データサイエンス学部(データサイエンスがくぶ)は、大学においてデータサイエンスを中心とする教育・研究を行う学部である。 データサイエンス学部 ソーシャル・データサイエンス学部
概要
近年注目が集まっている「情報分野」の一つ。従来から、情報学部(他に情報科学部、工学部情報科)の中で、人工知能やIoT、データサイエンスなどを学べるカリキュラム[1][2][3]が用意されてきたが、DS学部の新設は、新たな学問や研究の需要の高まりが背景にある[4][5]。大学に広がるデータサイエンス教育、IT人材需要で学部新設も相次いでいる[6]。
ソーシャル・ネットワーキング・サービス (SNS) における日々の何気ないつぶやきから、社会、経済、さまざまな分野で蓄積される膨大なデータ、いわゆるビッグデータが日々蓄積されている。そんな中、日本では、少子高齢化、人口減少社会、労働力不足、生産性の向上といった課題を抱える中で、データサイエンスの重要性及び期待は日々高まってきている。その一方で、データサイエンティストと呼ばれる、データサイエンスに精通した人材が日本には不足しており、その育成は急務であった。2017年の滋賀大学での、日本初のデータサイエンス学部の設置を皮切りに、2018年に横浜市立大学に、そして2019年には武蔵野大学にデータサイエンス学部が設置された。理工系大学では、2021年に大阪工業大学が社会科学・経営システム工学も組み入れたデータサイエンス学科を設置した。
データサイエンス学部では、主に、線型代数学、微分積分学、プログラミング、統計学の基礎を固めた上で、多変量解析、機械学習、計量経済学、経済工学 、金融工学、社会調査、マーケティング、ビッグデータ解析といった応用科目を学ぶカリキュラム体系になっている[7][8][9]。
学位は学士 (データサイエンス) (滋賀大学[10]、横浜市立大学 [11])、学士 (データサイエンス学) (武蔵野大学[12])が授与される。
データサイエンス学部または学科を持つ日本の大学
滋賀大学 データサイエンス学部[13]
横浜市立大学 データサイエンス学部[14]
武蔵野大学 データサイエンス学部[15]
立正大学 データサイエンス学部[16]
名古屋市立大学 データサイエンス学部[17]
京都女子大学データサイエンス学部[18]
大阪成蹊大学データサイエンス学部[19]
下関市立大学データサイエンス学部[20][21](2024年4月開設)
大妻女子大学データサイエンス学部[22](2025年4月開設予定)