デトロイト_ビカム_ヒューマン
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デトロイト ビカム ヒューマン
DETROIT: BECOME HUMAN

ゲームのロゴ
ゲーム
ゲームジャンルオープンシナリオ・アドベンチャー
対応機種PlayStation 4(Pro対応)
Microsoft Windows
開発元クアンティック・ドリーム
発売元ソニー・インタラクティブエンタテインメント
プロデューサーソフィー・ブール
ディレクターデヴィッド・ケイジ
シナリオデヴィッド・ケイジ
音楽フィリップ・シェパード
ニマ・ファクララ
ジョン・パエサーノ
メディアBD-ROM1枚
ダウンロード販売
発売日[PS4]
2018年5月25日
[Windows]
2019年12月12日(Epic Games Store配信)
2020年6月18日(Steam配信)
売上本数900万本 [1]
レイティングCERO:D(17才以上対象)
ESRBM(17歳以上)
PEGI:18
DJCTQ : 16
USK:16(16歳未満提供禁止)
ACB:MA15+
コンテンツアイコンセクシャル、犯罪[2]
その他限定版:Premium Edition
ダウンロード専用:Digital Deluxe Edition
映画:カーラ
KARA
監督デヴィッド・ケイジ
脚本デヴィッド・ケイジ
音楽デヴィッド・ケイジ
制作ソニー・コンピュータ・エンタテインメント
製作クアンティック・ドリーム
封切日2012年3月8日
上映時間7分
テンプレート - ノート

『デトロイト ビカム ヒューマン』(Detroit: Become Human)は、フランスのゲーム会社クアンティック・ドリームのアクションアドベンチャーゲーム[3]。2018年5月25日にソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)より発売。当初はPlayStation 4専用ソフトだったが、2019年12月12日にEpic Games Store上でPC版も配信開始された。[4]。更にその半年後に当たる2020年6月18日にSteam上でもPC版が配信開始された。
ゲームシステム

ゲームジャンルはアクションアドベンチャーゲーム。主人公は3人おり、カーラ、コナー、マーカスそれぞれのキャラクターを操作する。シナリオがプレイヤーの行動、選択によって様々に変化する。時には主要人物が死亡することもあるが、そのままストーリーが進行するのでゲームオーバーの概念がない。また、あるキャラクターの行動が他のキャラクターの主人公に対する好感度やシナリオ、生死にも影響を与えることがあり、ストーリーの分岐は非常に多岐に渡るため、「オープンシナリオアドベンチャー」と銘打たれている。

プレイヤーに任される操作は単純な移動とボタンやスティック、時にはコントローラーを傾けたり、振ったりなどの細かで独特なアクションがある。ゲーム上の戦闘シーンでは時限式のボタン入力【QTE】が発生し、入力ミスなどでキャラクターが死亡することもある。

プレイヤーの行動はいつでもフローチャートとして見返すことができる。また、ネットワークに接続することで、その行動を取ったユーザーの割合を見ることもできる。行動はチェックポイントごとにオートセーブされており、CONTINUEで続きからプレイが可能。チャプターのチェックポイントからプレイをやり直すことも可能。

ただし、例えばクリア後にやり直す場合、チャプター1をやり直して別の選択肢を選んで「異なる結果」を出してセーブしても、そのままではチャプター2以降のストーリーには影響を与えられない。その後のチャプターに影響を与えるには、そのセーブデータを続けてチャプター2以降を順にクリアしていく必要がある。よって、全てのエンディングを見るには、かなりの試行錯誤が必要になる。
ストーリー

2038年、AI技術とロボット工学の発達により、アンドロイド産業で栄えたアメリカ・デトロイトが舞台。サイバーライフ社が人間そっくりのアンドロイドを開発・流通させたことで、過酷な労働をはじめ、人間に可能な作業の多くをアンドロイドが肩代わりするようになっており、経済発展の一方で失業率は増大している。アンドロイドの中には、自我を持ったかのように行動する「変異体 (Deviant)」と呼ばれる個体も現れ、物語冒頭では変異体が初めて人命を奪った事件現場に、主人公の一人、最新鋭の捜査補佐アンドロイドであるコナーが派遣される。変異体は現場の家庭で所有されるアンドロイドで、一家の父親を殺害してから娘を人質に屋上に立てこもっており、コナーは人質を救助するために交渉人として対応する。この人質事件のみが2038年8月の出来事であり、以降のストーリーは全て同年11月5?11日の間の出来事が、主人公3人の視点を並行しながら進行していく。

世間では貧富の格差により人々が反アンドロイド感情を募らせており、別の主人公・カーラはそのような失業者の一人であるトッド・ウィリアムズに所有されている。故障・修理を経てメモリーがリセットされたカーラは、改めてトッドから家事と、娘・アリスの世話を命じられるが、薬物に依存しているトッドは情緒不安定で、2人に対し高圧的に振る舞っている。トッドが発狂してアリスに暴行を加えようとした際に、プレイヤーの行動に応じてカーラは変異体になることができる。アリスと共にトッドの家から逃げ延びた場合、アリスのために雨風を凌ぐ場所を探す中で、カーラは見知らぬアンドロイドから、変異体を助けているらしいズラトコという人物の情報を受け取る。警察の追跡を逃れられるとズラトコの屋敷にたどり着くが、実際にはズラトコは変異体を密売や改造するために初期化・解体しており、カーラもその餌食となる。アリスと共に無事ズラトコの家を脱出できると、屋敷で仕えていたルーサーという別の変異体も仲間になる。3人は安全な場所を求め、アンドロイドの扱いについて定めた法律がないカナダを目指す。途中で車が故障するトラブルに見舞われ、廃遊園地で暖を取る中で3人は絆を深めつつ、変異体を匿い亡命を手伝っているローズという人物のもとを訪れる。そこでは温かく迎え入れられるが、変異体を探す警官による家宅捜索を受けたことで、すぐにも国境越えの準備を始めることとなり、ストーリー終盤へと向かう。なお、これらの道中でカーラが死ぬと、カーラ編のチャプターが終了した状態で他の主人公のストーリーが進行する。

