トンイ
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トンイ
ジャンルテレビドラマ、時代劇
脚本キム・イヨン
監督イ・ビョンフン
出演者
ハン・ヒョジュ
チ・ジニ
イ・ソヨン
ペ・スビン
チョン・ジニョン、他
時代設定朝鮮時代中期

放送
放送局MBC
放送国・地域 韓国
放送枠MBC月火ドラマ
公式ウェブサイト
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トンイ
各種表記
ハングル:??
漢字:同伊
発音:トンイ
英題:Dong Yi
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『トンイ』(ハングル:??、英語表記:Dong Yi、漢字:同伊)は、MBC制作の17世紀後期から18世紀前期までの李氏朝鮮時代を舞台にした韓国テレビドラマ。全60話。
概要

宮廷女官チャングムの誓い』や『イ・サン』を手がけたイ・ビョンフン監督を務める。

身分制度が厳格な李氏朝鮮時代で賤民として生まれたトンイを主人公に、宮中で繰り広げられる権力闘争や人間模様を描いた作品である。

また、トンイのモデルになった淑嬪崔氏の出自と家族構成においては、宮廷入りする前の資料は残っておらず、『トンイ』という名前も含め、大半がドラマにおけるフィクションである。
放送概要

韓国では、2010年3月22日から2010年10月12日までMBCで放送された。

日本では、同年に有料衛星放送KNTVに始まり、衛星劇場を経て、2011年4月10日から2012年6月17日までNHK BSプレミアムで毎週日曜21時00分に日本語吹き替え版で放送された[1]。地上波では2013年1月20日から2014年5月4日までNHK総合で毎週日曜23時00分から日本語吹き替え版が放送された[2]

民放では、2015年1月28日からテレビ東京で、2月17日からCBCテレビで、12月10日からBSジャパン2021年5月26日からBS日テレで放送が開始された。
あらすじ

