デッドプール2
Deadpool 2
監督デヴィッド・リーチ
脚本レット・リース
X-MENフランチャイズ
X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年)デッドプール
デッドプール&ウルヴァリン(2024年)
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『デッドプール2』(Deadpool 2)は、マーベル・コミックのキャラクター「デッドプール」をベースとする、2018年のアメリカのスーパーヒーロー映画。監督はデヴィッド・リーチ、脚本はレット・リース、ポール・ワーニック、ライアン・レイノルズが務め、レイノルズ、ジョシュ・ブローリン、モリーナ・バッカリンらが出演する。「X-MEN」映画シリーズの11作目であり、『デッドプール』(2016年)の続編である。 前作から2年後。ウェイド・ウィルソン(デッドプール)はガールフレンドのヴァネッサと同棲して、ヒーロー活動を続けていたが、麻薬カルテルの襲撃の巻き添えでヴァネッサが死んでしまう。自責の念からウェイドは自殺を図り、爆死に失敗したところでX-MENのメンバーのコロッサスによって保護される。コロッサスはウェイドをミュータントの学校にしてX-MENの本部である「恵まれし子らの学園」へと連れて帰ると、彼を諭し再びX-MENへと勧誘する。ウェイドはこれに渋々同意する。 見習いとして最初の任務に挑んだウェイドは、14歳のミュータント孤児であるラッセル・コリンズ(ファイヤーフィスト)の暴走を止める。能力抑制装置を付けられたラッセルが施設の理事長と職員達から日常的に虐待を受けていることに気付いたウェイドは、職員らに発砲し数人を殺害する。ウェイドは拘束され、ラッセルと共にミュータント専用の刑務所「アイスボックス」に連行される。自身も能力抑制装置を付けられたウェイドは、ヒーリング・ファクターが抑制されたため末期ガンが再発、協力を訴えるラッセルを無視してゆるやかな死を望む。そこへ、遠い未来からタイムトラベルしてきた謎の男ケーブルが現れ、ラッセルの命を狙う。刑務所全体が混乱に陥った中で、ウェイドは重症の身をおしてラッセルを庇いながらケーブルに挑むも圧倒されてしまう。捨て身の攻撃で致命傷を負うが、その拍子に能力抑制装置が外れヒーリング・ファクターが復活、自爆してケーブルを退けるが自身もアイスボックスの外へ放り出される。ラッセルは生き残り、ひとり刑務所へと戻る。 何度か死にかけ、その中でどうしてもヴァネッサのいる死後の世界に行けないウェイドは、そこでヴァネッサから「心が正しい場所に無い」と言われ、その言葉の意味をケーブルからラッセルを守る事だと解釈し、悪友ウィーゼルと共に求人広告を使って味方のミュータントを集めてチーム「X-フォース」を結成し、ラッセルと他の受刑者を乗せた護送車を追跡するが、作戦開始早々、ヘリからの降下中に吹く風の強さから予定の航路がずれ、各々の身に起きた不慮の事故により、X-フォースの新規メンバーはドミノを除いて全員死亡してしまう。護送車を追跡中にケーブルも現れウェイド、ドミノと戦う。その最中、ラッセルはアイスボックスで心を通わせた凶暴な巨大ミュータントのジャガーノートの拘束を解いて護送車を破壊させ、脱出に成功する。ウェイドは、ジャガーノートに上半身と下半身を引き千切られるもラッセルを懸命に説得する。しかし、ラッセルは戦闘不能になったウェイドを見捨ててジャガーノートとともに逃げてしまう。 身体を再生させるため、盲目の老婆アルの家に居候していたウェイドの元にケーブルが現れ、突如協力を仰ぐ。彼はラッセルが将来猟奇的な殺人ミュータントに成長し、最終的にはケーブルの家族を殺害するという未来を説明する。