デズデモーナ_(衛星)
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デズデモーナ
Desdemona

仮符号・別名Uranus X
S/1986 U 6
分類天王星の衛星
発見
発見日1986年1月13日[1]
発見者ボイジャー2号
S・P・シノット
(ボイジャー撮像チーム)
軌道要素と性質
平均公転半径62,658.364 ± 0.047 km[2]
離心率 (e)0.00013 ± 0.000070[2]
公転周期 (P)0.473649597 日[2]
軌道傾斜角 (i)0.11252°[2]
(天王星の赤道に対して)
近日点引数 (ω)183.285°[3]
昇交点黄経 (Ω)306.089°[3]
平均近点角 (M)184.627°[3]
天王星の衛星
物理的性質
三軸径90 × 54 × 54 km[4]
平均半径32.0 ± 4 km[4]
表面積12,867.96 km2[1]
体積137,258 km3[1]
質量1.8×1017 kg[5]
平均密度1.3 g/cm3[5] (仮定値)
表面重力0.012 m/s2[1]
脱出速度~0.027 km/s
自転周期同期回転[4]
アルベド(反射能)0.08 ± 0.01[6]
赤道傾斜角0[4]
表面温度~64 K
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デズデモーナ[7][8]またはデスデモーナ[9]またはデスデモナ[10] (Uranus X Desdemona) は、天王星の第10衛星である。

天王星の衛星のうち内側から5番目を公転している。

デズデモーナは、1986年1月13日にボイジャー2号が撮影した画像の中から、ボイジャーの画像解析チームによって発見された[11]。発見は同年1月16日に国際天文学連合のサーキュラーで公表され、S/1986 U 6 という仮符号が与えられた[11]。その後1988年6月8日に、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『オセロー』に登場するオセロの妻デズデモーナに因んで命名された[12][13]。また、Uranus X という確定番号が与えられた[13]

ボイジャー2号が撮影した画像の中では、デズデモーナは長軸を天王星の方へ向けた細長い物体として写っていた。デズデモーナの長軸と短軸の比率は 0.6 ± 0.3 と非常に細長い形状をしていることが分かっている[4]。また、表面は灰色である[4]。測定されたアルベドは 0.08 と低く、表面はC型小惑星に見られるような、暗く変性していない炭素豊富な物質に覆われている可能性がある[1]

デズデモーナは、測光的特徴や軌道要素がよく似たビアンカクレシダジュリエットロザリンドポーシャキューピッドベリンダペルディータとともに、ポーシャ群を形成している[6][14]

デズデモーナを含む内側の衛星のいくつかは長期的には軌道が不安定であることが示されており、デズデモーナは今後400万?1億年のうちにクレシダジュリエットと衝突する可能性があることが指摘されている[15]
出典^ a b c d e “In Depth | Desdemona ? Solar System Exploration: NASA Science”. アメリカ航空宇宙局 (2017年12月5日). 2018年12月25日閲覧。
^ a b c d Jacobson, R. A. (1998). “The Orbits of the Inner Uranian Satellites From Hubble Space Telescope and Voyager 2 Observations”. The Astronomical Journal 115 (3): 1195?1199. Bibcode: 1998AJ....115.1195J. doi:10.1086/300263. 
^ a b c Jet Propulsion Laboratory (2013年8月23日). “Planetary Satellite Mean Orbital Parameters”. Jet Propulsion Laboratory Solar System Dynamics. ジェット推進研究所. 2018年12月25日閲覧。


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