トウモロコシ
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

遊助の楽曲については「とうもろこし/Earth Child」をご覧ください。

トウモロコシ
トウモロコシ
分類

:植物界 Plantae
階級なし:被子植物 angiosperms
階級なし:単子葉類 monocots
:イネ目 Poales
:イネ科 Poaceae
:トウモロコシ属 Zea
:トウモロコシ Zea mays

学名
Zea mays L. subsp. mays (1753)[1]
英名
: corn、: maize

トウモロコシ(玉蜀黍[2]、玉米、学名: Zea mays subsp. mays)は、イネ科一年生植物穀物として人間の食料や家畜飼料となるほか、デンプンコーンスターチ)や異性化糖コーンシロップ)、バイオエタノールの原料としても重要で、年間世界生産量は2009年に8億1700万トンに達する。

小麦と伴に、トウモロコシは主食として食べられる世界三大穀物の一つ[3][2]。日当たりのよい畑地で栽培されている。アメリカ大陸の原産で、15世紀末に新大陸を発見したコロンブスヨーロッパに持ち帰って広まり、日本へは16世紀終わりごろに伝来し全国に広まった。

コーン (corn) とも言い、穀物全般を指し、イギリスでは現在もトウモロコシを主にタイノ語語源のスペイン語マイース (maiz) に由来する メイズ (maize) と呼ぶが、現在の北米オーストラリアなど多くの地域では特に断らなければコーンで主にトウモロコシを指す。

日本語では、地方により様々な呼び名(地方名)があり[4]、トウキビまたはトーキビ(唐黍)[5]、ナンバ、モロコシ[5]、トウモロ、モロキビ、などと呼ぶ地域もある(詳しくは後述)。

リンネの『植物の種』(1753年)で記載された植物の一つである[6]
名称

日本語で標準的に用いられている「トウモロコシ」という名称は、トウは中国の王朝名である[注釈 1]、モロコシは唐土(もろこし)から伝来した植物のモロコシ(タカキビ)に由来する[7]。日本に渡来した当時、最も似ている植物がキビであったため、北海道から北関東までの地域では「とうきび」、西日本では「なんばんきび」とも呼ばれる[7]関西などの方言でいう「なんば」は南蛮黍(なんばんきび)の略称であり、高麗(こうらい)または高麗黍と呼ぶ地域もあるが、これらはいずれも外来植物であることを言い表している。これはヨーロッパにおいても同じ状況であり、フランスでは別名として「トルコ小麦」(ble de Turquie, カナダでは「インド小麦」(ble d'Inde))、トスカーナでは「シチリア穀類」 (grano siciliano) 、シチリアでは「インド穀類」 (grano d'India) と呼ばれるなど、主に「インド(アメリカ)の穀物」あるいは大まかに「外国の穀物」という意味の各種名称で呼ばれていた[8]

中国植物名は「玉米」(ぎょくべい)である[5]

『日本方言大辞典』[要文献特定詳細情報][要ページ番号]には267種もの呼び方が載っており、主な呼び方には下記のものがある。body:not(.skin-minerva) .mw-parser-output .columns-list__wrapper{margin-top:0.3em}body:not(.skin-minerva) .mw-parser-output .columns-list__wrapper>ul,body:not(.skin-minerva) .mw-parser-output .columns-list__wrapper>ol{margin-top:0}body:not(.skin-minerva) .mw-parser-output .columns-list__wrapper--small-font{font-size:90%}

あぶりき - 福井県大野郡

いぼきび - 鹿児島県甑島

うらんだふいん - 沖縄県竹富島(「オランダのモロコシ」の意)[9]

かしきび - 新潟県中越地方佐渡島など

きび - 長野県南部、鳥取県高知県など

きみ - 北海道南部、青森県、岩手県など。アイヌ語でも「キミ」と呼ばれる。

ぎょく - 千葉県の一部

ぐしんとーじん - 沖縄本島南部など

こうらい - 岐阜県の一部、福井県の一部、三重県の一部、滋賀県の一部

こうらいきび - 愛知県尾張地方、岐阜県

こーりゃん - 香川県大川郡

さつまきび - 岡山県備前地方

さんかく - 熊本県の一部

せーたかきび - 新潟県の一部、和歌山県日高郡

たかきび - 鹿児島県種子島

とうきび・トーキビ - 北海道、山形県北部、石川県、福井県、香川県、愛媛県山口県西部、九州群馬県埼玉県、愛知県奥三河地方など(昭和前半期[いつ?]まではこの「とうきび」が全国で一般に使われていた。)

とうきみ - 北海道南部(渡島地方)、山形県南部、福島県西部、群馬県北部など

とうたかきび - 香川県高見島

とうとこ - 島根県北部など

とうなわ - 岐阜県、富山県

とうまめ - 新潟県上越地方、長野県の一部など

とうみぎ - 宮城県、福島県、栃木県茨城県など

とうむぎ - 栃木県南部

とうもろこし - 関東地方、沖縄県、島根県東部など

とっきび - 山形県・秋田県の一部

とっきみ - 秋田県

ときび - 秋田県

なきぎん - 鳥取県の一部

なんば - 近畿地方、三重県伊賀地方、岡山県、徳島県など

なんばと - 愛知県三河地方

なんばん・なんばんきび - 愛知県東部、京都府北部、山口県東部など

はちぼく - 三重県伊勢地方、岐阜県の一部、滋賀県の一部


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:209 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef