この項目では、生物由来のデトリタスについて説明しています。地質的なデトリタスについては「砕屑物」をご覧ください。
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出典検索?: "デトリタス"
デトリタス (Detritus) とは、生物遺体や生物由来の物質の破片や微生物の死骸、あるいはそれらの排泄物を起源とする微細な有機物粒子のことであり[1]、通常はその表面や内部に繁殖した微生物群集を伴う。陸上の土壌に混入した有機物片のことを指す場合もあるが、多くの場合は水中のそれを指す。プランクトンとともに水中の懸濁物(けんだくぶつ、セストン)の重要な構成要素であり、堆積物にも多く含まれる。
元はラテン語で、ラテン語での発音により忠実なカタカナ表記は「デトリトゥス」。英語の発音でのカタカナ表記は「ディトライタス」になる。 動植物の遺体や脱皮殻のような体組織由来の物質、排泄物といった生物由来の物体は、物理化学的な過程や、微生物等による分解によって、次第にその姿をなくしてゆく。その際、一般的な理科の教科書等には無機物に分解、といった表現が使われるが、実際には無機物にすべてが一気に変わるものではない。タンパク質や低分子の糖類、脂質などは、速やかに微生物や遺体食の動物によって摂取、吸収されて消失するが、多糖類などはゆっくりとしか分解されない。また、それぞれの微生物はなにも分解するのが目的でそれを分解するのではなく、自らの生存と増殖のための資源としてそれらを利用し、その過程で分解が起こるわけである。そのため、実際には動植物由来の物質が分解されつつ、同時並行で微生物の体を構成する物質(バイオマス)が同化によって作られることになる。微生物が死ねば、有機物の細粒が生じるし、微生物を摂食する小型動物がそれを喰えば、腸管の中でまとめあげられて、むしろより大きい糞粒にその形を変える。そのような過程によって、生物遺体の多くの部分は、一見してそれとわかる形では見えなくなるものの、細かい有機物粒子と、それを資源として利用する微生物の複合体の形で存在する。これがデトリタスである。 陸上生態系においては、デトリタスは地表に堆積し、落葉層の下の腐植土などの形を取ることになる。水中の生態系では、多くは水中に懸濁し、ゆっくりと沈殿する。特に、様々なものが吹き寄せられ、流れの緩やかな部分に多く沈殿することになる。 デトリタスは多くの動物の栄養源として用いられている。特に、干潟の底生動物(ベントス)などにはそうした食性の動物が多い。デトリタスを餌とする動物をデトリタス食者
一般論
デトリタス食者とデトリタス、及びそこに繁殖する微生物の間には腐食連鎖(デトリタスサイクル)と呼ばれる特徴的な食物連鎖が起こる。例えば干潟にはウミニナなどのデトリタス食の腹足類(巻貝)が多く生息する。これらが微生物が繁殖したデトリタスを摂食すると、タンパク質に富んだ微生物を主として分解、吸収し、多糖類を主体とするデトリタスの本体はほとんど分解せずに排泄する。この糞は最初は栄養バランスが悪いので巻貝は見向きもしないが、何日か経過すると再び微生物が繁殖して栄養バランスがよくなってくるので再度これを食べる。こうして同じデトリタスを繰り返し食べて繁殖した微生物を収穫していく過程で、デトリタスはより細かく破砕されて微生物が利用しやすい状態になり、また徐々に構成多糖類も分解されて消失に向かう。
干潟などで陸上や河川から流れ込んだ有機物が分解、消失するいわゆる浄化の過程は、この腐食連鎖を通じて行われる部分が大きいし、これによって増殖、成長する水産資源も非常に多い。