事情を知ったウェイドは、ラッセルを救うために説得して殺人を思い止まらせることをケーブルに提案し、ケーブルは説得に30秒の猶予を与えるという条件を出し、ウェイドはこれを了承する。ウェイドとケーブルが養護施設に向かうと、そこにラッセルもジャガーノートを従えて現れた。ラッセルはウェイドの説得を無視し、理事長を殺すために施設内に入っていく。ジャガーノートに苦戦しているところへ、コロッサスらが到着する。彼らにジャガーノートを任せ、ウェイドとケーブルはラッセルを追うが、復讐心に囚われているラッセルはウェイドを拒絶する。ウェイドは能力抑制装置を首に付けて自分を殺すよう暴走するラッセルに言うが、しびれを切らしたケーブルがラッセルに向けて発砲する。咄嗟にウェイドはラッセルの前へ飛び出してラッセルを銃弾から救うが致命傷を負う。自分を守ったウェイドの行動を見たラッセルは、理事長への復讐を思いとどまる。その直後、ケーブルは自分の娘の形見として携えていたぬいぐるみが黒焦げの姿から元通りになったことで未来の家族が無事であることを知る。ウェイドはコロッサスが装置を外そうとすることを拒否し、ケーブルとドミノ、ラッセルやコロッサス達に感謝の旨を伝えた後、ラッセルの腕の中で息絶える。 ウェイドの行動に心動かされたケーブルはタイムマシンを作動させて養護施設での戦いが始まる直前の時間へと戻り、ウェイドの懐にヴァネッサの形見である鉛のコインをひそかに仕込み、その後自分が撃った銃弾をそこへ当てるように仕向けて彼の命を救う。ウェイドは銃弾を受けたコインを見て、ケーブルのとった奇妙な行動について理解する。 タイムマシンを作動させるためのエネルギーを使い切り、未来に帰れなくなってしまったケーブルの身を案じるウェイドだったが、当のケーブルは荒廃した未来を変えるため、このまま残ることを告げる。戦いを終えて施設を去ろうとしたウェイド達のもとへ理事長が現れ侮辱の言葉を浴びせるがドーピンダーが運転するタクシーが突っ込み、全ての戦いが終わる。ネガソニックとユキオは施設のミュータントの子供達を学園で保護するべく子供達をジェットへと乗せ、ウェイド達は興奮するドーピンダーを連れて施設を去る。 その後、ケーブルのタイムマシンは修理されウェイドに渡される。ウェイドはタイムマシンで過去に戻り、ヴァネッサやピーターの命を救い、ついでに更に違う時間(あるいは異なる世界)を訪れてウェポンXIとなった別世界のウェイドや、主役に抜擢され大喜びするライアン・レイノルズなどを(主にレイノルズの汚点を払拭するために)次々と葬っていく。
ストーリー
キャスト
ウェイド・ウィルソン / デッドプール
演 - ライアン・レイノルズ、日本語吹替 - 加瀬康之[3][4]元特殊部隊員で、ニューヨークでトラブルシューターをしながら日銭を稼ぎ生活していた傭兵。後天的に不死身に近い治癒能力を得たミュータント。前作で自分をミュータントへと変えたエイジャックスを倒し、人質となった恋人ヴァネッサを救った。日本語版における一人称は「俺」または「俺ちゃん」。元特殊部隊員であるため身体能力や反射神経が高く、様々な銃器や刀の高度な扱いや武術等にも精通している。あらゆるポップカルチャーに詳しく、比喩や会話の最中によく織り混ぜて話すことが多い。かなりのおしゃべりで、どんな状況でもユーモアのセンスを失わずに喋り続ける。特に意見の合わない相手には女性のような仕草をしたり、下品な言葉を浴びせたりして逆上させ、自身のペースに落とし込む[注 1]。今作ではケーブル相手にも平気で下ネタを浴びせる。その一方、過去に育児放棄したアルコール依存症の父親と過ごしていたため、自身が父親になることに悩む姿も見せる。