後ろ1両がドアカットになる。黒松内駅 (函館本線)ホームが4両編成分しか無いため臨時特急は後ろ1両がドアカットになる。
東日本旅客鉄道(JR東日本)
柴橋駅(左沢線)ホーム有効長が2両分しかないため、4・6両編成の列車は先頭車両を停止位置に合わせ、後方車両をドアカットする。信濃浅野駅・立ケ花駅・上今井駅・替佐駅・蓮駅(飯山線)ホーム有効長が3両分しかないため、4両編成の列車は先頭車両を停車位置に合わせ、後方車両をドアカットする。本名駅・会津越川駅・会津横田駅・会津大塩駅・会津塩沢駅・会津蒲生駅(只見線)ホーム有効長が1両分(18m強)しかないため、2両編成以上の列車は先頭車両を停止位置に合わせ、後方車両をドアカットする。田浦駅(横須賀線)ホーム有効長が10両弱しかないため、停車する11両編成の電車は先頭車両をトンネル内にある停止位置に合わせ、先頭車両全てのドアと2両目の進行方向一番前の合計5か所のドアをドアカットする。113系までの3扉車は配線用遮断器のスイッチカットで先頭1両のみのドアカットを行い、4扉のE217系には「田浦スイッチ」と呼ばれる専用のドアカットスイッチが設置されておりそのスイッチを操作してドアカットを実施、E235系ではINTEROSの列車位置情報から自動でドアカットを行うようになっている(INTEROSの装置不具合に備えて「田浦スイッチ」も設置されている)。下郡駅・俵田駅・平山駅・上総亀山駅(久留里線)ホーム有効長が平山駅は3両分、そのほかは2両分しかないため、多客期などの増結で有効長2両を超える編成になった場合、先頭車両を停止位置に合わせ、進行方向後方の車両のうち2両を超えた分をドアカットする。