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を参照してください。(2020年5月)「トゥイードルダムとトゥイードルディー」
Roud #19800
『鏡の国のアリス』におけるトゥイードルダムとトゥイードルディー(ジョン・テニエル画)
楽曲
英語名Tweedledum and Tweedledee
発祥 イギリス
形式童謡
言語英語
「トゥイードルダムとトゥイードルディー」(Tweedledum and Tweedledee)は、マザー・グースの一つとしても知られているイギリスの童謡。この歌は遅くとも19世紀のはじめには存在していたことが確認されているが、ルイス・キャロルが『鏡の国のアリス』(1871年)の中で使用したことによって広く知られるようになった[1][2]。兄弟らしき二人の人物がおもちゃのがらがらをめぐって争うという滑稽な内容の短い歌で、今日でも「トゥイードルダムとトゥイードルディー」は互いに相争いながらも実際にはよく似ている二人の人物を指す言葉として用いられている[2][3]。 今日よく知られているものは以下の形である[2]。.mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}Tweedledum and Tweedledee Agreed to have a battle; As big as a tar-barrel; 訳 トゥイードルダムとトゥイードルディー ちょうどそのとき、巨大な鴉が飛んできた 後述する『鏡の国のアリス』では、「その大きさときたら」(As big as ...) の部分は「その黒さときたら」 (As black as ...) となっている。しかしカラスが黒いのは当たり前なので、巨大さを強調する言葉を含む形のほうが広く流布するようになったものと思われる[2]。 童謡編纂者のオーピー夫妻によれば、この歌の文献初出は1805年であるが、「トゥイードルダムとトゥイードルディー」という言葉自体は1720年代の文献にすでに現われている。当時ドイツ出身の作曲家ヘンデルと、イタリア人作曲家ジョヴァンニ・バッティスタ・ボノンチーニの間に苛烈な争いがあり、讃美歌作者ジョン・バイラム Some say, compar'd to Bononcini 訳 ある者は言う、ボノンチーニに比べれば しかし、このバイラムの詩から童謡が派生したのか、それともすでに知られていた童謡をもとにバイラムが詩に使用したのかは不明である[1][3]。なお音楽用語では「トゥイードル」はヴァイオリン、「ダム」は低音、「ディー」は高音を意味する[5]。
歌詞
For Tweedledum said Tweedledee
Had spoiled his nice new rattle.Just then flew down a monstrous crow,
Which frightened both the heroes so,
They quite forgot their quarrel.
決闘をすることになった
トゥイードルダムが言うことには、トゥイードルディーが
彼の素敵な新品のがらがらを壊した
その大きさときたら まるでタールの樽のようだった
二人の英雄はおそれをなして
決闘のことはまったく忘れてしまった
来歴
That Mynheer Handel's but a Ninny
Others aver, that he to Handel
Is scarcely fit to hold a Candle
Strange all this Difference should be
'Twixt Tweedle-dum and Tweedle-dee![4]
ヘンデルなどはただの間抜けだと
他の人は断ずる、ヘンデルに比べれば
奴などは燭台持ちがせいぜいだと
おかしなことだ、こんな言い争いはすべて
トゥイードルダムとトゥイードルディーの争いだろうに!
『鏡の国のアリス』トゥイードルダムが怒り出す場面。