トピック_(論理学)
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議論はノートを参照してください。(2023年4月)

トピック(英語: topic、ギリシア語: topos トポス、ラテン語: locus ロクス)とは、アリストテレスでは、簡単に言えば、分野を問わず、与えられた論題に対して議論を組み上げる際に参考に出来る、議論の雛形, 論理の基本原理、議論構成の経験則などの総称である。

この意味でのトピック(トピックス)はプロタゴラスゴルギアスイソクラテスらの初期の修辞学者 (rhetorician) が既に使用し、教えてもいる。しかし一般には、一つのトピックが一つの特定の議論ではなく複数の異なる議論に適用できる一般的な形にまとめあげられたのはアリストテレスによってである。後、テオプラストスによる変更を経て、トピックはキケロによって明確に定義され、ボエティウスによって新たな解釈を与えられてその概念(弁証論的トピック)が確立される。その結果、300以上あったアリストテレスのトピックスは28にまとめあげられ、より実用的なものになる。以下ではその発展の粗筋をアリストテレスからボエティウスまで辿る。
アリストテレス以前
発祥

対話の方法論一般については古来人々が少なからぬ関心を抱いていたが、 古代ギリシャのアリストテレスの少し以前、紀元前5世紀にも シケリア(Syracuse) においてシュラクサイのコラクス(紀元前5世紀)とその生徒のテイシアス(Ticias; 紀元前5世紀)が弁論術 (Rhetoric) についての経験則をまとめている。当時のシケリアはデイノメニド家(Deinomenids: 紀元前485年 ? 紀元前465年; ゲロン, ヒエロン1世, トラシュブロスの三代)[注釈 1]の専制下にあり、多くの人々の土地その他の財産が僭主によって押収された。それらを取り戻そうとして人々は訴えを起こしたが、コラクス及びテイシアス等はそれらの人々が訴訟文を作成するのを助けた。コラクスの編み出した、訴訟文を序文 (proem)、叙述(narration)、主張(statement of arguments)、論駁 (refutation of opposing arguments)、及び 要約 (summary) の五部分から構成するという弁論術の技法(art of rhetoric)は後の全ての弁論術の理論の基礎となっている。彼らに続くのが、紀元前5世紀前半に現れたプロタゴラス及びゴルギアスほかのソフィスト達である。
プロタゴラス 及び ゴルギアス

プロタゴラス(Protagoras:紀元前490年頃 ? 紀元前420年頃) 及びゴルギアス (Gorgias:紀元前487年頃 ? 紀元前376年頃) は古代ギリシャにおいてソクラテス以前の自然を対象とする学問から人間性を研究するいわゆる哲学へと移行する過程を代表する。両者とも、各個人が、人間が直接関与している(自然ではない)事物、事象をどのように知覚するかは各個人それぞれによって決まることで、 同一の事物、事象に対する知覚は全ての人において同じとは限らず、従って真理、知識、価値なども絶対的なものではないとした。

このいわゆる相対主義の立場に立つと、全ての見解は同等に正しいし、それぞれ尊重されなくてはならない。従って、ある見解が、法廷において勝利したり政治家によって採用されたりするなど、他の異なる見解を凌ぐのは、その見解の持つ本質的な価値の故ではなく、それについて陳述する個人の説得術が優れていることが重要な理由になる。そこで彼らは弁論の技法を教え、そのためのマニュアルを書いた。説得力の弱い議論を強くしたり、相手の陳述から矛盾を引き出して論駁するなどがその弁論術の例である。一方、相対主義をおし進めて行くと、普遍的な価値が存在しないため、何をしても悪くはないと言うことになって、既存のモラルは通用せず、社会の秩序が保たれなくなってしまう。そこで彼ら(所謂ソフィスト)は、いわゆる美徳を弁論術と共に教えて、雄弁家を教育し育てるのがその仕事であるとした。彼らが教えたものはアリストテレスに始まるトピックスの先駆けとなるものと考えられる。

ゴルギアスの弁論術に関する著作で現存するのは『ヘレネ頌』、『パラメデスの弁明』、『非存在について』、『エピタフィオス』の四つであり、『テクナイ(Technai)』と題された弁論術教育のマニュアルに収められている。これら四つは互いに関連しあって、弁論術の理論と技法の書として読むことができるが、文章スタイルの例としてのみならず, 弱い議論を強くする、説得の手法の実証例としても用いられることを目的としていると考えられる。しかし、それらの技法は、ゴルギアスの場合、いずれも特定の具体例について書かれており、後のアリストテレスのトピックスのような、系統立てて一般的なかたちで書かれていて一つのトピックがいくつもの場合に適用されるようなものではない。

