トム・ボンバディルの冒険
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トム・ボンバディルの冒険
The Adventures of Tom Bombadil and Other Verses from the Red Book
著者
J・R・R・トールキン
イラストポーリン・ベインズ
発行日1962年
発行元アレン&アンウィン(英語版)社
ジャンル詩集
イギリス
言語英語
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『トム・ボンバディルの冒険』(トム・ボンバディルのぼうけん、原題: The Adventures of Tom Bombadil)は、20世紀イギリス作家文献学[1]J・R・R・トールキン(1892年 - 1973年)が1962年に出版した詩集[2]挿絵ポーリン・ベインズ(1922年 - 2008年)による[3]

トールキンが創造した「中つ国」関係の詞華集として、ホビットたちが「西境の赤表紙本」に書き残した詩をトールキンが集め、現代英語に訳したという体裁を取る[4][5]。トールキンによる前書きと16編の詩からなり[6]、タイトルは詩の最初に配置されている表題作から取られた[4]

日本語訳については、『農夫ジャイルズの冒険―トールキン小品集』(2002年)または『トールキン小品集』(1975年、いずれも評論社)に収録されている。
構成
まえがきトールキンの胸像(オックスフォード大学エクセター・カレッジ

はじめにトールキンによる「まえがき」がある。本詞華集は、主としてホビット族のいわゆる「第三紀」の終わりごろの、定住地ホビット庄の伝説や愉快ななはしと関連がある比較的古い作品から選んで編んだものである。それはこの一族の、特にビルボとその仲間や、子孫たちがつくったと想像される。だが作者の名前ははっきりしない。伝説の世界からすでに離れて、いろいろな人間がくちずさみ、それを書きとめたのだろう[7]。 ? トールキンによる「まえがき」より抜粋

トールキンによれば、ホビット族の「西境の赤表紙本」には実にたくさんの詩が載っている。伝承と歴史の記録である『指輪物語』には数えるほどしか見当たらないものの、綴じていないページにおびただしい量の詩が記され、欄外や空白のページに走り書きされたものもあるという。走り書きの大半はナンセンス詩であり、本詩集の4番、11番、13番などは欄外の書き込みから選ばれた[6]
各詩について

次の16編の詩から成っている[8]
トム・ボンバディルの冒険

トム・ボンバディル 小船に乗る

さすらいの騎士

小さな王女さま

月に住む男 鈍重の巻

月に住む男 軽薄の巻

岩屋の巨人

巻貝のペリー坊や

ミューリップ族



ファスティトカロン



影の花嫁

秘密の財宝

海の鐘

最後の船

トム・ボンバディルの冒険

表題作。トールキンによれば、1番と2番の詩はバック郷で生まれた。バック郷の住人たちは、トム・ボンバディルガンダルフ同様に情愛細やかな人物とみなしていた。彼は神秘的な存在であり、その行動は予知しがたいが、同時に滑稽さも備えていた。この歌は2番よりも成立が古く、ボンバディルの伝説をホビット族が記録していたものだろうとする[6]。同じ歌が『指輪物語』でも歌われており[9]、「旅の仲間」においてトム・ボンバディル自身が冒頭の部分を歌う[10]

トム・ボンバディルが川の精の娘ゴールドベリに会い、柳じじいの歌に眠らされて樹の幹の裂け目に閉じ込められ、アナグマの家族に会い、さらに先史時代の墓から現れる塚人と会うという物語である[11][注釈 1]

実際には1934年に『オックスフォード・マガジン』で発表されている[11][12][4]
トム・ボンバディル 小船に乗る

1番と同様、バック郷で生まれた詩とされる。1番よりも成立が新しく、『指輪物語』でフロド・バギンズとその友人たちがトム・ボンバディルの家を訪れた後に作られたものだろうとする[6]

トム・ボンバディルが小船でブランディワイン川を下り、マゴットじいさんと藺草村の旅籠で陽気に一夜を過ごして夜明け前に立ち去る。残された小船は、カワウソや鳥たちが曳いて戻ったという内容である[13]。実際には、本詩集の出版のためにトールキンが新たに書いた作品である[3]
さすらいの騎士


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