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やノートページでの議論にご協力ください。この項目では、セダンを基幹とするコロナについて説明しています。
コロナマークIIについては「トヨタ・マークII」をご覧ください。
2ドアクーペについては「トヨタ・コロナクーペ」をご覧ください。
4ドアハードトップについては「トヨタ・コロナEXiV」をご覧ください。
3代目ベースの「コロナGT」という通称を持つクーペについては「トヨタ・1600GT」をご覧ください。
トヨタ・コロナ
10代目 後期型
概要
別名トヨペット・コロナ
(初代-5代目)
トヨタ・ティアラ
(2代目のオセアニア・北米仕様)
トヨタ・コロナプレミオ
(11代目のみ)
トヨタ・カリーナII
(8代目・9代目の欧州仕様)
トヨタ・カリーナE
(10代目の欧州仕様)
製造国 日本(日本国外でも生産)
販売期間1957年-2001年
ボディ
ボディタイプ4ドアセダン
2ドアセダン
(5代目のみ)
2ドアハードトップ
(3代目-7代目)
2ドアピックアップトラック
(2代目・3代目)
5ドアハッチバック
(3代目、6代目、8代目-10代目)
3/5ドアライトバン
(2代目-9代目)
駆動方式後輪駆動
(7代目以前)
前輪駆動
(8代目-11代目)
四輪駆動
(9代目-11代目)
系譜
先代トヨペット・マスター(事実上)
後継トヨタ・プレミオ
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コロナ(CORONA)は、トヨタ自動車が1957年から2001年まで製造・販売していた、セダンを中核とするCDセグメント相当[注釈 1]の乗用車である。トヨタ車として初めて日本国外でも生産された車種である。 カローラ、マークII(後のマークX)、クラウンとともにトヨタの伝統的なセダンであり、販売の中核的な位置づけになる車種である。高度経済成長期には日本のマイカーを代表する車種として、広く親しまれたクルマである。 特に地方都市では 小型タクシーとしても多く用いられた。1960年代から1970年代、コロナの競合車種は日産自動車のダットサン・ブルーバードであった。このブルーバードとコロナが繰り広げた熾烈な販売合戦が「BC戦争」と呼ばれるものである。 1957年(昭和32年)7月の初代以来11代の系譜をたどったが、初代から5代目までは「トヨペット」ブランド、それ以降は「トヨタ」ブランドで販売され、1996年(平成8年)発売の最終型は「コロナプレミオ」名義になり、2001年(平成13年)からは「プレミオ」として系統を継承していた。 なお、本稿ではコロナプレミオ以外の以下のモデルについても便宜上記述する。 トヨペット・コロナ(初代) 1950年代半ば以降、日本の乗用車市場ではトヨタ自動車が1500cc車のクラウンで中型タクシー市場を、日産自動車が860-1000cc車のダットサン・110/210で小型タクシー市場をそれぞれ押さえるという構図ができ上がっていたが、日本の二大メーカーである両社は、それぞれ相手の領域に食い込もうと新型車開発を続けていた。 コロナはこうした状況で誕生したトヨタの対ダットサン対抗馬である。しかし、本格的な商品として企画されていた車種は 2代目のT20系であり、初代T10系はそれまでのつなぎとしての企画であった。
概要
以下、商用モデル系。
コロナライン (CORONA LINE)
コロナバン
コロナピックアップ
以下、2ドアハードトップ/クーペ系。
コロナハードトップ
以下、5ドアセダン(ハッチバック)系。
コロナ5ドアセダン
コロナリフトバック
コロナSF
初代 T10型(1957年 - 1960年)
ST10/PT10型
4ドアセダン(ST10・フロント)
4ドアセダン(ST10・リヤ)
概要
販売期間1957年7月 - 1960年4月
ボディ
乗車定員4人
ボディタイプ4ドアセダン
3ドアバン
駆動方式後輪駆動
パワートレイン
エンジンS型 0.995L 直4
P型 0.997L 直4
変速機3速MT
前前:ダブルウイッシュボーンコイル
後:リジッド半楕円リーフ
後前:ダブルウイッシュボーンコイル
後:リジッド半楕円リーフ
車両寸法
ホイールベース2,400mm
全長3,912mm
全幅1,470mm
全高1,555mm
車両重量960kg
その他
ブレーキ4輪ドラム
最高速度90km/h(初期型)
系譜
先代トヨペット・マスター(事実上)
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この背景には、当時 乗用車の設計に強い発言力を有していたタクシー業界が20系の完成を待てず、そのニーズにこたえる必要のあったトヨタ自動車販売の意向で、開発・発売を急がせたという事情があったという[1]。すなわち、T10系は クラウンの信頼性の高さが立証されて存在価値が薄まり1956年に生産を中止されていたクラウンのタクシー用姉妹車 トヨペット・マスター(前輪固定懸架)の車体中心部ボディプレス、クラウンの足回り、そして1940年代後期から使用され、乗用車用としてはすでに時代遅れになっていたSV式のトヨタ・S型エンジン(最高出力33PS/4500回転、最大トルク6.5kgm/2800回転(グロス値))などといった 既存のコンポーネンツを寄せ集めて、マスターの開発・製造を担当した関東自動車工業(現・トヨタ自動車東日本)で急遽開発された車であった。ただし唯一画期的であったのは、関東自動車工業がトヨタ本体とは独立して独自に1950年代前半から研究を続けていたモノコック構造[注釈 2]が、トヨタの量産乗用車として初採用されたことであった。