この項目では、ザ・ホワイト・ストライプスのアルバムについて説明しています。20世紀オランダの芸術運動については「デ・ステイル」をご覧ください。
『デ・ステイル』
ザ・ホワイト・ストライプス の スタジオ・アルバム
リリース2000年6月20日
録音ミシガン州デトロイト サード・マン・スタジオ
ジャンルガレージロック、オルタナティヴ・ロック
時間37分40秒
レーベルシンパシー・フォー・ザ・レコード・インダストリー(オリジナル盤)
サード・マン・レコード
V2レコード(リイシュー)
XLレコーディングス
プロデュースジャック・ホワイト
専門評論家によるレビュー
allmusic link
ザ・ホワイト・ストライプス
(1999年)デ・ステイル
(2000年)ホワイト・ブラッド・セルズ
(2001年)
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『デ・ステイル』(De Stijl)は、アメリカ合衆国のロック・バンド、ザ・ホワイト・ストライプスが2000年に発表した2作目のスタジオ・アルバム。 タイトルはオランダで起きた芸術運動デ・ステイルに由来しており[1]、アルバムのアートワークやブックレットにはポール・オーヴェリー、ヘリット・リートフェルト、テオ・ファン・ドゥースブルフ、ジョルジュ・ヴァントンゲルロー、フィルモス・フサールの作品が使用されている[2]。ジャック・ホワイトはティーンエイジャーの頃に家具店で働き、家具のデザインに興味を持つようになって、特にリートフェルトの作品に惹かれたという[3]。 バンドは本作をリートフェルト及びブラインド・ウィリー・マクテル(収録曲「ユア・サザン・カン・イズ・マイン」の作者であるブルース・ミュージシャン)に捧げた[2][4]。ジャックは2012年のインタビューにおいて「俺はあのアルバムを仕上げた頃、マクテルや偉大なカントリー・ブルースマン達は、デ・ステイルの芸術運動が定着したのと同じ1920年代に録音や演奏活動をしていたことに気付いた。どちらも同様に、物事を根源的要素まで解体していたのさ」と語っている[1]。 「ジャンブル、ジャンブル」の冒頭には、カナダのラジオ番組の司会者だったドミニク・ペイエットと少女の会話がサンプリングされている[5]。ペイエット自身は2007年にそのことを知り、2008年にはプライバシー侵害を理由としてバンドを告訴し、損害賠償及び本作の回収を要求した[5]。 母国アメリカでは総合アルバム・チャートのBillboard 200に入らなかったが、2002年には『ビルボード』のインディペンデント・アルバム・チャートで38位を記録した[6]。また、バンドのブレイク後の2004年にはフランスのアルバム・チャートで合計3週トップ200入りし、最高164位を記録[7]。 Heather Pharesはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「ガレージ・ロック・リヴァイヴァリストとしての評判とは裏腹に、ザ・ホワイト・ストライプスはオランダ語で"the style"を意味する『デ・ステイル』で、スタイルの幅広さを見事に示した」「芝居がかっていてピアノが押し出されたバラード"Apple Blossom"と、サン・ハウス 特記なき楽曲はザ・ホワイト・ストライプス作。
背景
反響・評価
収録曲
ユー・アー・プリティ・グッド・ルッキング "You're Pretty Good Looking (For a Girl)" ? 1:49
ハロー・オペレーター "Hello Operator" ? 2:36
リトル・バード "Little Bird" ? 3:06
アップル・ブロッサム "Apple Blossom" ? 2:13
アイム・バウンド・パック・イット・アップ "I'm Bound to Pack It Up" ? 3:09
デス・レター "Death Letter" (Son House) ? 4:30
シスター、ドゥー・ユー・ノウ・マイ・ネーム? "Sister, Do You Know My Name?" ? 2:51
トゥルース・ダズント・メイク・ア・ノイズ "Truth Doesn't Make a Noise" ? 3:14
ボーイズ・ベスト・フレンド "A Boy's Best Friend" ? 4:22
レッツ・ビルド・ホーム "Let's Build a Home" ? 1:58
ジャンブル、ジャンブル "Jumble, Jumble" ? 1:53
ホワイ・キャント・ユー・ビー・ナイサー・トゥ・ミー? "Why Can't You Be Nicer to Me?" ? 3:22
ユア・サザン・カン・イズ・マイン "Your Southern Can Is Mine" (Blind Willie McTell) ? 2:29
参加ミュージシャン
ジャック・ホワイト - ボーカル、ギター、ピアノ、ダブル・ベース
メグ・ホワイト
アディショナル・ミュージシャン
John Szymanski - ハーモニカ(#2)
Paul Henry Ossy - ヴァイオリン(#5)、エレクトリック・ヴァイオリン(#12)
出典^ a b Tolinski, Brad (2012年10月15日). “High Art, Low Blues, Brad Tolinski interviews Jack White and Jimmy Page”. Guernica Magazine. 2015年3月27日閲覧。
^ a b CD英文ブックレット内クレジット
^ Phipps, Keith (2003年4月9日). “The White Stripes - Interview”. A.V. Club. Onion Inc.. 2015年3月27日閲覧。
^ a b De Stijl - The White Stripes 。AllMusic - Review by Heather Phares
^ a b “ ⇒White Stripes facing lawsuit from Que. journalist”. CTV News. Bell Media (2008年2月5日). 2015年3月27日閲覧。
^ ⇒The White Stripes 。