『トゥルー・カラーズ』
シンディ・ローパー の スタジオ・アルバム
リリース1986年9月
録音ニューヨーク ザ・パワー・ステーション
アディショナル・レコーディング:ニューヨーク ザ・ヒット・ファクトリー
ジャンルポップス、ロック、シンセポップ
時間38分10秒
レーベルポートレイト・レコード/エピック・レコード
プロデュースシンディ・ローパー、レニー・ペッツ
専門評論家によるレビュー
AllMusic link
シーズ・ソー・アンユージュアル
(1983年)トゥルー・カラーズ
(1986年)ア・ナイト・トゥ・リメンバー
(1989年)
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『トゥルー・カラーズ』(True Colors)は、アメリカ合衆国の歌手、シンディ・ローパーが1986年に発表した2作目のスタジオ・アルバム。 「メイビー・ヒール・ノウ」は、かつてローパーが在籍していたバンド「ブルー・エンジェル」のアルバム『Blue Angel』(1980年)収録曲のリメイクである[11]。本作のヴァージョンにはビリー・ジョエルがゲスト参加しており[12]、ジョエルは自身のアルバム『ザ・ブリッジ』の収録曲「コード・オブ・サイレンス」のソングライティングとバッキング・ボーカルにローパーが貢献した返礼として、本作に参加したという[13]。 「ホワッツ・ゴーイン・オン」はマーヴィン・ゲイのカヴァーで、エイドリアン・ブリューがギターとアレンジで参加した[12]。「アイコ・アイコ」は、ディキシー・カップス等の歌唱で知られる曲のカヴァーである[12]。 「トゥルー・カラーズ」は、既にマドンナの「ライク・ア・ヴァージン」等を手がけたソングライター・コンビ、トム・ケリーとビリー・スタインバーグが書き下ろした曲で、本作が初出の曲としては唯一、ローパーがソングライティングに関与していない[14]。なお、タイトル曲のシングルB面曲「Heading for the Moon」は、本作のオリジナルLPには収録されなかったが、2021年に配信された本作の「35周年記念デジタル・エクスパンデッド・エディション」にボーナス・トラックとして追加された[15]。 アメリカでは1986年11月15日付のBillboard 200で最高4位を記録し[3]、その後も売り上げを伸ばして、1994年11月にはRIAAによりダブル・プラチナの認定を受けた[10]。日本初回盤LP (28・3P-760)はオリコンLPチャートで25週トップ100入りし、最高2位を記録したが、累計売上は前作『N.Y.ダンステリア』を下回った[1]。ニュージーランドでは1986年10月5日付のアルバム・チャートで初登場10位となり、同年10月26日に最高3位を記録して、25週連続でトップ50入りした[2]。 第29回グラミー賞では、収録曲「トゥルー・カラーズ」が最優秀ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞(女性)に、「911」が最優秀ロック・ボーカル・パフォーマンス賞(女性)にノミネートされた[16]。Eugene Chadbourneはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「非常に野心的なアルバムで、What's Going Onの実に愛らしいカヴァーに見られるように、幾つかの音楽的な背伸びが結実している」と評している[17]。
背景
反響
評価
収録曲
チェンジ・オブ・ハート - "Change of Heart" (Essra Mohawk / Additional lyrics by Cyndi Lauper) ? 4:24
メイビー・ヒール・ノウ - "Maybe He'll Know" (C. Lauper, John Turi) ? 4:27
ボーイ・ブルー - "Boy Blue" (C. Lauper, Stephen Broughton Lunt, Jeff Bova) ? 4:46
トゥルー・カラーズ - "True Colors" (Tom Kelly, Billy Steinberg) ? 3:47
嵐の中の静けさ - "Calm Inside the Storm" (C. Lauper, Rick Derringer) ? 3:54
ホワッツ・ゴーイン・オン - "What's Going On" (Marvin Gaye, Renaldo Benson, Al Cleveland) ? 4:43
アイコ・アイコ - "Iko Iko" (Rosa Lee Hawkins, Barbara Anne Hawkins, Joan Marie Johnson, Sharon Jones, Marilyn Jones, Boogaloo Joe Jones, Jesse Thomas) ? 2:04
ザ・ファラウェイ・ニアバイ - "The Faraway Nearby" (C. Lauper, Tom Gray) ? 2:59
911 - "911" (C. Lauper, S. Lunt) ? 3:16
ワン・トラック・マインド - "One Track Mind" (C. Lauper, J. Bova, Jimmy Bralower, Lennie Petze) ? 3:42
35周年記念デジタル・エクスパンデッド・エディション・ボーナス・トラック
"Heading for the Moon" (C. Lauper, S. Lunt, Arthur Stead) - 3:18
"True Colors (Junior Vasquez Pride Mix)" (T. Kelly, B. Steinberg) ? 13:35
参加ミュージシャン
シンディ・ローパー - ボーカル、バッキング・ボーカル、アレンジ(all songs)
ジェフ・ボヴァ
ピーター・ウッド - キーボード(on #2, #3, #4, #5, #6)、シンセベース(on #7)、アレンジ(on #2, #4, #6, #9)
ナイル・ロジャース - ギター(on #1)
ジョン・マッカリー - ギター(on #2, #3, #4, #8, #9, #10)
リック・デリンジャー - ギター(on #5, #8)
エイドリアン・ブリュー - ギター、アレンジ(on #6)
ロバート・ホームズ - ギター(on #6)
ニール・ジェイソン - ベース(on #2, #4, #6, #9)
ジミー・ブラロウアー - アレンジ(on #1, #2, #5, #7, #8, #9, #10)、ドラムマシン、パーカッション
アントン・フィグ - ドラムス(on #2, #6)
レニー・ペッツ - パーカッション(on #7)、バッキング・ボーカル(on #10)、アレンジ(on #3, #5, #6, #7, #10)
バングルス - バッキング・ボーカル(on #1)
ビリー・ジョエル - バッキング・ボーカル(on #2)
アンジェラ・クレモンス=パトリック - バッキング・ボーカル(on #4, #5)
エリー・グリーンウィッチ - バッキング・ボーカル(on #5)
エイミー・マン - バッキング・ボーカル(on #8)
ピーウィー・ハーマン - ゲスト・オペレーター(on #9)
スティーヴン・ブロートン・ラント - アレンジ(on #3)
脚注^ a b 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.175
^ a b charts.org.nz - Cyndi Lauper - True Colors
^ a b “Cyndi Lauper Chart History - The Billboard 200”. Billboard. 2022年6月15日閲覧。
^ Cyndi Lauper - True Colors - hitparade.ch
^ Cyndi Lauper - True Colors - austriancharts.at
^ swedishcharts.com - Cyndi Lauper - True Colors
^ Offizielle Deutsche Charts
^ Cyndi Lauper 。full Official Chart History 。Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。