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サントリートリス
2011年5月から2019年3月まで発売された仕様のトリス<エクストラ>。
ラベル右下のイラストは「アンクルトリス」。
基本情報
種類ウイスキー
(ブレンデッドウイスキー)
度数37%
(エクストラを除く歴代製品)
40%
(エクストラ)
主原料モルト、グレーン、グレーンスピリッツ
※グレーンスピリッツのみ国産品を使用
原産国 日本
製造元サントリー(二代目)
販売元サントリー(二代目)
詳細情報
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トリスウイスキー(Torys Whisky)は、サントリー(二代目法人、旧・サントリーBWS/サントリースピリッツ/サントリービール/サントリー酒類〈二代目法人〉/サントリーワインインターナショナル)が製造・販売する国産ブレンデッドウイスキーのブランド一つである。サントリーホールディングスの登録商標(第667200号他)。
本項ではトリスの基本形となるウイスキーを中心に、同シリーズに属するリキュール、およびハイボール等のRTD系缶入り・瓶入りアルコール飲料についても便宜上、記述する。
発売以来中身は改良を重ねており、1989年(平成元年)3月以前の酒税法改正(ウイスキーの等級廃止)前まではモルト・ウイスキーとグレーン・ウイスキー、スピリッツ(ブレンド用アルコール)のブレンドであり、モルト使用率も極めて低かったが、1989年4月以降の酒税法改正後の製品よりモルト・ウイスキーとグレーン・ウイスキー、ブレンド用グレーンスピリッツ(ベビーグレーン)をブレンドしたブレンデッドウイスキーに変更された(ブレンド用グレーンスピリッツを除くほとんどの原酒に海外産のものを使用しており、いわゆる「ワールドブレンデッドウイスキー」または「ジャパンメイドウイスキー」に属する)。戦後の洋酒ブームの火付け役となった廉価系国産ウイスキーの代表的存在としてその名を知られている。なお、2024年(令和6年)現在は『トリス〈クラシック〉』と『トリスハイボール缶』を主軸にラインアップを展開している。 壽屋の創業者である鳥井信治郎は1907年(明治40年)に発売した赤玉ポートワインで同社の土台を築くと共に、さらなる洋酒を国内に広めるべくヒントを得ようと、海外からとあるウイスキー原酒を購入した。しかしそれはウイスキー原酒とは名ばかりの粗悪な模造アルコールといえる代物で、売り物にはならないため葡萄酒用の樽に入れて放置していた。数年後、原酒は琥珀色に熟成し、鳥井はそれがウイスキーであることを確信(現在の基準ではウイスキーとは認められない)、この原酒を水などとブレンドしてアルコール度を調整し「トリス」と名付けて売り出したところまたたく間に売り切れた。この成功を機に、鳥井は国産初のウイスキー製造に乗り出す決意を固め、1923年(大正12年)、京都と大阪の境、山崎に蒸溜所の竣工に踏み切った。 現在に続くトリスウイスキーとしての発売は、戦後すぐの1946年である。当初は原酒を5%入れていた3級ウイスキー(後の2級ウイスキー)として登場したが、徐々に原酒の配合割合が上げられ、やがて10%に引き上げられて2級ウイスキー(後の1級ウイスキー)として発売されている。高級なウイスキーの税率が現在よりも高かった当時でも、比較的安価だったため大衆の人気を得、比較的社会が豊かになった後も若者を中心に人気を博した。酒税法改正のあった1989年まではモルト原酒にグレーン・ウイスキーのほかブレンド用アルコール(廃糖蜜から作られた安価なスピリッツ)を混和していたが、酒税法改正によりウイスキーの等級制が廃止され税率が統一されたのを機会にモルト原酒率は変わらないものの、ブレンド用アルコールの混和が廃止され、同社のウイスキーで最も安価なウイスキーであることに変わりはないものの、品質が大幅に向上した。 ウイスキーメーカーとしてのサントリーの原点となる洋酒であり、またロングセラーのブランドとして重視されている。従来は、1960年代に若者であった層に愛飲者が多かったが、2003年にラインナップを一新したことにより、新たな若者層にも愛飲者を拡大させている。 さらに2009年頃からのハイボールブームに乗る形で、2010年9月にこれまでのラインナップを刷新し、よりハイボールに合うキレのある味わいに仕上げた「トリス<エクストラ>」と同製品をベースにした「トリスハイボール缶」を発売した。この「トリスハイボール缶」は発売以降、通常品の他に季節限定品やエリア限定品を中心に、様々なフレーバーが登場するようになった。
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