『トマス・ロード・クロムウェル』(トマス・クロムウェル、Thomas Lord Cromwell)は、ヘンリー8世の側近だったトマス・クロムウェルの生涯を描いた、エリザベス朝演劇の歴史劇。 『トマス・ロード・クロムウェル』が書籍出版業組合の記録に登録されたのは1602年8月11日で、同年のうちに書籍商ウィリアム・コットンにより最初の「四折版」(Q1)が出版された。Q1の表紙にはこの劇が宮内大臣一座 四折版にあった「W.S」は最初ウィリアム・シェイクスピアと見なされ、Philip Chetwinde
目次
1 創作年代とテキスト
2 作者
3 脚注
4 参考文献
創作年代とテキスト
作者
実際のところ、『トマス・ロード・クロムウェル』のあらゆる面について研究者たちの意見は分かれている。書かれた時期は、早くて1582年から1583年、遅くて1599年から1600年だとされている。内容は主に政治の実録、あるいは宗教的プロパガンダである。ボールドウィン・マックスウェルはこの劇は一貫性を有していないと主張している。前半の第3幕第2場までは劇としてよく出来ているが、後半になると支離滅裂かつ投げやりだ、と。マックスウェルは、現存するテキストは2つの戯曲をはめこんで要約したものだと解釈した。他にも、同等とはいえない2人の作者による合作、ある作者が未完成で残したものを別の作家が完成させたという説がある[1]。
脚注^ Logan and Smith, pp. 189-93.
参考文献
Logan, Terence P., and Denzell S. Smith, eds. The Popular School: A Survey and Bibliography of Recent Studies in English Renaissance Drama. Lincoln, NE, University of Nebraska Press, 1975.
Maxwell, Baldwin. Studies in the Shakespeare Apocrypha. New York, King's Crown Press, 1956.
Tucker Brooke, C. F., ed. The Shakespeare Apocrypha. Oxford, Clarendon Press, 1908.
表
話
編
歴
ウィリアム・シェイクスピア
悲劇
ロミオとジュリエット
マクベス
リア王
ハムレット
オセロー
タイタス・アンドロニカス
ジュリアス・シーザー
アントニーとクレオパトラ
コリオレイナス
トロイラスとクレシダ
アテネのタイモン
喜劇
夏の夜の夢
終わりよければ全てよし
お気に召すまま
シンベリン
恋の骨折り損
尺には尺を
ヴェニスの商人
ウィンザーの陽気な女房たち
空騒ぎ
ペリクリーズ
じゃじゃ馬ならし
間違いの喜劇
テンペスト
十二夜
ヴェローナの二紳士
二人の貴公子