トヨタ・シエンタ
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トヨタ・シエンタ
3代目
概要
製造国 日本愛知県京都府)(宮城県
インドネシア
台湾
販売期間2003年 -
ボディ
ボディタイプ5ドア ミニバン
5ドア トールワゴン
駆動方式前輪駆動/四輪駆動
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シエンタ(SIENTA)は、トヨタ自動車が生産・販売するミニバン乗用車である。日本国内の道路事情に即した5ナンバーサイズのミニバンとして開発された。同クラスのライバル車種としては、ホンダ・モビリオ日産・キューブキュービックが存在する。初代は一度製造中止になりながら、後述する事情から生産が再開され、12年に渡って販売されるロングセラーとなった。
初代 XP8#G型(1期・2003年 - 2010年、2期・2011年 - 2015年)

トヨタ・シエンタ(初代)
NCP8#G型
2003年 - 2006年販売モデル
2006年 - 2010年販売モデル
DICE(2011年 - 2015年)
概要
製造国 日本愛知県京都府
販売期間1期:
2003年9月 - 2010年8月
2期:
2011年5月 - 2015年7月
ボディ
乗車定員7名
※車いす仕様車は5名
ボディタイプ5ドア ミニバン
※車いす仕様車は5ドア トールワゴン
駆動方式前輪駆動 / 四輪駆動
パワートレイン
エンジン1NZ-FE型 1.5 L 直4 DOHC
最高出力110 PS(FF)/ 105 PS(4WD)
変速機CVTSuper CVT-i
4速AT
サスペンション
ストラット式サスペンション
トーションビーム式サスペンション(2WD)
ダブルウィッシュボーン式サスペンション(4WD)
車両寸法
ホイールベース2,700 mm
全長4,100 mm
全幅1,695 mm
全高1,670 mm(FF)/ 1,680 mm(4WD)
車両重量1,210 - 1,320 kg
系譜
先代トヨタ・スパーキー(事実上)
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2003年9月に登場した。3列シートを備え、7人乗車を可能としている。当初の月間販売目標は7000台だった。後席に両側スライドドアを採用し、一部グレードでは助手席側が電動式になり、運転席側はオプション設定。取扱ディーラーは発売当初はトヨタカローラ店およびネッツ店で、2006年5月のマイナーチェンジ以降はカローラ店のみであった。

ボンネット先端中央に取り付けられているエンブレムは、頭文字のSを象った曲線に、車名の由来となった「7」を表す7個の点を左右に配したものである。なお、リアに装着されている車名エンブレムは発売当初は右側に配置されていたが、2006年5月のマイナーチェンジ以降は左側へ移動されている。

発売当初の生産拠点はトヨタ自動車高岡工場だったが、2006年5月のマイナーチェンジ実施時にダイハツ工業京都工場に移管された[1][注 1]

代替車種とされていたパッソセッテ / ブーンルミナスの売れ行きが著しく不振だったこともあって計画が変更され、2010年8月に一度販売を終了したがわずか9か月後の2011年5月に安全装備の追加などの法規制対応が施された上で生産・販売が再開された。

2003年の販売開始時のキャッチフレーズは「瞬間・楽乗り・三列」であり、当初はカローラ店とネッツ店で販売された。2006年のマイナーチェンジ時のキャッチフレーズは「かわいいときを走るミニバン」で、CMキャラクターには安田成美が起用された。このモデルからネッツ店での販売が一時的に終了し、カローラ店専売車種となる。2010年に一旦販売が中止された後、2011年にマイナーチェンジが行われ[2]、生産打ち切り以来9か月ぶりに製造・販売が再開された[注 2]。キャッチフレーズは「大き過ぎないミニバン」で、CMキャラクターにははいだしょうこが起用され、CMソングにはタイムボカンのエンディングテーマ「それいけガイコッツ」の替え歌ドラゴンボールのオープニングテーマ「魔訶不思議アドベンチャー!」の替え歌が使用された。従来からの「X」「G」に加え、専用のフロントデザイン、リアコンビネーションランプ、ホイールキャップ(グレーメタリック塗装)を採用し、アクティブな外観とした「DICE(ダイス)」と「X」にディスチャージヘッドランプ(オートレベリング機能付)、助手席側パワースライドドア(挟み込み防止機能・リモコン付)、コインポケットを追加装備し、インテリアカラーを選択できる「X"Lパッケージ"」を新設。既存グレードもシート表皮・アナログメーターのデザイン変更や3本スポークステアリングホイールにシルバー加飾を追加したことで質感も向上した。2WD車はエンジン・トランスミッション・オルタネーターの制御改良を行い、燃費が向上し、「平成22年度燃費基準 + 20 %」を達成した(後に「平成27年度燃費基準」達成)。
メカニズム

プラットフォームはフロントがCP20系ファンカーゴ用のNBCプラットフォーム、2列目・3列目シートを内包し負荷のかかるリヤはE120系カローラスパシオ用のMCプラットフォームと、前後で異なるプラットフォームが使用されている。リアのプラットフォームに1クラス上のカローラスパシオ用を選択した事でリアのトレッドがフロントより20 mmも広く、このクラスのFFベース車としては稀な足周り構成となっている。また、NBCプラットフォームを使用した他の車種で4WD車を選択した場合、リアサスペンションがトーションビームもしくはトレーリング車軸式になるのに対し、シエンタはE120系カローラシリーズと同じくダブルウィッシュボーン式となる。

当時世界最薄とされたアルミメッキ鋼板製薄型燃料タンクが採用された。トヨタではグランビアの頃からすでに扁平型燃料タンクを採用していたという。従来の設計でもタンク高は約15 cmまで下がっていたが、シエンタではさらに約12 cmまで薄型化され、2列目シート下から3列目シートの足元にかけて設置されている。これにより3列目シートを2列目シートの下に収めることができた。3列目シートはヘッドレストを付けたまま2列目シートの下に収納可能となっており、これにより荷室部分を有効に活用することができる。このシートの収納は主なユーザーが女性ということもあり、操作は特に大きな力を必要とせず片手で行えるよう考えられている。

エンジン1NZ-FE直列4気筒1,500 ccエンジンのみを搭載する。FF車用はVVT-i対応ローラーロッカーアームDOHC16バルブ、4WD車用はVVT-i対応直打式DOHC16バルブとなっており、最高出力や最大トルクがそれぞれ異なる。トランスミッションはFF車がCVT、4WD車は4速ATで、FF車用のメカニズムがより低抵抗高効率型になっている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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