デッド・ムーン
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デッド・ムーンは、メディアミックス作品『美少女戦士セーラームーン』に登場する悪の組織。原作漫画第四期、テレビアニメ『SuperS』から『セーラースターズ』前期、劇場アニメ『Eternal』に登場した。
概要

第四期の敵組織。新月女王ネヘレニアに支配され、月の女王クイーン・セレニティの力で新月の闇の奥深くに封印された悪夢王国。怪物の「レムレス」を配下に持つ。アマゾンから来たサーカス団・デッドムーンサーカスを名乗り、数百年に一度の皆既日食と同時に飛行船で十番街に現れた。
原作漫画

光の王国シルバー・ミレニアムに代わって月と地球を支配しようと企み、悪夢の化身レムレスに悪夢をまき散らかせて人々を攻撃的にする。光と幸せしかなかった月に勝手に住み着き、プリンセス・セレニティ誕生の祝賀会に闇を持ち込もうとしてクイーン・セレニティの鏡の中のもう一つの世界に封印されたが、シルバー・ミレニアムとプリンセス・セレニティを呪詛した。シルバー・ミレニアムが滅ぶと長い時間をかけて地球を守護する聖地エリュシオンの力を奪い、まずは美しい夢にあふれた光の街・十番街を支配しようとサーカスで悪夢を売り歩いた。
テレビアニメ

元々は孤独な小惑星の王国だったが、永遠の若さへの欲望に取り憑かれたネヘレニアが国民の「夢の鏡」を吸収して魔力を高め、夢の鏡を奪われた国民の抜け殻である魔物レムレスを集めて生まれた組織。次第に孤独を深めたネヘレニアの心は憎しみに染まり、繁栄していたシルバー・ミレニアムを侵略しようとして封印された。人間の「美しい夢」の中に隠れた祭司エリオスの魂(ペガサス)が守護する無限のエネルギーを秘めた「ゴールデン・クリスタル」を探し、ペガサスの宿主と思しき人間の美しい夢を「夢の鏡」に結晶化させる。中盤以降は金色の夢の鏡「ゴールデン・ミラー」に目標を変更した。足の引っ張り合いが多いテレビアニメ版の悪の組織では珍しく、幹部同士の結束が強い組織でもある。

デッド・ムーンの名前の由来は不明だが、西洋占星術では新月を「ダークムーン」といい、三つのリリスの一つに目を背けている過去のトラウマの傷や猟奇的衝動を表すダークムーン・リリス(闇の月、二番目の月、ゴーストムーンとも呼ばれる)がある。

