トリプルファイター
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ロックバンドの「トリプルファイヤー」とは異なります。

トリプルファイター
ジャンル特撮テレビドラマ
脚本

若槻文三

藤川桂介

近藤正

高際和雄

中川節子

安藤豊弘

今村文人

監督

安藤達己

鈴木俊継

大塚莞爾

出演者

滝沢浩

小野川公三郎

笛真弓

石井秀人

加藤寿

声の出演

石山克己

辻しげる

上田侑嗣 

武田昌之

ナレーター村越伊知郎
音楽宮内国郎
オープニング「トリプルファイターのうた」
谷あきら
杉並児童合唱団
コールフェニックス
製作
プロデューサー

円谷粲

清水武(円谷エンタープライズ)

制作TBS

放送
放送国・地域 日本
放送期間1972年7月3日 - 12月29日
放送時間月曜 - 金曜17:30 - 17:40
放送分10分
回数130
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『トリプルファイター』は、円谷プロダクション製作の特撮テレビ番組の名称、あるいはその劇中に登場するヒーローの呼び名である。
概要

1972年7月3日から同年12月29日まで、毎週月曜日 - 金曜日17:30 - 17:40に、TBS系で放送された、1週5回分の放映で1話が完結する形式(いわゆる「帯番組」)の特撮テレビ番組。130回(全26話)放送。番組終了後、同じ枠で再放送された。

月 - 金曜日の1話分が、ほかの30分ものの作品に比べ、オープニング、CMを除いた本編パートだけでも31分40秒と長尺なものとなっている。アクションに主眼が置かれ、SATとデビラの格闘や、デーモンカーとのカーチェイスもふんだんに盛り込まれた[1] 。これは、同じ時間枠で放映された『ウルトラファイト』の「全編立ち回り」という路線を発展・継承したものであり、また『仮面ライダー』に代表される「等身大ヒーロー」の影響によるものでもある[2][3][4]。その一方で第8話・第13話・第18話・第20話・最終話など、ドラマを重視した回も存在した[5]

提供のブルマァクの意向でメカアクションが盛り込まれることとなり[1][6]、車両が多数登場することになった。主人公側の「SATカー」は、トヨタ・クラウン[7]をベースに1000万円の費用[6]をかけて改造を施されたが、ボディの大半が基本的に木製だったことから走行中にパーツが破損する[7]などのアクシデントが絶えず、アクションに不向きであったことから第10話(第49回)より「SATバギー」が登場することになった。また敵側の「デーモンカー」は、スバル・360を黒くペイントを施したものである。

ファイターの登場はおおむね固定されており、火 - 木曜日に各ファイター・金曜日にトリプルファイターが登場するのが基本的なパターンであるが、例外も度々散見された。

企画当初の名称は『トリプルチャレンジャー』[8][9]。3兄妹は宇宙人ではなく伊賀忍者一族の末裔という設定[8][9]で、変身するのは3人のうち1人と構想されていたが、悪の組織が複数で攻撃してくるのに対して正義側も複数の方が物語に変化をつけやすいこと[10]。それに加えて帯番組である性質上、盛り上がる要素がさらに必要と考えられ、3人のヒーローが合体してトリプルファイターが登場することになった[11]

当時の円谷プロでは、『ウルトラマンA』『ミラーマン』『緊急指令10-4・10-10』と作品が集中していたため、『シルバー仮面』を終えた日本現代企画の一部スタッフが、助っ人として制作に携わっていた[12]。監督の1人である安藤達己は、当時ピー・プロダクションの『快傑ライオン丸』に参加していたが、円谷粲から「安藤をメインに考えている」という誘いを受けて『ライオン丸』を1クールで降板し、本作品へ参加した[13]

低予算番組のため大掛かりな特撮撮影は行われず[14]、デーモンによる都市破壊や大災害・地球に迫る宇宙船団などのシーンは、すべて過去の円谷作品の映像を流用している。一方でマット合成による大胆な画面作りが行われた[14]

単独スポンサーであるブルマァクは、本作の直前に『ミラーマン』の関連商品の売り上げが不調であったために、同社の取締役は本作品の単独提供に難色を示し、奔走して万創と2社提供の契約を取り付けたものの[15]、ブルマァク社長は円谷プロと懇意にしていたことから単独スポンサーに拘り[15]、結果的に同社の経営を圧迫する一因となった[16]

1975年9月8日から同年12月26日には、東京12チャンネル(現:テレビ東京)で『戦え! トリプルファイター』と改題されて放映された[注 1]。放送時間は月曜日 - 金曜日の17:30 - 17:40。

また、2016年10月17日にはYouTube内の円谷プロ公式チャンネルで全話が配信済みである。
ストーリー

宇宙の侵略者デビル星人は首領デーモンの統率の下、地球侵略を開始した。一方、故郷の星を滅ぼされ地球に脱出してきた人々は、デビル星人の侵略に対抗し世界各地に SAT(Space Attack Teamの略、発音は「サット」)を組織していた。

SAT日本支部の3人は M星人の子孫である早瀬3兄妹であり、グリーンファイター、レッドファイター、オレンジファイターに変身、さらに 3人が合体してトリプルファイターへと変身できる。いずれのファイターとも等身大で武装はない。

このデビル星人の怪人と早瀬3兄妹との戦いを描く。
登場人物
SAT

デビル星人に滅ぼされた宇宙人や、その末裔によって結成された防衛チーム。パリに本部がある。なお早瀬3兄妹が所属する日本支部は、早瀬邸の地下に設けられているが、最終回で早瀬3兄妹がデビル星人を追って宇宙に旅立ったため、ブルコンを残して閉鎖されることになる。

隊員服はSATがデビル星人との戦闘を考慮に入れ、製作されたコンバットスーツ。外部からの衝撃を吸収する[17]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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