トイ・ストーリー4
Toy Story 4
監督ジョシュ・クーリー
脚本ステファニー・フォルサム
『トイ・ストーリー4』(原題:Toy Story 4)は、ピクサー・アニメーション・スタジオ製作によるアメリカ合衆国のコンピュータアニメーション・ロマンティック・コメディ・アドベンチャー映画。アメリカ合衆国で2019年6月21日[7]、日本で同年7月12日公開[8]。監督はジョシュ・クーリー[9]。キャッチコピーは「あなたはまだ─本当の「トイ・ストーリー」を知らない。」[10]。 1995年公開の『トイ・ストーリー』、1999年公開の『トイ・ストーリー2』、2010年公開の『トイ・ストーリー3』に続くトイ・ストーリーシリーズ第4作目であり[注 1][11]、ピクサーの長編映画としては2018年公開の『インクレディブル・ファミリー』に次ぎ『トイ・ストーリー』から数えて第21作目となる。また、シリーズ初となるドルビーアトモスに対応した作品である。 ウッディやバズ・ライトイヤーなどお馴染みのキャラクターが再登場している他、前作では別の持ち主の元へ渡ったため登場しなかったボー・ピープが20年ぶりに再登場している。「何がおもちゃにとっての幸せなのか」というシリーズの根幹を成すテーマ、またかねてから指摘されていた「人格を持つものが人間の所有物となって良いのか」というシリーズが孕んでいる倫理的な問題をクローズアップした作品となっている[12]。 なお、ピクサー製作の長編映画には同社の短編作品が併映されていたが、本作ではシリーズ1作目以来24年ぶりに単独上映となっている[13]。 ウッディ役の唐沢やバズ役の所は声優ではないものの、本シリーズにおいてその演技は好評であった。その他のキャラクターもレギュラーメンバーから脇役まで、吹替からアニメまで数多くの作品を務めてきた実力派の声優、特に俳優業の傍で声優界を切り拓いた古株重鎮たちが介する作品となっていたが、本作ではゲスト声優が数多く登用されている。また、これまで担当してきた演者も多くが既に鬼籍に入っているため、第1作から本作まで全作に登場し、同一のキャラクターを担当した声優は、唐沢、所以外にはレックス役の三ツ谷のみである。また近年「アンパンマンシリーズ」以外の声優業を殆ど務めることのない戸田が重要な役所を演じる作品となった。 9年前の雷雨のある夜、ラジコンカーRCが外に放置されていたため遭難しており、ウッディとボー・ピープが救出に向かい彼を救い出す事に成功するも、家に戻った直後にボーの電気スタンドが彼女ごと知人の男性に譲られてしまう。それを見ていたウッディは悲しみに暮れる。 そして、ウッディ達がアンディ・デイビスの元からボニー・アンダーソンの元へと渡って1年後、バズ・ライトイヤーらおもちゃ達は相変わらず楽しい毎日を過ごしていたが、一方でウッディは遊ばれる頻度が少なくなり悲しさを覚えていた。ボニーは新しく幼稚園に通う事になるが、内気な彼女は中々幼稚園に馴染めなかった。それを見兼ねたウッディの助けもあり、ボニーは先割れスプーンやモールなどを使用して手作りのおもちゃフォーキーを工作する。フォーキーを作った事でボニーは明るくなり、彼は1番のお気に入りのおもちゃになった。しかしフォーキーは粗品から作られたこともあってか、自分はおもちゃではなく「ゴミ」だと思い込んでおり、目を離すとすぐにゴミ箱に入りたがってしまう。 ある日、アンダーソン一家がキャンピングカーでドライブ旅行に行く事となり、ウッディやフォーキーを含むおもちゃ達も同行するが、移動中、遂にボニーの元からフォーキーが逃げ出してしまう。それにより、彼を連れ戻そうとウッディもフォーキーの跡を追う事となる。ウッディはフォーキーを見つけボニーの元へと戻る道すがら、偶然通りかかったアンティークショップ「セカンド・チャンス・アンティーク」で長年離れ離れでいたボーの電気スタンドを見つけ店内に入るも、そこに現れたのは内蔵されたボイスボックスが故障しているため喋る事が出来ず、それが原因で1度も子供に愛された事の無い人形ギャビー・ギャビーであった。ウッディのボイスボックスを奪おうと襲来する彼女から逃げる2人だったが、ウッディは「セカンド・チャンス・アンティーク」の店主マーガレットの孫娘ハーモニーに拾われ、店の外に連れられてしまい、彼とフォーキーは離れ離れになってしまう。 一方、キャンピングカーの中に残ったバズ達は、中々戻らないウッディとフォーキーを心配していた。バズは2人を探し出すため車外に出るも、誤って落下した移動遊園地の射的「スター・アドベンチャー」の景品として壁に貼り付けられてしまう。そこで、同じく「スター・アドベンチャー」の景品であるアヒルのぬいぐるみダッキーとウサギのぬいぐるみバニーと出会い、2人の協力でバズは脱出に成功する。 ハーモニーに連れられ砂場に来たウッディは、そこで偶然ボーと再会し、2人はハーモニーの隙を見てその場から逃げ出す。知人の男性に譲られるも彼にも手放されたボーは、その後「セカンド・チャンス・アンティーク」に行き着いたのだという。「セカンド・チャンス・アンティーク」でギャビーに捕まっているフォーキーを助け出すため、ボーの親友の人形ギグル・マクディンプルズやボーの電気スタンドに付属する羊の人形ビリー&ゴート&グラフと共にウッディとボーは店に向かう。「セカンド・チャンス・アンティーク」に向かう途中、ウッディ達にバズ、ダッキー、バニー、さらにスタントマンの人形デューク・カブーンも合流する。店に到着するも計画した作戦が上手くいかないため、ボーはフォーキーの救出を諦めようとウッディに話を持ちかけるが、それをウッディは断固拒否したうえ2人は喧嘩をしてしまい、ボー達はウッディの元から去ってしまう。1人になったウッディは、自分のボイスボックスとフォーキーを交換するというギャビーの提案を受け入れ、ボイスボックスを彼女に譲る。修復され喋れるようになったギャビーは早速ハーモニーの気を引くも、すぐに見捨てられてしまう。悲しむギャビーに、ウッディは一緒にボニーの元へ行こうと提案する。 そこへ反省したボー達が戻ってくる。一行がボニーの元へと急ぐ中、遊園地で迷子になっている少女を見つけたギャビーは彼女のおもちゃになることになんとか成功する。念願の持ち主を手に入れたギャビーはウッディ達と別れ、少女のおもちゃとなったのだった。ギャビーと別れたウッディ達はボニーの元へと戻るが、ウッディはボー達と共に遊園地に残ることを決意する。
概要
あらすじ