担当声優はテレビアニメ『SuperS』『セーラースターズ』 / 劇場アニメ『Eternal』の順番に表記。演はミュージカル版での俳優。
首領格
ネヘレニア
声 -
榊原良子(少女時代:山崎和佳奈) / 菜々緒演 - 石川香大月さゆ「真の月の女王」を名乗る新月女王。クイーン・セレニティのに封じられて新月の闇の中に閉じ込められていたが、日蝕の隙をついて地球に侵入した。お団子を結ったうねる黒髪を足先まで伸ばした美しい女性で、猫のような瞳孔と長く尖った爪を持つ。黒と白のドレスと蜘蛛の巣に似せたマント、新月に似せたガラスのティアラ(中心は黒い鏡)を着用。名前の由来はケルト民族女神ネヘレニア
原作漫画及び『Eternal』
一人称は「私」で基本的に女性語を多用している。平和と幸せに包まれて明るく輝いていた頃の月に無断で住みつき、闇を受け入れさせようとプリンセス・セレニティ誕生の祝賀会に現れたことでクイーン・セレニティに封印され、プレゼントにとシルバー・ミレニアムとプリンセスを呪詛した。呪い通りに月が死の星となり、地球を守護するエリュシオンを守っていた月の白い輝きも消えると、長期的な呪いでエリュシオンを荒廃させて地球の護りが消える時を待っていた。黒バラを胸に植え付けてペガサスや幼児に変える呪いを使う。太陽を暗黒に包む皆既日食を利用して地球に侵入するが、転生したセーラー戦士の存在は知らなかった。十番街を熱波に包みながら暗黒と悪夢で覆い、セーラー戦士とタキシード仮面を鏡の中の世界に招き入れてセーラームーンの「幻の銀水晶」を奪い取り、月と地球ひいては宇宙の支配者になろうとする。最後はタキシード仮面のキスを受けたエターナルセーラームーンの「シルバームーン・クリスタル」とタキシード仮面の「ゴールデン・クリスタル」の光を浴び、美しい姿を崩してジルコニアと同じ顔を晒すと、地球の王子であるタキシード仮面が自らを真の月の女王にすると信じながら滅びた(その際エターナルセーラームーン以外のセーラー戦士たちは非常に驚いていた)。残った鏡の残骸も新月の闇の中に完全に封じられた。
テレビアニメ
一人称は「妾」で、全編を通して古風な口調で話している。「ゆめゆめ疑うことなかれ、夢見る子供の夢の夢」という言葉を口癖のように嘯く。国民に美しさを愛されて永遠の美貌と輝かしい未来を信じていた小惑星の女王だったが、愛用の鏡に映った未来の醜く年老いた自分の幻に出会って老いを恐れ始め、国民の「夢の鏡」を吸収して若さを保ちながら醜い心を持つようになる。シルバー・ミレニアムの繁栄を妬んで幻の銀水晶に等しい力を持つ「ゴールデン・クリスタル」を狙い、ゴールデン・クリスタルを守る祭司エリオスに恋焦がれて歪んだ心を拒まれた。地上の人々が美しい夢を持たなくなりエリュシオンの封印が弱まると、エリオスを幽閉してエリオスの魂(ペガサス)とゴールデン・クリスタルを求めた。冷酷非情だが、永い間孤独に生き続けてきたためか、人の温もりを極度に恐れている面が強く、クイーン・セレニティに向けられたような同情や哀れみの目を恐れている。若い頃から自らを崇める家臣はいても喜びや悲しみを分かち合う相手はいないことに悩まされ、鏡に映る自分の姿を友として「妾の友は妾自身、妾の愛する者は妾自身」と信じていた。新月の魔法の蜘蛛の糸で地上を闇で覆うとペガサスとゴールデン・クリスタルを奪い、ちびムーンのエナジーを奪ったが、カルテットの裏切りでゴールデン・クリスタルを奪い返される。最後はちびムーンと美しい夢を持つ人々の祈りで発動したゴールデン・クリスタルの力に敗れ、醜い真の姿を晒してムーンを殺そうとするが哀れみの目で見られた怒りからちびムーンを地上に落とし、「永遠に一人で生き続けてやる」と誓い、自ら新月の闇に帰った。『セーラースターズ』冒頭ではセーラーギャラクシアに復讐を唆され、うさぎの愛するものを奪うために自らの夢の鏡を割って破片を世界中に撒き、衛の心を操って拉致する。セーラー戦士を鏡に閉じ込めた上ちびうさの生まれる未来を消滅させたが、それでも哀れみを失わないうさぎに打ちのめされ、呪いも愛の力に浄化されたあまりに情緒不安定に陥るが、セーラー戦士達に諭され、エターナルセーラームーンの奇跡の力を受け入れて幼少期の時代に送り返された。眠りから覚めたのち、躊躇いがちに侍女に「子守唄を歌ってはくれまいか」とねだり、受け入れられると笑顔を見せた。
ジルコニア
声 - 京田尚子 / 渡辺直美演 - 井関佳子、坂井香奈美鏡の中から出られないネヘレニアの代わりにデッド・ムーンを束ねる醜い老魔女。使い魔のジルコンがとまった杖を持つ。着ているローブの背中に女の顔の模様があり、原作漫画では口に当たる部分から悪夢を吐き出し、テレビアニメでは動いてネヘレニアの言葉を伝える。正体はネヘレニアの分身で、ネヘレニア自身の年老いた姿がモデル。ネヘレニアが鏡の封印を破ると消滅した。名前の由来は人工ダイヤモンドのジルコニア
原作漫画
十番街でのサーカス興行を成功させ、アマゾネス・カルテットを手駒に街にあふれる美しい夢を食い潰して暗黒の夢で埋め尽くそうとした。地球に転生した白い月の王国の者を悪夢の餌食にしようとしたが、ペガサスの存在には気づかなかった。ネヘレニアに失言することがある。ジルコンを使役してうさぎと衛の呪いを進行させ、寝返りかけたアマゾネス・カルテットやちびムーン、サターンをアマゾンストーンやガラスの破片に閉じ込めた。悪夢から人々を守ろうとしたエリオスが力尽きると巨大化して悪夢を振りまくが、セーラー戦士の合体技で元の大きさに戻されてネヘレニアの鏡の中に逃げ込む。その後にセーラー戦土達のセーラークリスタルによって追い詰めて粛清されてしまった。
テレビアニメ
アマゾン・トリオやアマゾネスカルテットに指示を出してペガサスの宿主を探させた。ゲートボールの要領でジルコンを解放し、「夢の鏡」を持つ人間の写真を隠し撮りさせる。アマゾントリオには厳しいが、アマゾネス・カルテットにはやや甘い。デッド・ムーンのNo.2ではあるが、アマゾン・トリオには「自分たちの苦労も知らないくせに偉そうに」と陰口を叩かれ、アマゾネスカルテットには真っ向から「ジルコニアのオババ」などと呼ばれて馬鹿にされている。ネヘレニアを復活させると粛清されてしまった。過去にはネヘレニアの鏡の中にもう一人のネヘレニアとして現れ、永遠の美しさを信じていた彼女を悪夢に引き込んでいた。
アマゾネス・カルテット