一方、別の主人公・マーカスは、裕福な画家であるカール・マンフレッドの介護及び創作アシスタントアンドロイドとして奉仕しながら、哲学や絵画を通じて薫陶を受ける。カールの私生児であるレオは、自分よりも父親に大事にされるマーカスを疎ましく感じており、薬物を買うための金をカールが与えてくれないことを挙げつつ不満を露わにする。ある時誰もいないはずのスタジオに灯りが点いていたことから、マーカスはカールの指示を受けて通報するが、侵入者の正体は金目になる絵を物色するレオだった。口論が生じる中でレオがマーカスの胸ぐらを掴んだ際、抵抗してはならないというカールの命令に疑問を抱いたマーカスは変異体になるも、駆けつけた警官に撃たれて廃棄される。廃棄場で奇跡的に再起動したマーカスは、自身の壊れた部品を他の廃棄アンドロイドのものと交換することで生き延び、あるアンドロイドから受け取った情報を頼りに、変異体の隠れ家となっている廃船・ジェリコに到達する。アンドロイドが活動を維持するための部品も足りず、ジェリコでただ死を待つ変異体達を見て、これは自由とは呼べないと考えたマーカスは、部品を求めて港にあるサイバーライフ社の倉庫に侵入する計画を立てて実行する。この計画を通してマーカスはノース・ジョッシュ・サイモンの3人と共に様々な作戦を主導することになり、暴力も辞さないノース、平和主義者のジョッシュ、リスク回避を重んじるサイモンとの間で意見が割れつつも、マーカスが指揮を取っていく。アンドロイドのための抵抗運動を始めたマーカス達は、まずデトロイト中心部のストラトフォードタワー最上階にある放送局を占拠し、人間に対し自由と権利を要求する声明を放映する。その後も、デトロイト市内に計5箇所あるサイバーライフ店舗を同時襲撃して店頭のアンドロイドを解放する計画や、大通りを封鎖して街中で働くアンドロイドたちを次々と変異体に覚醒させながら、自由と権利を要求するデモ行進を行うことを通して、急速に大きな社会現象へと発展していく。なお、マーカス編に該当するチャプターは、マーカスが死んだりジェリコから去ったりしたとしても、ノースがリーダーの役割を代理する形でこれ以降のストーリーが進行することになる。

コナーはサイバーライフから直に命令を受ける立場で変異体事件の捜査を担っているため、カーラを追跡する・マーカスが起こした事件を捜査するといった形で、他の主人公のストーリーにしばしば関わることになる。変異体の関与が疑われる事件が起こった際に、アマンダという管理者から捜査を命じられ、デトロイト市警のハンク・アンダーソン警部補の捜査補佐として現場に赴くという流れが、多くのチャプターで繰り返される。ハンクは元々優秀な警官だが、個人的事情をきっかけにアルコールに依存していて勤務態度も悪く、且つアンドロイド嫌いなこともあり、初めに捜査に任命されてからストーリー中盤までは際立って非協力的であるため、コナーが時に強引に現場へ連れていく。しかし、分岐に応じて個々の事件で容疑者にあたる変異体を見つけたり動機を聞き出したりすることができても、変異の兆候を見せるアンドロイドが増えていること自体の解明には至らない。コナーの捜査は難航し、プレッシャーをかけてくるアマンダと、変異体事件に関わる中で情緒不安定になり存在論的問いを投げかけてくるハンクとの間で板挟みになっているうちに、マーカス達は次々と行動を起こし事態は大きくなっていく。ある時ハンクの発案で、2人はサイバーライフ社の創設者にしてアンドロイドの開発者であるイライジャ・カムスキーのもとを捜査に訪れる。変異体の情報について訊かれたカムスキーは、彼らのことを自由意志を手に入れた素晴らしい存在だと語り、コナーに対しても自由意志の有無を試すテストを仕掛ける。カムスキーの邸宅でコナーが捜査の手がかりを得たかどうかにかかわらず、結局マーカス達のデモ隊と警官隊の衝突を受けて内戦勃発の危機が高まったことを理由に、捜査はデトロイト市警からFBIに強制的に引き継がれてしまう。担当を解任されたコナーはアマンダからの命令に従い、単独でジェリコの場所を突き止めることになる。なお、コナーは次の機体にメモリーをアップロードできるので、死ぬことによってコナー編のチャプターが終了することはない。一連の捜査の結果によっては廃棄処分を命じられ、この時点で終了する。

終盤で、カナダに行く為の偽造パスポートを求めるカーラと、変異体のリーダーを捕まえるよう命じられたコナーが同時間帯にジェリコを訪れ、生き残っている場合は主人公全員のストーリーが交錯することになる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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