トンボ科
[Wikipedia|▼Menu]

トンボ科 Libellulidae
トンボ科(学名:Libellulidae)の各属の主な種

1. ショウショウトンボ Crocothemis servilia mariannae
2. カオジロトンボ Leucorrhinia dubia orientalis
3. ハラビロトンボ Lyriothemis pachygastra
4. ハッチョウトンボ Nannophya pygmaea
5. オオシオカラトンボ Orthetrum melania
6. コシアキトンボ Pseudothemis zonata
7. チョウトンボ Rhyothemis fuliginosa
8. アキアカネ Sympetrum frequens
分類

:動物界 Animalia
:節足動物門 Arthropoda
:昆虫綱 Insecta
:トンボ目(蜻蛉目) Odonata
亜目:トンボ亜目(不均翅亜目) Anisoptera
上科:トンボ上科 Libelluloidea
:トンボ科 Libellulidae Rambur, 1842




Orthetrum シオカラトンボ属

Sympetrum アカネ属

など142属[1]
詳細は本文の分類を参照

トンボ科(トンボか、学名:Libellulidae Rambur, 1842)はトンボ亜目(不均翅亜目)トンボ上科に分類されるトンボの1。トンボ目の中では最も系統が新しく、繁栄している科[2]
特徴
成虫の形態

頑丈な体付きで、前よりも後翅の方か幅広である不均翅亜目のグループに属する[3]。大型のヤンマ科と比べて小さく、全長6 cm以下の小型から中型のトンボ[4]。体色は金属光沢の単純な色調、黄色、赤色、青色など変異に富む[1]ハッチョウトンボのように雌雄で色彩が異なるものや[5]マユタテアカネのようにメスに色彩が異なる多型のあるものもある[2]。シオカラトンボやハラビロトンボのように羽化した時のオスがメスと同色で、成熟するとオスの体色が大きく変わるものが多い[1][5]複眼は発達し大きく左右がくっ付きあって一続きになり[3]、境目が長い線状になっているものが多い[6]。複眼後縁の突起物がなく[1]、腹部の状突起などを取り除いた単純な形態[2]。前翅の三角室は著しく縦長となるものが多く変形して、四角室状となるものもある[1]。前翅の三角室と後翅の三角室は形状と向きが異なり[7][8]、後翅の肛角が突出しない単純な形態[2]。翅脇の肩縫線は多少ともS字状に湾曲する[1]

シオカラトンボ属 Orthetrum cancellatum の構造
2 触角、3 前額、13 胸、14 腹、15 尾毛、17 三角室、20 縁紋、22 結節、24 孤脈、30 複眼

アカネ属 Sympetrum fonscolombii の頭部の構造
(occipital triangle)後頭、(antenna)触角、(vertex)額隆、(frons)前額、(clypeus)後頭楯、(compound eye)複眼、(labrum)唇、(front leg)前脚

ミヤマアカネ、前翅の三角室は縦長で、後翅の三角室と形状と向きが異なる

成虫の生態

平らな姿勢で枝先などに静止する種が多いが、斜めに静止する種や、飛び立つとなかなか静止しない種もある[8]。翅を開いた状態で静止する[1]。大部分の種が、水溜まり、湿地などの止水域に広く生息しているが[9]、一部のものはゆるやかな流水がある環境に生育する[1]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:69 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef