トミカ(英語:Tomica)は、タカラトミー(旧・トミー)より発売・販売されているミニチュア自動車玩具である。 トミー時代からの主力商品であり、発売から長年愛されるロングセラー商品である。同社の鉄道玩具であるプラレールと組み合わせて遊べるように設計されており、プラレールと互換性を持たせた商品も発売されている。年に一度、主要都市等で開催されるイベント「トミカ博」は、「プラレール博」と共にトミー(現・タカラトミー)の重要なイベントのひとつであり、多くの来場者を集めている。 トミカが発売された1970年(昭和45年)当時、国産車のミニカーといえばダイヤペット(米沢玩具→セガトイズ→現・アガツマ)やモデルペット(アサヒ玩具)に代表される標準スケール(1/43)が中心であり、小スケールミニカーは細々と輸入される海外ブランドしか存在しなかった。この状況に目をつけ、国産車の本格的小スケールミニカーとして発売されたのがトミカである。 トミカは当時小スケールミニカーの第一人者であったレズニーの「マッチボックス」を参考としており、縮尺はまちまちで箱の大きさを統一、番号による入換制、アルミ箔を押し付けるホットスタンプと呼ばれる技法を用いたクロムメッキ風のホイール(あるいはホイールキャップ)の表現と細いタイヤ、板ばねによるサスペンション機能、そしてドアやボンネット、トランクなどの開閉アクション、これらは全て当時のマッチボックスに範を取ったものである。 トミカは発売後大成功を収め、前述のダイヤペットからも小スケールの「チェリカ」というライバル製品が発売されるほど、多大な影響を与えた。手ごろな価格と実車に忠実な造形からコレクションの対象にもなっており、現在では世界中にコレクターが存在し、絶版トミカを扱う専門ショップも全国に点在している。 トミカの名称は「トミーのミニカー」の略では無く、富山幹太郎の富が由来となっている。但し、会社名のトミーも富山姓から来ているため、「トミーのミニカー」という由来も間違いではない[1]。また、「トミーが作る車だから『トミーカー』を呼びやすく『トミカ』と名づけた」とする資料もある[2]。 箱のイメージは発売から一貫してボックスアート風イラストが使用されているが、一部の製品では製品写真や実車の画像が使われたこともある。黒箱から赤箱の日本製トミカのボックスアートは松本光正
概要