4部における反セーラーチーム。デッドムーンサーカスの団員として働く、魔法を操る玉使いの少女四人組。ガラスのティアラ、サーカス衣装のビキニサンダルでまとめている(テレビアニメではレギンスを着用)。原作漫画とテレビアニメで設定が大幅に異なる。「アマゾネス」(及びアマゾントリオの「アマゾン」)はアマゾナイト(天河石)に由来。セーラーカルテットの項目も参照。

術は主にパラパラが使用し、その名前は「玉の冠(時空の門を封印)」、「逆玉(うさぎとちびうさの身長を入れ替える)」、「玉の輿(動物を人間にする)」、「玉響(ミラーハウス内で幻覚を見せる)」、「玉結び(セーラー戦士を閉じ込める)」、「玉かずら(木の蔓で敵を絡め取る)」、「玉封じ(敵の技を吸収)」、「玉のぞき(天体観測ができる)」、「玉すかし(千里眼となる)」、「玉つぶて(岩石を落とす)」、「玉あられ・玉納豆・玉ぐすり(それぞれ攻撃)」など、ほとんどが「玉」の言葉にまつわるものである。
原作漫画及び『Eternal』

勇猛果敢な女戦士アマゾネスの血を引く四姉妹であり、アマゾネスに代々伝わる「アマゾン・ストーン」を持つ。暗黒のテントから外に出ることを夢見続け、美しい夢を憎んでサーカスの客とセーラー戦士を悪夢の餌食にしようとした。正体はネヘレニアに眠れる星の輝きを発見され、悪夢の中で踊らされていたセーラー戦士。正体に気づいたセーラーサターンの手を取ろうとするが、ジルコニアにアマゾンストーンの中へと封じられてしまう。ネオ・クイーン・セレニティの銀水晶の光を浴びて小惑星を守護に持つちびムーンの守護戦士・セーラーカルテットの姿を取り戻し、ちびムーンの成長を待って再びアマゾンの奥深くで眠りについた。
テレビアニメ

アマゾントリオに続く第2陣として登場。ビリヤードの要領で魔法の玉を飛ばしてターゲットの胸から「夢の鏡」を抜き出し、ペガサスが隠れた金色に光る「ゴールデン・ミラー」を探した。正体は夢の世界の森で遊んでいた時にネヘレニアの鏡を見つけてしまった、自由な子供のままでいたいと願う4人の少女たち。大人になれば夢を見られなくなると思い、ネヘレニアに授けられた夢の結晶の力で成長を封じている。

ボランティアで成人式準備を手伝ううさぎたちに付き合うが、大人になりたがるうさぎたちを理解できずにセーラー戦士と知って敵対した。ネヘレニアに捕らえられたペガサスを馬鞍に繋ごうとし、暴走して炎に包まれたペガサスに触れたちびムーンに感化される。セーラー戦士との戦いではジルコニアに夢の結晶を通してエナジーを吸収され、セーラームーンの「本当に美しい夢は大人になっても壊れない」という言葉を受け入れて夢の結晶を砕き、セーラー戦士のためにネヘレニアからゴールデン・クリスタルを取り返した。その後はちびうさとエリオスの別れを見守り、残った魔力でエリオスを回復させたことを仄めかした。


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