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出典検索?: "トーションバー"
この項目では、ねじり棒ばねについて説明しています。コイルばねをねじる方向で使うものについては「ねじりコイルばね」をご覧ください。
トーションバーとは、棒状の物体を捻る時の反発力を利用したばねの一種である[1]。ねじり棒、ねじりばね、ねじり棒ばねとも呼ばれる[1]。
英語ではtorsion bar[2] や torsion spring、 torsion bar spring[1]などとも。 コイルばねに比べ、同じ質量で保存できるエネルギーが大きいため、軽量に作ることが出来る。また、まっすぐで細いためスペース効率も高い。多くは中実の鋼棒であるが、中空(鋼管)のものもある。 ねじりモーメントに対する変形角度の比を表すねじりばね定数は下記で示される。 k = M T α = G J L {\displaystyle k={\dfrac {M_{T}}{\alpha }}={\dfrac {GJ}{L}}} k {\displaystyle k} :ねじりばね定数(Nmm/rad) M T {\displaystyle M_{T}} :ねじりモーメント(Nmm) α {\displaystyle \alpha } :ねじれ変形角(rad) L {\displaystyle L} :長さ(mm) G {\displaystyle G} :材料の剛性率(横弾性係数)(GPa) J {\displaystyle J} :ねじり定数。円形断面では断面二次極モーメントに等しい 自動車用サスペンションとして、1930年代以降に用いられるようになった形式にトーションバー式サスペンション(Torsion bar suspension なお、「トーションビーム式サスペンション」は使われる「ばね」による区別ではなく、車軸(アクスルビーム)本体がねじれる構造の懸架装置を指す用語で、本形式とは全く異なる。トーションバースプリングを採用したシトロエンの「トラクシオン・アバン」のフロントサスペンション(1934)。初期のトーションバー採用例で、2010年代でも小型トラック等でこれに倣ったサスペンションを用いる事例がある左右非対称の例。 スウィングアクスルやダブルウィッシュボーンとは縦置きで、トレーリングアームとは横置きでそれぞれ組み合わされる。自動車の後輪や履帯用では横置きされた複数のトーションバーの干渉を防ぐため、左右の構造が非対称となる場合がある。 自動車では、サスペンションの他、アンチロールバー(いわゆるスタビライザー)、セダンのトランクリッド、ピックアップトラック、ライトバン、ハッチバックのドロップゲート(荷台後部のあおり、バンやハッチバックでは上下分割式バックドアの下側。
概要
ねじりばね定数左端を固定、右端でねじる場合
用途
トーションバー式サスペンション
左右でホイールベースが異なるこの手法は、1960年代以降のルノー製前輪駆動車における後輪での採用例がよく知られている。