トゥバン
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りゅう座α星[1]
Alpha Draconis
仮符号・別名トゥバン[2], Thuban[3][4]
星座りゅう座
見かけの等級 (mv)3.680[1]
変光星型食変光星[5]
分類分光連星[1]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α) 14h 04m 23.34995s[1]
赤緯 (Dec, δ)+64° 22′ 33.0619″[1]
赤方偏移-0.000043[1]
視線速度 (Rv)-13.0km/s[1]
固有運動 (μ)赤経: -56.34 ミリ秒/年[1]
赤緯: 17.21 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π)10.76 ± 0.17ミリ秒[1]
(誤差1.6%)
距離303 ± 5 光年[注 1]
(93 ± 1 パーセク[注 1]
絶対等級 (MV)-1.2[注 2]

α星の位置
物理的性質
半径5.8 R?[6]
質量3.4~3.5 M?[6]
自転速度18 km/s[7]
スペクトル分類A0III [1]
光度294 L?[6]
色指数 (B-V)-0.05[7]
色指数 (U-B)-0.08[7]
色指数 (R-I)-0.07[7]
他のカタログでの名称
ツバーン[8],
りゅう座11番星[1]
BD +65 978[1]
FK5 521[1], HD 123299[1]
HIP 68756[1], HR 5291[1]
SAO 16273[1]
Template (ノート 解説) ■Project

りゅう座α星B
Alpha Draconis B
軌道要素と性質
平均公転半径0.41au[6]
離心率 (e)0.43[5]
公転周期 (P)51.5日[5]
Template (ノート 解説) ■Project

りゅう座α星は、りゅう座恒星で4等星。

りゅう座で最も明るい恒星ではないがα星とされている。紀元前2700年頃には、この恒星が天の北極に最も近い位置に見えていたが、地球の歳差運動により紀元前1900年頃にはこぐま座β星に取って代わられた[6]
概要

20世紀初頭から長年研究されてきた単線分光連星で、A0IIIの主星の周りを51.5日の周期で周回する伴星があることが知られてきた[5]。2019年、アメリカ航空宇宙局 (NASA) の太陽系外惑星探索衛星TESSによる観測で得られた光度曲線から、りゅう座α星が食連星(食変光星)であり、2つの星は非常に近い位置にありながらも接触連星ではない、とする研究結果が発表された[5]。2004年に「りゅう座α星は53分という短い周期でごくわずかに変光しており、「マイア型変光星 (Maia variables)」と呼ばれる数時間の短い周期で変光する脈動変光星の一種に分類される」とする説が提唱され、賛否が分かれていた[5][9][注 3]が、今回得られたTESSの光度曲線からは食による変光以外に短周期の変光は見られないとされた[5]
名称

α Draconis / α Dra。固有名はトゥバン[2] (ツバーン[8], Thuban[3][4])。これはアラビア語で「蛇の頭」を意味する ra?s al-tinn?n に由来する[3]。この言葉がルネサンス期にラテン語に訳されて Rastaben と綴られ、元の al-tinn?n ではなくアラビア語で「蛇」を意味する th??ban に帰せられることとなった[3]。さらに、th??ban がアラビアでりゅう座のことを表すという誤認も生じている[3]。2016年6月30日に国際天文学連合の恒星の命名に関するワーキンググループ (Working Group on Star Names, WGSN) は、Thuban をりゅう座α星の固有名として正式に承認した[4]
脚注[脚注の使い方]
注釈^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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