プロタゴラスについては、デイオゲネス ラエルテイオス(Diogenes Laertius) が議論の技術の書として彼の 『The Technique of Eristics (Techn? Eristik?n) 』を挙げているが、書いたものは何も残されていない[1]。彼について知られていることは主としてプラトン等が書いたものによるのみであるが、徳と政治に特別の関心を持った教師として知られ、なかでも徳を教えることができるかどうかという問題に深く関わっていた。プラトンの『プロタゴラス』の中で、プロタゴラスは、如何にして適切に身を修め、最良の状態に家をととのえ、公務を掌り、市の業務に最も有効に貢献するかを教えるのだと言っている。しかしながら、彼には議論をいかに構築するかという技術的なことについて書き残したものは現存しないようである。相対主義の立場を表す「人は万物の尺度である」という彼の言はよく知られている。
イソクラテス

イソクラテス(Isocrates, 紀元前436年 ? 紀元前338年)はプロデイコス及びゴルギアスに学び、又一説にはテイシアスの学生であったともされる。法廷のスピーチライターとして出発するが才能を発揮し、紀元前5世紀から4世紀のギリシアで最も影響力のある修辞学者の一人として知られる。イソクラテス以前は、弁論術は町から町を渡り歩く巡回教師によって教えられていたが、紀元前392年頃にイソクラテスが弁論術の最初の学校を設立する。その教育は、あまり変化することのないものである規則を叙述することを教えるのではなく、実際的な問題を状況に応じて臨機応変に言語を用いて解決する能力を養うことに重点が置かれた。彼は、弁論家は悪名の高いソフィストとは異なって、徳を修め、又、弁論術のみならず広く作文法、歴史、文化、倫理、市民的社会性に関する知識・素養も持つべきであるとした。
アリストテレス

アリストテレス(Aristotle, 紀元前384年 - 紀元前322年)はギリシャで活躍した哲学者で西洋の最高の哲学者の一人とされる。次章のテオプラストスはアリストテレスの後継者として彼の学園リュケイオンの次期学頭に指名されている。

アリストテレスはトピックスに関して二つの著、『トピカ(Topica)』 および『レトリック(Rhetoric)』を残している。

トピックス的な概念は前章のように既にアリストテレス以前のコラクス, テイシアス, プロタゴラス、ゴルギアス、イソクラテス等に見られるが、ラップ (Rapp) によると[2]、プロタゴラス、ゴルギアス、イソクラテス等ではトピックというのは一つの完結したパターンで、いわば決まり文句のようなもので、スピーチのある時点である一定の効果をもたらすために使用されるものであったが、アリストテレスのトピックスの多くは、ある場合にはあることについて考察してみると言う一般的な指針である [3]。又、スタンプ (Stump) の言うところでは、ソフィストたちは、学習者に主な論争に関する議論を記憶させ、それらについて訓練をすることにより議論を上達させることを目的としたが、アリストレスはこれに対し議論を見つけ出す方法を教えようとした[4]。いずれにしても、一つのトピックが複数の異なる議論を組み立てるのに適用できるような一般的なかたちで系統立てて書かれているトピックスはアリストテレスに始まる。

トピックスに関する最初の著『トピカ』においてアリストテレスは弁証的な議論(対話)に適用されるトピックスを300あまり集め、それらを述語形態によって分類し、又、第二の著『レトリック』においては弁論術について述べているが、弁論術の三つの要素であるエトス、パトス、ロゴス及び三種の弁論的議論、即ち、議会弁論、法廷弁論、演説的弁論 などについて詳しく説明しており、それは議論作成のためのトピックスの集大成にもなっている。

以下の節では『トピカ (Topica)』と『レトリック(Rhetoric)』それぞれについて述べる。
トピカ
トピカの内容及び構成

アリストテレスは『トピカ』[5][6]の冒頭において、この書は、与えられたどのような問題にたいしても、広く一般に受け入れられている意見・事柄から出発する推論の筋道を見出し、又、何らかの議論に相対した場合自らの妨げになるようなことを述べないようにする方法を提案するものであると述べている。


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