トリプルベース火薬
[Wikipedia|▼Menu]

トリプルベース火薬(triple base powder)とは、ニトロセルロースニトログリセリンニトログアニジンを基剤として、膠化剤、安定剤、緩燃剤、焼食抑制剤、消炎剤を添加した無煙火薬の一種。

主に火砲の発射薬として用いられる。目次

1 組成

2 代表的な製品の値

3 特徴

4 関連項目

組成

ニトロセルロース 20.0%

ニトログリセリン 19.0%

ニトログアニジン 54.7%

その他6.3%

代表的な製品の値

アメリカ軍正式採用のM30火薬

火炎温度:3040K

火薬力:1087 J/g

燃焼生成ガス

二酸化炭素 3.02 mol/Kg

一酸化炭素 11.66 mol/Kg

水     10.78 mol/Kg

水素ガス  5.49 mol/Kg

窒素ガス  11.96 mol/Kg


爆発熱:974 cal/g

比熱比:1.057

仮比重:1.66 g/cm3

特徴

シングルベース火薬ダブルベース火薬よりも安定度が高いが、高価となる

発生ガス容量が多いので安定度や薬勢を低下させることなく、ダブルベースよりも燃焼温度を低くすることが出来る。

焼食が少なく、砲口炎が少ない

以上の特徴から、各種火砲の発射薬として用いられることが多い

関連項目

シングルベース火薬

ダブルベース火薬


更新日時:2021年8月16日(月)13:58
取得日時:2021/10/17 03:40


記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:3119 Bytes
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef