トニー・スターク
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .pathnavbox{clear:both;border:1px outset #eef;padding:0.3em 0.6em;margin:0 0 0.5em 0;background-color:#eef;font-size:90%}.mw-parser-output .pathnavbox ul{list-style:none none;margin-top:0;margin-bottom:0}.mw-parser-output .pathnavbox>ul{margin:0}.mw-parser-output .pathnavbox ul li{margin:0}アイアンマン > トニー・スターク

トニー・スターク (: Tony Stark) は、マーベル・コミックが刊行しているアメコミシリーズ『アイアンマン』の登場人物であり、同作の主人公。自身の開発した、科学技術の粋を凝らしたパワードスーツを着用することで、スーパーヒーロー「アイアンマン」として活躍する。
概要

本名:アンソニー・エドワード・“トニー”・スターク(Anthony Edward "Tony" Stark)

1970年5月29日生まれの双子座、父親はアメリカの巨大軍需企業「スタークインダストリーズ」CEOハワード・スターク。マサチューセッツ工科大学首席で卒業、20歳の誕生日に両親が事故で他界してしまい、莫大な遺産と大企業の経営権を得ることになった。社長に就任したトニーは、自身の頭脳を使って数々の新技術を次々に開発し、一躍時の人となった。好物はファーストフード。

折りしも、ベトナム戦争の真っ最中。トニーも新兵器の実用テストのために、ベトナムジャングルを訪れていたが、そこで誤って地雷を踏んでしまい、現地ゲリラに捕らえられてしまう。心臓近くに突き刺さった破片により、余命いくばくも無いトニー。彼が天才的発明家であることに目をつけたゲリラの首領は、手術をする代わりに新兵器の開発を強制する。この設定は1990年代に湾岸戦争で負傷したと修正されていたが、2005年にリブートされたアイアンマンの第4シリーズにおいて、トニーがゲリラに捕まった地がアフガニスタンと2度目の修正がされた。2008年の映画版はこれを踏襲している。

生きるためにその要求を受け入れたトニーだが、同じく捕虜として捕まっていた天才的物理学者のインセン教授と共に兵器開発のふりをしながら、自身の心臓のペースメーカーとなるパワードスーツを作り上げる。最後の充電中自らの命と引き換えに時間を稼いでくれたインセン教授のおかげでパワードスーツを起動させることに成功し、アイアンマンとなったトニーはゲリラたちを一蹴、母国へ帰還する。その後、アイアンマンを自社のボディーガードとして公表しヒーロー活動を始める。
Secret Invasion

トニー・スタークは体を乗っ取ったウルトロンとの交戦を生き残ったが、病院でスパイダー・ウーマンと遭遇する。彼女はエレクトラに化けたスクラルの遺体を携えていた。迫りつつあるスクラルの侵略に気付いたトニーはイルミナティを招集し、遺体を示し、戦争状態である事を宣言した。ブラックボルトの正体がスクラルであることが明かされネイモアに殺害されてから、スクラルの軍勢が攻撃しトニーは他のイルミナティを立ち退かせ一体を破壊し、全てのスクラルを殺害せねばならなかった。互いを信用できないことが分かったメンバーたちは個別行動を開始し、来たるべき侵略への計画を練ることになった。
Dark Reign

スタークは世間から姿を自在に変える異星人スクラルの地球侵略を防ぐ力がなかったこととスタークテックが実質的に独占していた世界規模の防衛産業を無力化されたことから信頼されなくなり中傷を受けることになった[1]。侵略後、合衆国政府は彼をS.H.I.E.L.D.の長官から罷免しアベンジャーズを解散させ、イニシアチブの指揮をノーマン・オズボーン(=グリーン・ゴブリン)に任せることにした。

アイアンマンはその後ヘンリー・ピムのマイティ・アベンジャーズのメンバーとして登場している[2]。チソンの脅威と戦う前に、アイアンマンはハルクを抑制する手伝いをした[3]。彼はチームを離脱した。自分にはまだチームの一員になる準備ができていないと気付いたからである[4]

