トスカーナの贋作
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トスカーナの贋作
Copie conforme
監督
アッバス・キアロスタミ
脚本アッバス・キアロスタミ
マスメ・ラヒジ(脚色)
製作マラン・カルミッツ
ナタナエル・カルミッツ
シャルル・ジリベール
アンジェロ・バルバガッロ
製作総指揮ガエタノ・ダニエレ
撮影ルカ・ビガッツィ
編集バフマン・キアロスタミ
製作会社MK2
配給 ユーロスペース
公開 2010年5月18日(CIFF
2010年5月19日
2010年5月21日
2011年2月19日
上映時間106分
製作国 フランス
イタリア
言語フランス語
英語
イタリア語
興行収入$3,388,314[1]
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『トスカーナの贋作』(トスカーナのがんさく、原題: Copie conforme)は、アッバス・キアロスタミ監督、脚本による2010年に公開されたフランスイタリアの合作映画である。
ストーリー

トスカーナの小さな村で、『贋作 本物より美しき贋作を』という本を発表したジェームズ(ウィリアム・シメル)の講演が行われる。それを1人の女(ジュリエット・ビノシュ)が息子を連れて聞きに来ていた。公演の後、女が経営するギャラリーをジェームズが訪れ、再会。「面白い場所へ連れ行ってあげる」という女の誘いに「9時までに戻らないと列車に遅れる」という条件で付きあう。「トスカーナのモナリザ」という贋作を見せるが、「モナリザだってジョコンダ夫人の贋作にすぎない」とつれない。2人はカフェで夫婦と間違われたことをきっかけに、ゲームのように長年連れ添った夫婦を演じ始める。初めは順調に進んでいったが、彫像をきっかけに、2人の間に微妙なずれが生じてゆく。互いに苛立ちを感じ始めた頃、老夫婦と出会い、2人を夫婦と誤解した老夫婦の夫の方がジェームズにアドバイスを送る。「君の奥さんが求めているのは、そっと肩を抱かれて歩くことだ」。レストランで微妙なずれを埋めるため、魅力的な“妻”になろうと化粧直しをする女。しかし、会話が噛みあわなくなり、苛立ちが最高潮に達したジェームズは店を出ていってしまう。女は後を追い、1人で教会へ歩いていく。教会から出てきた女に、ジェームズは本当の妻を労わるように静かに謝る。穏やかに夫婦の関係を築き直そうと、2人はお互いを許し、寄り添う。すると突然、女は「15年前の結婚式の夜に泊まった」と言って、近くの安ホテルを訪れる。「15年前に泊まった部屋」に通された女はすでに“夫婦”の関係をゲームに留められなくなっていた。ジェームズは自分が幻想を求めているのかどうかを見定めるように、洗面台の鏡に映った“夫”を演じる自分を見つめる。「言ったはずだ。9時までに戻ると」。教会の鐘が響き、夕暮れを告げていた…。
キャスト

彼女 -
ジュリエット・ビノシュ

ジェームズ - ウィリアム・シメル

広場の男 - ジャン=クロード・カリエール

広場の女 - アガット・ナタンソン

カフェの主人 - ジャンナ・ジャンケッティ

息子 - アドリアン・モア

通訳 - アンジェロ・バルバガッロ

ガイド - アンドレア・ラウレンツィ

花婿 - フィリッポ・トロジャーノ

花嫁 - マニュエラ・バルシメッリ

評価

第63回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で上映され、ジュリエット・ビノシュ女優賞を受賞した。
脚注^ “Certified Copy (2011)” (英語). Box Office Mojo. 2011年2月14日閲覧。

外部リンク

公式ウェブサイト
- 閉鎖。(2011年11月23日時点のアーカイブ

トスカーナの贋作 - allcinema

トスカーナの贋作 - KINENOTE

Copie conforme - オールムービー(英語)

Copie conforme - IMDb(英語)










アッバス・キアロスタミ監督作品
1970年代

パンと裏通り (1970)

放課後 (1972)

経験 (1973)

トラベラー (1974)

できるよ、ボクも (1975)

一つの問題への二つの解決法 (1975)

色 (1976)

結婚式のスーツ (1976)

休み時間をどう過ごそう? (1977)

レポート (1977)

先生への賛辞 (1977)

解決1 (1978)

最初のケース、次のケース (1979)

1980年代

歯科衛生学 (1980)

順番を守る、守らない (1981)

コーラス (1982)

市民 (1983)

歯が痛い (1983)

1年生 (1984)

友だちのうちはどこ? (1987)

ホームワーク (1989)

1990年代

クローズ・アップ (1990)

そして人生はつづく (1991)

オリーブの林をぬけて (1994)

ア・プロポ・ド・ニース、ラ・スイット (1995)

キング・オブ・フィルム/巨匠たちの60秒 (1996)

桜桃の味 (1997)

風が吹くまま (1999)

2000年代

ABCアフリカ (2001)

10話 (2002)

5 five ?小津安二郎に捧げる? (2003)

テン・オン・テン (2004)

J?deh h?-ye Ki?rostami (2005)

明日へのチケット (2005)

それぞれのシネマ (2007)

シーリーン(英語版) (2008)

2010年代

トスカーナの贋作 (2010)

ライク・サムワン・イン・ラブ (2012)










サンフランシスコ・ベイエリア映画批評家協会賞 外国語映画賞
2000年代

天国の口、終りの楽園。(2002)

息子のまなざし(2003)

そして、ひと粒のひかり(2004)

隠された記憶(2005)

パンズ・ラビリンス(2006)

潜水服は蝶の夢を見る(2007)

ぼくのエリ 200歳の少女(2008)

愛おしき隣人(2009)

2010年代

母なる証明(2010)

トスカーナの贋作(2011)

愛、アムール(2012)

アデル、ブルーは熱い色(2013)

イーダ(2014)

サウルの息子(2015)

お嬢さん(2016)

BPM ビート・パー・ミニット(2017)

ROMA/ローマ(2018)


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