 時は17世紀後期の李氏朝鮮時代。南人派重臣が殺される事件が立て続けに起き、濡れ衣を着せられた剣契やその家族が次々に捕縛され殺される。その中には賎民の娘トンイの父と兄の姿もあった。トンイは知らなかったが、父は剣契の頭目だった。娘だけでも助かってほしいと父がトンイを託したチョンスも行方知れずとなるが、トンイはなんとか逃げ延びる。その途中で出会ったある女官が父の冤罪を晴らす手がかりと考えたトンイは、彼女を捜すためツテを頼って宮廷に入り、掌楽院奴婢になる。(4話)
 6年後。大妃によって宮廷から追い出されていた承恩尚宮のオクチョンが宮廷に戻った日、掌楽院の演奏が乱れ、オクチョンのせいで国が乱れる予兆「音変」だと騒ぎになる。だが、実際には大妃の企てだった。
 オクチョンの姿を見かけ、捜している女官ではないかと思ったトンイは彼女を探ろうとするうち、音変の謎を調べていた漢城府の判官と知り合う。音変が陰謀だという証拠に2人で辿り着くが、実は判官と名乗ったその男は王である粛宗だった。粛宗から賢い奴婢がいると聞いたオクチョンに呼ばれたトンイだが、彼女は目当ての女官ではないようだとわかり落胆する。
 オクチョンは音変騒動を不問にすれば、その代わりに南人派高官を要職に取り立てて隆盛を誇る西人派をけん制できると粛宗に暗に進言する。(8話)
 オクチョンの母の使いをしたトンイは、捕盗庁のソ・ヨンギと偶然再会する。6年前に逃亡中のトンイを逃がしてくれたヨンギは今も彼女を捜していたが、身元を明かすわけにはいかなかった。
 翌日、トンイはある容疑で監察府に捕らえられる。オクチョンを庇って黙秘するトンイのために、オクチョンは自ら監察府に出頭。しかし監察府の本当の嫌疑は仁顕王妃の暗殺未遂事件だった。トンイは?作人(検視官)だった父親から学んだ経験を活かし、オクチョンの無実を証明してみせる。音変騒動に続きトンイに助けられたオクチョンは、彼女を女官に取り立てるよう粛宗に願い出る。
 その頃、密かに生き延びていたチョンスは、トンイが都で生きている手がかりを見つけ、?作人として捕盗庁で働き始めていた。(11話)
 トンイは監察府女官に任命される。破格の任命に監察府は反発するが、トンイは実力で周囲の人々に認められていく。またトンイとチョンスはそれぞれが監察府と捕盗庁にいると気付き、生きて再会を果たすことができ喜び合う。
 来訪した清国の使節団の1人とオクチョンの兄ヒジェは結託していて、密輸の手助けをする代わりに、南人派の資金源となる約束を交わしていた。だが捕盗庁などとともに捜査に加わったトンイの命がけの活躍で、密輸商人は捕縛され、ヒジェの陰謀は破綻する。
 その捜査の最中トンイは「判官」に出くわし、それまで何度も会って親しさを増していた彼が粛宗だとついに知る。まさか王様だとは思わずに働いた無礼の数々を平謝りするトンイに、粛宗は笑って今まで通り振る舞ってくれと頼む。トンイの動向に一喜一憂する粛宗にオクチョンの心は波立つが、そんな時、オクチョンを側室にする宣旨が下り、しかもオクチョンの懐妊も判明する。(17話)
 男子を産んだオクチョンは「嬪」の位に昇ったものの、王子を世子に任命することは大妃が頑なに拒み続けていた。業を煮やしたヒジェは内医院のホ医官を使って大妃の暗殺を企む。
 大妃の具合が日増しに悪くなるのは陰謀によるものだと投書があり、王妃に命じられてトンイらが極秘裏に捜査を開始。やがてヒジェ一味が犯人と目星をつける。それを伏せるようオクチョン自身に言われたトンイにとっては、オクチョンの関与も確実なものだった。事件はついに王妃から粛宗に報告され公になるが、最初に捕らえられたホ医官は王妃が黒幕だと嘘の供述をする。この状況を逆手に取り、オクチョンは王妃を陥れようとしていて、王妃に不利な証拠が次々と出てくる。ついに大妃は亡くなり、粛宗は王妃の身分を剥奪し平民にするという王命を下さなければならなかった。トンイは王妃にいつか必ず真実を明らかにすると誓う。(21話)
 仁顕王妃の失脚で南人派は勢いを増し、トンイの捜査を手伝ううちにヨンギとも関わりができたチョンスは、右捕盗庁武官になってトンイの命を狙うヒジェを警戒するよう言われる。
 その頃トンイは内需司の調査を担当することになり、横領など数々の不正を発見する。しかも金の一部はオクチョンがホ医官を買収するために使われていた。そんな彼女を証拠もろともなきものにしようとするオクチョンの指示で、内需司の書庫に火が放たれる。トンイは証拠の書類を持ってかろうじて逃げ出したものの、そのまま行方知れずとなってしまう。
 南人派が掌握する義禁府は火災の捜査結果を「禧嬪(オクチョン)を陥れようとしたトンイが書庫に放火し逃走」と発表したが、トンイはオクチョンが前王妃を陥れた証拠を掴みかけていたとヨンギから内密に明かされた粛宗は愕然とする。(23話)
 オクチョンが新たな王妃の座につき3か月が過ぎる。義州に逃げ延びていたトンイは瀕死の状態からようやく回復し、粛宗に証拠を届けるため都に向かおうとしていた。しかし、ヒジェが義州に現れ、世子の承認を急がせようと清国と裏取引をしていると知る。清国側は見返りに「騰録類抄」という軍事情報の記録書を要求してきていた。ヒジェを忌み嫌う流人のシム・ウンテク、偶然再会した妓生のソリとともにヒジェの企みを阻止しようとしたトンイ達はヒジェに捕らえられる。ウンテクが入手した「騰録類抄」は命と引き換えにヒジェの手に渡るが、それは偽物だった。流人のため義州から動けないウンテクから本物の「騰録類抄」を託されたトンイは、ソリと連れ立って都を目指す。
 王命で密かにトンイの捜索に当たっていたヨンギとチョンスは、トンイが生きていること、一時ヒジェに捕えられていたことを調べ上げ粛宗に報告。粛宗はトンイへの想いを募らせるとともに、ヒジェやオクチョンへの不信感を強くする。
 ヒジェの厳しい手配を掻い潜って都に到着したトンイだが、粛宗に知らせる手立てすらなく絶望感に苛まれる。しかしトンイが弾く奚琴の音に導かれ姿を現したのは粛宗だった。粛宗もまたトンイを想い、思い出の場所を訪れていたのだ。涙ながらに再び会えた喜びを噛み締める2人。
 トンイは王宮別邸に匿われ、トンイのもたらした証拠や粛宗の張った罠によって、ヒジェを含む南人派の容疑者は捕らえられていく。さらに、南人派がトンイに手出しできないよう、粛宗は承恩尚宮の地位を与えて宮廷に迎え入れる。驚くトンイに粛宗は、尚宮にしたのは守るためだけではない、自分の気持ちを受け入れてほしいと告げる。本当の素性を思って逡巡するトンイに、チョンスは彼から離れられるのかと問い、トンイは躊躇いを振り切る。
 もう粛宗の愛は取り戻せないと悟ったオクチョンは、トンイを尚宮に任命する代わりにヒジェを釈放するよう粛宗に「取り引き」を持ちかける。もはや2人の間柄はただ王と王妃であるというだけになってしまった。(31話)
 正式な世子の承認書を携えた清国の使節団が到着。だが裏ではヒジェが使節団に本物の「騰録類抄」を出すよう脅されていた。それを知ったオクチョンはトンイを側室に任命すると粛宗に申し出る。側室の手続きには身元の確認が必要で、いわくありげなトンイの過去を暴いて対抗しようとしていた。
 トンイとチョンスの様子がいつもと違うことをきっかけに、ヨンギにトンイの正体がわかってしまう。だが2人を深く信頼するようになっていたヨンギは、真犯人は他にいるというチョンスの言葉を信じ、粛宗にチョンスの作った嘘の経歴を話す。
 宮廷に復帰できたウンテクの計略で、南人派に「騰録類抄」を奪わせ使節団に渡す現場を押さえたため、ヒジェらは捕縛される。自分達の利のために王妃を陥れ国まで売るのかと粛宗は激怒。これ以上オクチョンを支持しては南人派が危険だと見たオ・テソクは、捕まった者達にすべてオクチョンの指示だったと自白させる。ヒジェが流刑になるなど、南人派重臣はことごとく重い罪に問われ朝廷から去るが、それでもオクチョンは「嬪」への降格に留まった。世子の地位を揺るがすわけにいかない粛宗の苦渋の決断だった。(37話)
 冤罪が晴れ復位した仁顕王妃が宮廷に戻り、トンイが正式な側室となって1年。トンイは王子ヨンスにも恵まれていた。
 そんな時、朝廷重臣が相次いで殺され、またも剣契の仕業かと都は震撼する。事件を捜査する漢城府のチャン・ムヨルはオクチョンと組んでいて、流刑になっていたヒジェは、ムヨルが一計を案じ赦免され都に戻ってくる。さらにムヨルはトンイを強敵と見なしてその周辺を探っていた。
 剣契が再結成されていたうえ、その頭目がトンイの幼馴染ケドラとわかったチョンスとトンイはケドラを止めようと、チャン・イッコンが死に際に残した手信号の意味の読み解きを急ぐ。そしてついに過去の事件の真犯人がオ・テソクであることを指していると判明したが、それをきっかけにムヨルとオクチョンは改めて事件の記録を調べ、トンイが剣契頭目の娘だと気付く。
 ムヨルらは、テソクを殺害してその罪を剣契に着せると、ケドラを逃がそうとするトンイを粛宗に目撃させる。粛宗にトンイの正体を目の当たりにさせようと仕組まれた罠だった。
 それでも粛宗はトンイを庇い、厳罰を求める朝廷と膠着状態になったが、そんななかヨンスがはしかにかかり亡くなってしまった。トンイはすべてを終わらせてほしいと粛宗に望み、ようやく粛宗もトンイを手放す決断をする。ケドラは死罪、チョンスは流罪となり、トンイは位はそのままだが宮廷外への追放処分となる。
 トンイについてきたポン尚宮、エジョンとの生活が始まってまもなく、トンイの懐妊が判明する。やがて男児が誕生し、宮廷からは「?(クム)」の一字が届けられる。(44話)
 6年後。トンイはクムを王子として厳しくも愛情深く育てていた。
 一方、宮廷で育つ世子も聡明で後継者としての期待も高い。だが彼は熱病がもとで世継ぎの望めない体になってしまっていた。オクチョンとヒジェはそれを本人にも隠し、内医院のナム医官だけに治療に当たらせていた。
 そんな時に粛宗が今もトンイを想っていることを知ったオクチョンの母ユン氏は不安に駆られ、トンイ親子を狙って私宅に放火する。危ういところで2人は難を逃れるが、粛宗は、クムが王族としての教育を受けるべき年齢となり、今回のように命を狙われている母子の安全のためにも宮廷に置くと宣旨を下す。粛宗はこの時を待ち続けていたのだ。(46話)
 宮廷に入ったクムは延?君に冊立され、トンイは淑儀に封じられる。またチョンスも赦免される。
 その頃、オクチョンの行動に不審なものを感じた王妃は、ナム医官に仕える医女に世子の病を白状させていた。トンイにはもしも世子に何かあればクムが世継ぎになるとだけ告げていたが、かねてからの病で倒れてしまう。王妃の言葉が気にかかっていたトンイは、王妃付きのアン尚宮からすべてを聞き出す。王妃は一時意識を取り戻したものの、トンイにクムとともに必ず生き延びると誓わせ、また粛宗には、世子とクムを守るためにトンイを王妃にと頼んで世を去る。(50話)
 空位となった王妃の座を狙うオクチョンは、今や最大派閥となっている少論派と組む。少論派、南人派はオクチョンを新王妃にと粛宗に訴える。
 大人達の思惑をよそに世子とクムは日ごとに兄弟仲を深め、そんな2人を見てトンイは、オクチョンを断罪できる証拠をいくつも持っているが、世子とクムのために何もしないとオクチョンに約束する。だが、オクチョンは決して信じようとしなかった。
 クムの小さな失態すら世子の座を狙っている証だと南人派と少論派が攻め立てる一方で、世子の病を知ったムヨルは、オクチョンの罪を暴露して王妃になるようトンイに促すが、トンイは固辞する。それは粛宗に乞われても変わらぬ決意だった。
 しかし世子自身が密かに調べて自分の病名を知ってしまっていた。母がトンイやクムを憎み続けるのはそのせいかと苦悶し、ついに父・粛宗に病を告白する。粛宗の怒りはオクチョンに向けられ、クムを貶めている者達の黒幕だとわかっていると突き放す。また、世子は重い病だとムヨルから知らされた少論派もオクチョンに背を向ける。しかもそんなときにトンイ私宅の放火の首謀者としてユン氏が捕縛されてしまう。
 進退極まったオクチョンはクムを暗殺しようとして失敗。仁顕王妃への呪詛なども粛宗の知るところとなり、ついにヒジェ、オクチョンは捕らえられる。世子に懇願されても到底見逃すことのできない罪の数々で、粛宗はせめてもの赦しだと自決を促すがオクチョンは拒絶し、母や兄ともども死罪となる。(55話)
 側室でも王妃になれることがオクチョンに野心を抱かせ悲劇が起きたのだとトンイは粛宗に説き、粛宗は新たに王妃を迎える決意をする。
 新王妃となった仁元王妃は巷の噂やムヨルの言葉を信じ、王室を乱す者としてトンイを敵視する。だが、世子を慈しみ、クムの結婚相手には無名の学者の娘を選ぶトンイを見るうち、ムヨルに疑いの目を向けるようになっていく。
 トンイは世子とクムをめぐる争いから2人を守るためには2人とも王になればいいのだという考えを粛宗に語る。その粛宗から驚きの宣旨が下された。世継ぎは世子で揺るぎないこと、そしてトンイを宮廷外の梨?宮に移すというものだった。南人派、少論派は快哉を上げるが、トンイは粛宗から、世子に譲位してクムを世弟にし、自分は王宮を出てトンイと暮らすつもりだと告げられる。
 ムヨルは粛宗がいずれクムを王にするつもりだと感づき、自分に不利益なその行く末を阻むため、粛宗が不在の隙に少論派とともに罠を張りチョンスを捕えると、さらにトンイを捕らえるようにと王妃を焚きつける。しかし王妃の命で捕らえられたのはムヨルだった。トンイのこれまでを知る仁元王妃は、ムヨルよりトンイの言葉を信じたのだった。
 ムヨルや少論派重臣が処罰され事件が落着すると、仁元王妃はクムを養子に迎えると申し出る。クムが世弟になる道筋が作られたため、粛宗は譲位の意思を翻したが、トンイは予定通り宮廷から梨?宮に移り住んだ。梨?宮で広く賎民を迎え入れ、あらゆる悩みや苦しみを解決するためだった。常にそばにいてほしいと反対していた粛宗もその思いを知ってトンイに力添えし、チョンスや監察府の人々などとも協力して民のために尽くしていく。
出演
主要人物

