トロイア文明
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イリオス(トロイ)のものとされる遺跡。城郭都市紀元前12世紀

イリオス(古代ギリシア語イオニア方言形:?λιο?, ?lios イーリオス)は、ギリシア神話に登場する都市。イリオン(イオニア方言形:?λιον, ?liov イーリオン)、トロイア(アッティカ方言形:Τρο?α, Troia トロイア、イオニア方言形:Τρο?η, Troi? トロイエー、ドーリス方言形:Τρω?α, Tr?ia トローイア)、トロイ(英語:Troy)、トロイアー(古典ラテン語:Troja トロイヤ)などとも呼ばれる。現在のトルコ北西部、ダーダネルス海峡以南(同海峡の東側、アジア側、トルコ語ではトゥルヴァ)にあったとされる。遺跡の入り口には、有名な「トロイの木馬」の複製が建てられている。

一般に、ハインリヒ・シュリーマンによって発掘された遺跡がイリオスに比定されている。神話ではかなりの規模を持った都市国家であるが、現在発掘によって確認される遺跡は城塞以上のものではない。ギリシア神話においては、アガメムノーンを頭とするアカイア軍に滅ぼされたとされ、そのあらましはホメロスの『イーリアス』をはじめとする叙事詩環に描かれている。

トロイの古代遺跡については、イリオス遺跡を参照のこと。
目次

1 伝説上のイリオス

1.1 イリオスの建設

1.2 アポロンとポセイドンによる城壁の建築

1.3 ヘーラクレースによるイリオス攻め

1.4 トロイア戦争


2 イリオス遺跡

2.1 シュリーマンによる発掘

2.2 イリオス遺跡の構成

2.3 ヒッタイトの記録によるイリオスとトロイア

2.4 20世紀の発掘調査


3 世界遺産

3.1 登録基準


4 脚注

5 参考文献

6 関連項目

伝説上のイリオス トロイでプリアモスの宝 テトラドラクマアテーナー(紀元前165-150)
イリオスの建設

かつてイリオスのある地域は、スカマンドロス河とニュンペーのイダイアの子であるテウクロス(英語版)(テラモーンの子テウクロスとは別)が王として治めており、テウクロイと呼ばれていた。そこへアトラースの娘エーレクトラーゼウスが生ませた子であるダルダノスサモトラケ島からやってきた。ダルダノスはテウクロスの客となり、彼の娘バティエイアと領地の一部をもらった。彼はそこにダルダノスという都市を築き、テウクロス王の死後、テウクロイの一帯はダルダニア(英語版)と呼ばれるようになった。

ダルダノスの後はエリクトニオスが相続した。エリクトニオスの後はトロースが継いだ。トロースは、自分の名にちなんでダルダニアの地をトロイアと呼ぶことにした。

トロースはスカマンドロス河の娘カリロエーと結婚し、クレオパトラープトレマイオス朝の女王クレオパトラ7世とは別人)、イーロスアッサラコスガニュメーデースをもうけた。ガニュメーデースが気に入ったゼウスは、鷲に変身してガニュメーデースをさらい、オリュンポスの給仕係とした。そして、その代償に馬を与えた。なお、アッサラコスの子がカピュスで、カピュスの子がアンキーセース。アンキセスの子がローマの元となった都市を築いた英雄アイネイアースである。


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