トヨタ・ラクティス
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トヨタ・ラクティス
2代目(左)と初代(右)
概要
別名欧州:トヨタ・ヴァーソ-S
香港:トヨタ・ラクティスプラス→ラクティス
イスラエル:トヨタ・スペースヴァーソ
日本・欧州:スバル・トレジア
※いずれもP120型
製造国 日本
販売期間2005年 - 2016年(日本)
2009年 - 2016年(香港・マカオ)
2010年 - 2017年(欧州)
ボディ
ボディタイプ5ドアトールワゴン
駆動方式前輪駆動 / 四輪駆動
系譜
先代トヨタ・ファンカーゴ
後継トヨタ・ルーミー(カローラ店)
トヨタ・タンク(トヨペット店)
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ラクティス(Ractis)は、トヨタ自動車が製造・販売していたコンパクトトールワゴン
概要

ファンカーゴ(初代ヴィッツ派生)の後継車種として、2代目および3代目ヴィッツをベースに開発・販売されていた。既存のヤリス(日本名・ヴィッツ)同様、かつてのトヨタにおける世界戦略車でもあった。
初代 P100型(2005年 - 2010年)

トヨタ・ラクティス(初代)
SCP10#/NCP10#型
前期型(2005年10月 - 2007年12月)
後期型(2007年12月 - 2010年11月)
概要
販売期間2005年10月3日 - 2010年11月20日
設計統括多田哲哉
ボディ
乗車定員5人
ボディタイプ5ドア トールワゴン
駆動方式前輪駆動 / 四輪駆動
プラットフォームトヨタ・Bプラットフォーム
パワートレイン
エンジン2SZ-FE型 1,296cc 直列4気筒DOHC
1NZ-FE型 1,496cc 直列4気筒DOHC
変速機CVTSuper CVT-i、FFのみ)
4速AT(Super ECT、4WDのみ)
前前:ストラット式
後:トーションビーム式
(四輪駆動はド・ディオン/トーションビーム式)
後前:ストラット式
後:トーションビーム式
(四輪駆動はド・ディオン/トーションビーム式)
車両寸法
ホイールベース2,550mm
全長3,955mm
全幅1,695mm
全高1,640 - 1,660mm
車両重量1,120 - 1,200kg
その他
開発主査多田哲哉
販売終了前月までの新車登録台数の累計29万3008台[1]
系譜
先代トヨタ・ファンカーゴ
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開発主査は後に2代目ウィッシュ初代865代目スープラを手掛けた多田哲哉である[2]

「思い通りのレスポンス、カッコイイスタイル、かつてない開放感、広大なスペース、低燃費低排出、軽快な走り」を追求した「高速大容量スタイリング」をコンセプトに開発された。1.3 - 1.5Lと小排気量のエンジンを積みながらも広い居住空間を追求しているため、居住性がよく、かつ経済走行性に優れる(1.5L・FF車〈1NZ-FE搭載車〉は18.6km/L〈10・15モード〉)一方、車両本体価格が最大160万円程度と比較的低価格に関わらず高速走行時に効果を発揮するクルーズモードを搭載する(1NZ-FE搭載車のみ)など、街乗用にも長距離走行用にも適用できる仕様となっている。

1.5Lの1NZ-FEエンジンは型式こそ同じであるが、駆動方式により若干構造が異なり、FFでは1.3Lの2SZ-FE同様、ローラーロッカーアームが採用されるが、4WDには非採用(直打式)となる。よって、エンジンヘッドカバーも各々で異なり、互換性は全くない。

2代目ヴィッツのプラットフォームをベース[注釈 1]とするため、前部衝撃吸収構造に優れる。基本的に前部からの衝撃はバンパリインフォースメント、左右サイドメンバ、並びに従来はただの保持部材であったラジエーターサポートをユニット化して強度部材とし、それぞれに衝撃吸収構造を設けて極力エネルギーを吸収する構造になっている。それでも吸収しきれないエネルギーは左右Aピラーを通してルーフ部に逃がすか、サイドメンバからフロントトルクボックスを通じて床下のフロアメンバに逃がすようになっている。また、万が一衝突でエンジンが後退してもフロントパネルの前部に設けられたリインフォースメント(強度部材)が受け止め、そのエネルギーを両サイドのフロントトルクボックスに逃がす構造となっており、衝突時の生存空間を極限まで残すようになっている。更に、ラジエーターサポートをボルト止めとして交換を容易にしていることも特徴である。後方からの衝突、側面からの衝突に対しても、パネルに強度を持たせるのではなくリアサイドメンバやセンターピラーなど強度部材によって衝撃吸収を行う構造となっているため、損傷波及がしにくく生存空間を極力残すようになっている。

インテリアについては、駆動方式によってリヤシートのアレンジが大きく異なり、FFでは片手で楽に収納できる「ダイブインシート」を採用し、簡単に広大なスペースを造り出すことが可能。4WDの場合はプロペラシャフトの追加に伴って床高が上がるためにダイブインシートは装着できず、代わりにダブルフォールディング式を採用することでFFに迫る空間を生み出している。

そのほか、コンパクトカーには珍しく大径16インチタイヤ(175/60R16 81H)、ゲート付きシフトレバー、本革巻きステアリング+シフトノブ、クルーズコントロール、テレスコピックステアリングを装備する。また、トヨタ初の装備としてはCVT専用パドルシフト[注釈 2]、サイドターンランプ付きドアミラー、新開発の装備としてヴィッツの4倍細かい制御の電動パワステ、アクティブCVTシステム(7速モード付)が挙げられる。その他、低いハンドルの上に望むバノラマビューメーター(オプティトロンメーター)がある。

開発主査の多田によると、開発期間は僅か9カ月半であり[注釈 3]、これは2023年現在でもトヨタ車では最短記録である。

欧州などでも販売された先代のファンカーゴとは異なり、発売当初は日本国内専用車であったが、後期型となった2009年10月より中華圏特別行政区の香港およびマカオでも販売された。またロシア東南アジア各国・東アフリカ各国・ニュージーランド等、日本の中古車輸入が活発な国に多数輸出された。
ファンカーゴからの変更点

先代(ファンカーゴ)との大きな変更点は、以下のことが挙げられる。

コラムシフトからインパネシフトへと変更。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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