エクストリミスの力を失い、スタークはウイルスをアップロードし登録法の全てのレコードを破壊した。オズボーンに自分の仲間のヒーローの正体を気付かせるのを防ぐ為である。唯一のコピーはスタークの頭の中である。彼は現在予備のアーマーの一つを使っており[5]、スタークタワーにある本来のアーマーは現在オズボーンの手中にある[6]。ウォーマシーンとの偽の交戦を経て、アイアンマンはどうにかして新たなアーマーを手に入れ、スターク・アンダーシー・ベースで自分を殺す為にオズボーンに雇われたネイモアと戦った。スタークはアトランティス人の裏をかき、崩れゆく基地から脱出することができた[7]。秘密組織キャバルのメンバー達はスタークの捕獲を含めた多くの問題を議論する為に集まっている[8]
能力とパワー「アイアンマンのアーマー」も参照

トニーは、研究開発が主な仕事の「未来派芸術家」であり、常に新たな技術を作り出し、それを証明する方法を求めている。これは自身の強敵やデストラップに対峙した際のオーソドックスではないが、効率的なスーツの使い方を考案する事が可能な「創意工夫をする能力」に拡張されている。

また未来派芸術家であることに誇りを持っているアメリカの産業資本家億万長者・軍事契約業者である。ビジネス界ではビジネス倫理と従業員に対しての誠実さで知られ、経済的な事象について話す時は人々の注目を集めている。ビジネスにおける環境保護への責任も果たそうとしており、多大な利益を上げ、ドクター・ドゥームと違法な取引をした従業員を即刻解雇した。

トニーは、一時期自分のアーマーが使用不可能になって戦う事ができなかった時にキャプテン・アメリカに格闘技のトレーニングを請うており、アーマーなしでもそれなりに戦える存在となった。
MCU版

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)では、ロバート・ダウニー・Jrが演じる。日本語吹替は主に藤原啓治が担当していたが、2020年に死去した為、以降の『ホワット・イフ...?』や『マーベル・ワンショット:相談役』のDisney+配信に伴う日本語吹き替えの新録では森川智之が担当している。

本項は、“アース616”(正史の宇宙)におけるトニー/アイアンマンを主軸として表記する。
キャラクター像

『アイアンマン2』の序盤までは“スターク・インダストリーズ”のCEOとして、以降は同社の会長として登場し、『アベンジャーズ』以降は“アベンジャーズ”の中心的存在としても活躍する。また、アベンジャーズの結成前には“S.H.I.E.L.D.”の“相談役”としての任を請け負っていたこともあった。

全米から注目される天才発明家慈善家であり、17歳で MITを首席卒業し、工学理学士号を取得[9]。21歳の時、スターク社の先代CEOだった父親のハワード・スタークの死後、後を継いで同社CEOに就任。その才能を活かして数々の兵器開発に携わってきた。

飄々としながら斜に構え、自身を「天才、億万長者、プレイボーイ、慈善家」と認める[9]ナルシストであり、754億3000万ドルの財産を有し[9]アドレナリン中毒かつレース狂でもある[10]。その一方で、公私双方のパートナーであるペッパー・ポッツや、親友のジェームズ・“ローディ”・ローズ/ウォーマシンハッピー・ホーガンとは深く信頼し合っているものの、他者を信用しきれない性格をしており、手渡しが嫌いで差しだされた物を直接受け取らないこともある気難しい内面や、家事全般が苦手な様子に加え[注釈 1]、想定外の事態や窮地に陥ると、激しく意気消沈したり羽目を外してしまうなどメンタルが弱く衝動的な人物でもある。

輝かしい経歴を持つ傍らで、ヒーローとなる以前は、私生活で雑誌“マキシム”の表紙モデル12人と毎月関係を持っていたという噂が流れ、アポジー賞の授賞式をすっぽかしてカジノで豪遊するなど、無類の遊び人としての顔を見せつつ、「“一度使えば勝負が決まる武器”が最強」との考えを持ち、軍事技術で世界平和の実現を積極的に望む男でもあった。

だがスターク社製兵器が、世界平和とは逆の結果に繋がるきっかけを生んでいた事実を複数目のあたりにし、兵器を無闇に売り捌かないことを誓うほどそれまでの価値観を改め、償いと真の世界平和のために、自らパワードスーツを開発・装着して、兵器を悪用する輩と戦うことを決意。マスコミによって命名された“アイアンマン”と自称して自警活動を開始した。やがて、幾多の事件やヒーローに対する世情などによる苦悩と心情の変化と共に、ニック・フューリーによって邂逅したスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカソーをはじめとする他の超人ヒーローたちと結成したアベンジャーズの一員として、地球のみならず全宇宙の平和を守るための戦いにまで身を投じることとなる。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:116 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef