トヨタ・スープラ
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トヨタ・スープラ

概要
販売期間1978年 - 1986年
(セリカXXとしての販売期間)
1986年 - 2002年
2019年 -
ボディ
ボディタイプ3ドアクーペ
エンジン位置フロント
駆動方式後輪駆動
その他
別名トヨタ・セリカXX (2代目まで)
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スープラ(SUPRA)は、トヨタ自動車が製造・販売している上級スポーツカー(登場当初は上級スペシャルティカー)である。
概要

1970年代に北米で人気を博していたダットサン・280Zの対抗馬として、現地のトヨタディーラーから直列6気筒を搭載したクーペ型車種を求める要望を受けて開発された。当初はスペシャルティカーグランツーリスモの位置づけであったが、代を重ねるごとにスポーティ路線へと舵を切り、トヨタブランドのフラッグシップスポーツカーにまで成長した。

初代および2代目はセリカを直列6気筒エンジンに対応させた派生車種のような存在で、北米では「セリカ・スープラ」を名乗っていた。日本国内においてはスープラを名乗らず、「セリカXX(ダブルエックス)」という名称でトヨタカローラ店から販売されていた[1]が、3代目以降は日本国内においてもスープラの名称で統一された。「トヨタ・セリカXX」も参照

2002年の4代目の販売終了をもってラインナップから消滅していたが、2019年GRブランドの専用車種「GRスープラ」として復活した(通算5代目)。

3代目および4代目はソアラ、5代目はBMW・Z4プラットフォームを共有している。エンジンは初代から一貫して直列6気筒のみが搭載されていたが、5代目では直列4気筒も設定されている。
初代 A40型/50型(1978年-1981年)北米仕様詳細は「トヨタ・セリカXX#初代 A40/50型(1978年-1981年)」を参照

セリカXX/北米スープラの初代モデル。

当時のアメリカでは「Xの列記」が映画の成人指定度合いを示すため、北米を含めた全ての輸出車は「Xの列記」を避けスープラと命名し発売された。
2代目 A60型(1981年-1986年)北米仕様詳細は「トヨタ・セリカXX#2代目 A60型(1981年-1986年)」を参照セリカスープラ 初期型 北米仕様

セリカXX/北米スープラの2代目モデル。

日本国内仕様も1983年からドアミラーが認可された。
3代目 A70型(1986年-1993年)

トヨタ・スープラ(日本国内初代)
GA70/GA70H/JZA70/MA70型
日本仕様1986年登場型 2.0GTツインターボ

日本仕様1990年8月改良型 2.5GTツインターボR
概要
販売期間1986年2月 - 1993年4月
ボディ
乗車定員5人
ボディタイプ3ドアファストバッククーペ
エンジン位置フロント
駆動方式後輪駆動
パワートレイン
エンジン2.0L 直6 1G-EU
2.0L 直6 1G-FE
2.0L 直6 1G-GEU
2.0L 直6 1G-GTEU
2.5L 直6 1JZ-GTE
3.0L 直6 7M-GTEU
最高出力105PS(1G-EU型)
135PS(1G-FE型)
140PS(1G-GEU型:1986年)
150PS(1G-GEU型:1988年)
185PS(1G-GTEU型:1986年)
210PS(1G-GTEU型:1989年)
240PS(7M-GTEU型)
270PS(7M-GTEU型:ターボA)
280PS(1JZ-GTE型)
変速機4速AT/5速MT
前4輪ダブルウィッシュボーン
後4輪ダブルウィッシュボーン
車両寸法
ホイールベース2,595mm
全長4,620mm
全幅1,745mm
全高1,300mm
車両重量1,500kg
その他
ブレーキ4輪ベンチレーテッドディスク
データモデル2.0GT ツインターボ 5速MT(後期型)
系譜
先代トヨタ・セリカXX(日本国内)
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この代から日本国内でも北米仕様と同じ「スープラ」の車名に変更され、セリカから独立した。発売当時のキャッチコピーは「TOYOTA 3000GT」であり、1960年代の名車「2000GT」をイメージしていた[1]ソアラと共通のプラットフォーム(ただし補強は少ない)を使用した兄弟車[2]で、当初の主なエンジンは、2Lは1G-EU、1G-GEU、そのツインターボ版1G-GTEU、3Lターボの7M-GTEUであった。

1986年6月にはエアロトップが発売された。1987年1月にはソアラと同時に7M-GTEUにも5速MTが設定され、それまで輸出仕様のみに採用されていたブリスターフェンダーの3ナンバー仕様ボディを持つ「3.0GTターボ リミテッド」が追加された。

1988年8月にはマイナーチェンジが行われ、フロントマスクおよびテールランプのデザインが変更された。1G-GTEU、7M-GTEUはハイオク仕様に改良されパワーアップした。また、3Lエンジン搭載車はすべて輸出仕様車と同様のワイドボディとなった。

同時に全日本ツーリングカー選手権グループA)のホモロゲーション取得用モデルとして、7M-GTEに専用開発のターボAタービン(CT26型ベース)を搭載した3.0Lターボ車「3.0GTターボA」が500台限定で販売され、価格は405万1,000円であった[3]。特徴はフロントバンパーセンター部の3連ダクトで、このダクトの形は「ターボAダクト」と呼ばれた。その他の特徴として、ボディカラー、ホイールも黒、内装は本革シートを採用し5速マニュアルのみの設定でメーター類はアナログのみとなる。吸入空気量測定方式を従来のLジェトロからDジェトロとした。インタークーラーも大型の物が装着され、最高出力は量産型の240PSから270PSにまでパワーアップされた。サスペンションはバネ定数ダンパーの減衰力を高め、前後スタビ径を拡大した専用のものに変更されている。

1989年8月に一部変更。ツインターボ版1G-GTE仕様にワイドボディが追加され、さらにE仕様もワイドボディ化。また3.0Lターボ仕様にTEMS、パワーシート、デジタルメーターを省略して価格を抑えた廉価仕様の「3.0GTターボS」が追加された。

モデル末期の1990年8月に最後のマイナーチェンジ。エンジンの変更やサスペンションの設定見直し等が主体となる。これまでの最上級グレード「3.0GT」系のエンジンに代わり、新たにX80系マークIIのスポーツグレードに採用された2.5Lツインターボ 1JZ-GTEを搭載し、サスペンションにはドイツのビルシュタイン社と共同開発した専用ダンパーを採用[注 1]。タイヤもインチアップされ、スポーツカーとしての性能を大幅に引き上げた。あわせてグレード名は「2.5GTツインターボ」に改称された。外観では、フロントノーズのエンブレムが縦長のスープラ独自のものから1989年に発表された初代セルシオより採用されている新トヨタCIマークに変更されている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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