トランス
Trance
監督ダニー・ボイル
脚本ジョー・アヒアナ
『トランス』(Trance)は2013年のイギリスのサイコスリラー映画(英語版)。ダニー・ボイル監督、ジョー・アヒアナ(英語版)とジョン・ホッジ脚本。出演はジェームズ・マカヴォイ、ロザリオ・ドーソン、ヴァンサン・カッセルらである[2]。プレミア上映は2013年3月19日にロンドンで行われた[3]。
ストーリーフランシスコ・デ・ゴヤ『魔女たちの飛翔』
ギャンブル依存症で借金まみれの競売人サイモンは、借金を肩代わりしてくれたギャングのフランクらと結託し、彼らが起こした騒動に紛れてゴヤの名画『魔女たちの飛翔』をオークション会場から盗み出すことに成功するが、何故かフランクらを裏切り、密かに絵を隠す。ところが、フランクに殴られたことでサイモンは記憶喪失に陥り、隠し場所を完全に忘れてしまう。そこでフランクは、サイモンが適当に選んだ催眠療法士エリザベスを使ってサイモンの記憶を探ろうとするが、エリザベスは逆にフランクらに接近し、MRIでサイモンの脳を検査するなどして信頼させ、自分をパートナーにするように提案する。こうして仲間になったエリザベスの催眠療法によってサイモンの記憶が徐々に取り戻されて行くが、その一方で、エリザベスはフランクともサイモンとも肉体関係を持つなどの不審な行動をとり、彼女の正体と企みが次第に明らかになって行く。また、それと同時に、サイモンの「封印された記憶」も明らかになる。
全ては1年半前に始まっていた。ギャンブル依存症のサイモンは、その治療のためにエリザベスのもとに通うようになるうちに彼女と恋人同士になるが、すぐに異常な嫉妬心から暴力を振るうようになり、エリザベスに捨てられる。