デッド・オブ・ザ・ブレイン
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デッド・オブ・ザ・ブレイン 死霊の叫びジャンルアドベンチャーゲーム
対応機種
PC-9801VM以降(PC98)
X68000(X68k)
FM TOWNS(TOWNS)
MSX2以降(MSX)
開発元フェアリーテール
発売元アイデス
発売日1992年4月1日[1]
レイティング18禁
エンディング数1
メディアフロッピーディスク(PC98/X68k/MSX)
CD-ROM(TOWNS)
画面サイズ640*400 4bit-COLOR
BGMフォーマットFM音源
キャラクターボイス無し
CGモード無し
音楽モード無し
回想モード無し
メッセージスキップ無し
オートモード無し
備考ロットアップ済み
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『デッド・オブ・ザ・ブレイン』 (DEAD OF THE BRAIN) は、フェアリーテールより発売されたアダルトホラーゲームのシリーズ。

本項では、シリーズ第1弾『デッド・オブ・ザ・ブレイン 死霊の叫び』(DEAD OF THE BRAIN : DAY OF THE LIVING DEAD - しりょうのさけび)とその続編『デッド・オブ・ザ・ブレイン 2』(DEAD OF THE BRAIN 2 - ツー)、そしてそれらを同時収録したPCエンジン移植版『デッド・オブ・ザ・ブレイン 1&2』(DEAD OF THE BRAIN - ワン・アンド・ツー)について記述する。
デッド・オブ・ザ・ブレイン 死霊の叫び
概要 (1)

1992年4月1日[1]に、フェアリーテールより発売された。沙織事件で大ダメージを負ったばかりの有限会社アイデス(後のF&C)が、セックス描写だけに頼らず活路を見出そうと構築した新機軸「ナイトメアコレクション」の第1弾。

いわゆるホラーゲームの一種であり、『ゾンビ』などのさまざまなゾンビ映画SF映画ターミネーター』の要素やお約束が盛り込まれている。なお、本作や『デッド・オブ・ザ・ブレイン 2』では、「ゾンビ」=「魔術で蘇らせられて使役される死体」という解釈であり、作中で実際に登場するゾンビのことは「死霊」と呼称する。

ゲームシステムについては選択肢を総当たりする従来のもの以外にも、画面外の各種コマンドをクリックすることで変化したアイコンを画面内の必要に応じた場所へ移動させ、そこをクリックすることでシナリオを進行させていくという、画面内クリックを導入したアドベンチャーゲームであるが、敵との戦闘時にはファーストパーソン・シューティングゲームへ移行し、制限時間内での正確な射撃能力や判断力が必要となる。それによって適度にプレイヤーの緊迫感を煽り、シナリオへ惹き込むことに成功したこのシステムは、ナイトメアコレクション第2弾『マリンフィルト』[2]にも継承されている。

キャラクターデザイン絵コンテ原画、パッケージ画は、アニメーター牧野竜一が担当した[3]
あらすじ (1)

アメリカ合衆国の某所。ある日の夜更け、残業を終えて帰宅した青年・コールのもとへ、友人の老科学者・ドクから発明品をすぐに見に来るよう、電話がかかってきた。コールがドク宅へおもむくと、そこには彼とその愛猫・キティが居た。しかし、穏やかだったはずのキティは何故かコールに牙を剥き、襲いかかる。そのあまりの狂暴さから、ドクはやむなくキティを射殺してしまう。目の前の状況に動揺し、キティが狂犬病に罹っていたと考えるコールに、彼はキティが1週間前に老衰で死亡したことや、自らが長年をかけて開発していた蘇生薬のサンプルをその死体に注射したことを打ち明ける。信じがたい言葉にコールは訝しむが、その証拠としてドクがキティの死体へ蘇生薬を打ってみせると、それは再びうごめき始めた。驚愕の発明を喜ぶコールに、ドクは被験者が副作用で狂暴化したり異常な筋力を得てしまうことや、それらへの懸念からまだ人間への投与は行っていないことも打ち明ける。キティの変貌もそのためであったのだ。

その時、1週間前から続くキティの鳴き声による近所の苦情を受けたという警察官・ジャックがドク宅を訪れた。コールたちがあわててキティを冷蔵庫へ隠すも、その鳴き声を聞き付けて冷蔵庫の扉を開けたジャックは、最期の力で飛び出してきたキティ[注 1]に喉笛を掻き切られ、即死してしまう。誰にも信じてもらえないであろう状況から、ドクはジャックが理性を保ったまま蘇ることを願って彼の死体に蘇生薬を投与するが、まもなくそれはコールたちの方を向いて起き上がると、ドクの懸念を超える強暴さで、目の前の生者に襲いかかる。銃撃を受けても倒れないジャックからコールたちは逃げ出すが、それは彼らがこれから出会うことになる恐怖と惨劇の、ほんの前触れでしかなかった。
登場人物 (1)
コール
主人公。24歳。元は建設屋(良く言えば
インテリア関係者)で、塗装の仕事をしていたが、ドク宅へおもむいたことから恐怖と戦うことになる。シーラとは恋人同士で、すでに肉体関係も結んだ間柄だが、単独行動中にはキャッシーやサリーに目を奪われてしまうこともある。
シーラ
ヒロイン。24歳。町に溢れた死霊に追われてコール宅へ逃げ込み、彼と行動を共にする。コールに貰った服を大事に着続けるなど、彼への想いは一途そのもの。
ドク
本名はクーガー・ハミルトン。老科学者で大学教授。59歳。妻・メアリーには交通事故で先立たれており、今では研究だけが生き甲斐。コールとは4年前に出会い、親子ほど歳が離れているが、良き友人である。ガン細胞の研究や人工臓器の開発の傍らで行ってきた長年の研究の末に蘇生薬のサンプルの開発に成功するが、皮肉にもそれが恐怖と惨劇のきっかけとなってしまう。
ケイン
セントラルホテルで、死霊に追い詰められてしまったコールの危機を、間一髪で救った青年。1か月前、西側の隣町の自宅で妹の誕生パーティーを家族共々楽しんでいた所を死霊の大群に襲われ、家族や町の全てを失ってしまったため、コールたちの住む町へ逃れてきた。元はどんな所への潜入も得意なジャーナリスト。シナリオの関係上、途中でコールに代わってプレイヤーキャラクターとなる部分が存在する。
ジャック


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