・()は日本語吹替え版、およびBD版、DVD版の声優。

同伊(トンイ)/淑嬪崔氏(スクピンチェシ):ハン・ヒョジュ(声:加藤忍) / 幼少期:キム・ユジョン(声:矢島晶子
本名:チェ・ドンイ。本作の主人公。明るく努力家で、正義感が強く、知性と行動力に溢れている。また、「豊山」を自称するほど粘り強い。身元を隠すために、宮廷に入って以降は偽名「チョン・ドンイ」を名乗る。賎民として貧しい幼少期を送っていたが、ある日国賊の汚名を着せられた父親や兄と死別する事となり、その冤罪を晴らすために身元を偽り宮廷入りする。掌楽院奴婢から監察府(カムチャルブ)女官を経て王である粛宗の寵愛を受け[3]、承恩尚宮(スンウンサングン:正五品相当)から淑媛(スグォン、従四品相当)、淑儀(スギ、従二品相当)、淑嬪(スクピン、正一品相当)となる。淑媛であった頃、1人目の息子・永寿(ヨンス)を授かるが、程なくしてはしかにより失い、また同時期に再結成された剣契の存在に乗じたオクチョンらの策に嵌り、側室の位と名のみを残して宮中から追放される[4]。追放後は2人目の息子・?(クム、のちの英祖)を出産している。宮廷外で育ったクムが7歳になったある夜にオクチョンの母・ユン氏のさしがねにより私家が放火事件に遭い、クムを守るため、また粛宗からの願いもあって宮中に戻る。その後、オクチョン一派やチャン・ムヨルを始めとした新たな敵対勢力を相手取った熾烈な戦いを制するが、最終回では粛宗や仁元王妃の説得さえも固辞して「父と兄と同じく貧しい者のために生き、その生き様を延?君(クム)に見せたい」という固い決意と共に宮殿から梨?宮に居を移し、民のために様々な場面で尽力する。

粛宗(スクチョン):チ・ジニ(声:井上倫宏
李氏朝鮮第19代国王。明るく闊達な性格で民思いな一方、オクチョンから「恐ろしい人」と評される厳しさもある。また西人派南人派を始めとする朝廷内の争いに苦慮している。武芸は苦手で、走ったことも碌になく、トンイからは「どれだけ育ちが良いのですか!?」と唖然とされた。女官のオクチョンを寵愛し、承恩尚宮から正式な側室としたが、それと前後して、身分を隠している時にトンイと知り合う。トンイといることに安らぎを感じ、また様々な出来事を通じて彼女に深い信頼を寄せるようになる。やがてトンイを承恩尚宮に取り立てたのち正式な側室に迎えて寵愛するが、トンイの本当の出自や剣契との関係が露見し、断腸の思いでトンイを宮中から追放した。トンイはその後妊娠が発覚したが、粛宗は密かに親子を見守らせながらも、子に名前を送ったのみで自らがトンイに会うことは禁じていた。しかし6年後、ユン氏が起こした放火事件をきっかけに重臣たちの反対を押し切ってトンイとクムの母子を宮中に戻し、以降、最終回までトンイらを支え続けた。

禧嬪張氏(ヒビン チャンシ):イ・ソヨン (声:林真里花


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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