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トライアル競走(トライアルきょうそう)とは、公営競技の主要競走の出走順位の決定、あるいは優先出走権獲得を目指すいわゆる予選相当の競走のことをさす。単にトライアルと表記する方が多い。 中央競馬の場合、3歳のGI競走(皐月賞、東京優駿(日本ダービー)、菊花賞、桜花賞、優駿牝馬(オークス)、秋華賞、NHKマイルカップ)に直結する重賞、あるいは指定オープン特別競走で上位1?3頭に入った競走馬に優先出走権利を与える競走を言う[1]。なお与えられるのは優先的に出走できる権利であり、クラシック競走においてクラシック登録を行っていない馬が優先出走権を得た場合は、該当レースの出馬投票までに追加登録料を払って別途クラシック登録を行うことになる。 また、その権利を得ても行使せず辞退する事も可能だが、その場合でも繰り上がって優先出走権を得る補充は行なわれない(例えば、皐月賞1?5着(のいずれかの)馬が東京優駿に進まずNHKマイルカップなどに出走する[2]、故障したために放牧するなどで出馬投票しなかった場合でも、6着以下だった馬には優先出走権利が発生せず、賞金順や抽選によって出走可否が決定する)。 2021年現在のトライアル競走(括弧書きは廃止または開催時期変更のためトライアルの指定を外された競走)GI競走旧来からのトライアル競走旧:指定オープン競走(GI除く) また古馬の主要競走についても、そこへの優先出走権が得られる競走があるが、これらは「トライアル」ではなく「ステップレース」と呼ばれる。たとえば天皇賞(春)への出走を目指す馬は、そのステップレースとして1着馬に優先出走権が与えられる阪神大賞典や日経賞を使うことがある。もっとも、特に実績ある古馬の場合は優先出走権を得られなくとも収得賞金順で除外さえされなければ確実にGI競走に出走可能であるため、一流馬にとっては何としても上位入線を目指す予選というより本番のレースに向けた調整を目的とした叩き台とみなされる事が多い。 ただし地方競馬所属馬にとっては、当該競走を優勝(重賞の場合は2着以内に入線)することで優先出走権を獲得できるため、実際に予選として機能することとなる。また外国馬に対しては、2000年 - 2006年はジャパンカップで優勝すれば有馬記念の出走権が得られたほか、2008年からは凱旋門賞など4競走で上位に入った競走馬に対してジャパンカップの優先出走権が得られるようになっている。 地方競馬でも3歳限定競走やジャパンブリーディングファームズカップ(JBC)、および各主催者が自場で施行する全国交流・ダートグレード競走等に於いてトライアル競走を設定している。トライアル競走で優先出走権を得られるのは地方(自場)所属馬のみという条件がついている競走もある。 なお、1987年にはマックスビューティーがチューリップ賞、サンケイスポーツ賞4歳牝馬特別、神戸新聞杯、ローズステークスを制しており、現代の制度に当てはめれば「トライアル四冠」を達成していることになるが、当時チューリップ賞と神戸新聞杯はトライアル競走に指定されていなかったため、同馬は「トライアル競走2勝」ということになる。 1974年から1995年まで、日本選手権競輪で「ダービートライアル」が行われた。1974年と1975年については、予め選手選考委員会において選定された選手135名、1976年以降1995年までは同じ要領で216名が選抜され、これを各27名ずつに振り分けられた選手は、全国8ヵ所(1975年までは5ヶ所)に分かれて3日間競走を行った。これを1選手につき2場(1975年までは1選手3場)出走し、その合計獲得ポイントによって選考順位を決定し、上位27人は初日、2日目に行われる特別選抜戦(3レース)にシードされ、その上位各3名がゴールデンレーサー賞(全員が準決勝に進出)へと駒を進められるシステムであった。
競馬
中央競馬
通常「トライアル競走」といった場合GI競走自体は含まないが、桜花賞と皐月賞は1?5着まで、それぞれオークスと日本ダービーに優先出走権利が与えられるトライアルを兼ねている。
なお、1994年までは優先出走権が与えられる競走のうち、「トライアル」のサブタイトルがつく競走は各GI競走に対し1つだけで、残りは(重賞を含めて)「○○(当該GI名)指定オープン競走」と表記されていた。
3歳以上の未出走馬・未勝利馬は原則的にオープンクラスの競走に出走できないが、皐月賞、東京優駿、桜花賞、優駿牝馬、NHKマイルカップのトライアル競走に限り出走が可能であり、重賞競走で2着以内、リステッド競走で1着になれば優先出走権を得ることができる。このため、0勝馬が先述のGIに出走・勝利する(例:青葉賞2着→東京優駿1着)ことも理論上は可能である。
重賞競走リステッド競走
桜花賞フィリーズレビュー[3]チューリップ賞アネモネステークス
皐月賞スプリングステークス弥生賞ディープインパクト記念若葉ステークス
NHKマイルカップなし[4]ニュージーランドトロフィー
アーリントンカップ
優駿牝馬(オークス)フローラステークス[5]スイートピーステークス
東京優駿(日本ダービー)(NHK杯)[6]青葉賞プリンシパルステークス
秋華賞ローズステークス[7]紫苑ステークス
菊花賞(京都新聞杯)[8]神戸新聞杯
セントライト記念
地方競馬
記録
1981年、中央競馬クラシック三冠トライアル競走においてサンエイソロンが3勝を挙げており、「トライアル三冠」と呼称された[9]。
1986年、その年の中央競馬牝馬三冠を達成したメジロラモーヌは三冠競走全てのトライアル競走も制している[10]。なお、牡馬・牝馬の三冠馬でトライアル三冠も達成しているのは同馬のみであり、三冠馬が三冠のトライアル競走全てに出走したケースも同馬のみである[11]。
1996年、ダンスインザダークが中央競馬クラシック三冠トライアル競走3勝を挙げている[12]。
競輪
ダービートライアル「日本選手権競輪#歴史」も参照