デジモンセイバーズ
ジャンル少年向けアニメ
冒険、SF・ファンタジー
アニメ
原作本郷あきよし
シリーズディレクター伊藤尚往
シリーズ構成山口亮太
キャラクターデザイン青井小夜
音楽奥慶一
アニメーション制作東映アニメーション
製作フジテレビ、読売広告社
東映アニメーション
放送局フジテレビ系列
放送期間2006年4月2日 - 2007年3月25日
話数全49話[1]
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『デジモンセイバーズ』(DIGIMON SAVERS)は、2006年4月2日から2007年3月25日まで、フジテレビ系列で毎週日曜日の午前9時00分-9時30分に放送されたテレビアニメ。デジモンシリーズの第5作目。全48話。DVD全17巻。ナレーションは松野太紀。 前作『デジモンフロンティア』以来3年ぶりに再開されたアニメ・デジモンシリーズ第5作。本作品をもってフジテレビ系での放送は一旦終了となり、2020年に『デジモンアドベンチャー:』が放送されるまでは別の放送局での放送となっていた[2]。 前シリーズから間隔が開いたこともあり、ビジュアル面を一新、キャラクターデザインに青井小夜を起用し、主人公たちも小学生から中学生に年齢が上げられている。ストーリーも、デジモンに対抗する組織に主人公・大が入隊し、デジモンの起こす事件やデジモンを利用した事件を戦いを交えて解決するというこれまでにない路線となった。メインスタッフ・歌手陣も一新され、前シリーズとは大きく様変わりをしている。デジタルワールドで育った野生児の人間、デジモン根絶を目論む人間との戦いなど、作風も大幅に変化し、従来のシリーズよりも勢いを重視した展開になっている。その一方で、主人公のパートナーデジモンがアグモンなど、明らかに過去の作品を意識した設定もあるが、デジモンのサイズを全体的に底上げしたことで現実世界におけるデジモンの異質性を演出している[3]。 これらの要素は過去作にはあまりなく、新鮮さを打ち出した反面、整合性の点で粗が目立ち前シリーズまでの「問題を抱えた子供たちの成長の物語」「リアリティのある舞台設定」といった要素は薄い。相手が究極体であろうと、主人公の大が拳で戦おうとするなど、勢いや痛快さを重視した今までに無い展開が多く、「戦うのはデジモンだけで子供は見ているだけ」というスタンスに対する疑問への一つの解答を出した。 シリーズ構成担当の山口亮太によれば、過去のデジモンシリーズですでに子供たちの冒険や仮想生物のシミュレーションはやり切った感があり、まだやっていない「王道少年漫画」路線を目指したという[4]。 本来劇場版として製作された『DIGITAL MONSTER X-evolution』を除くとデジモンシリーズのアニメ作品で、オメガモンがテレビアニメ本編に初登場した作品でもある[5]。 ゲスト声優にタレントの新垣結衣、前田健がレギュラー出演し、他はなわ、ビックスモールン、原口あきまさも出演している。また菊池正美、高橋直純、永野愛、神谷浩史、野沢雅子、高橋広樹など旧作のレギュラー声優の再起用もある。 デジモンシリーズ最後の非ハイビジョン放送作品でもあり、シリーズ初の地上アナログ・デジタル同時放送作品でもある。 『デジモンアドベンチャー』(無印)-『デジモンフロンティア』の四部作で主題歌を担当していた和田光司が、後期オープニング(OP)を担当。和田も自身のブログにて、暗にファンの要望の多さから今回の復帰が出来たという旨のコメントをしている[6]。デジモンシリーズにおいてOPが途中変更されるのは初のことであるが、そもそもフジテレビ日曜朝9時00分 - 9時30分枠のアニメ作品で、1年以内にOPが途中で変更されるのは異例のケースである。一方で四部作でエンディング(ED)を担当した前田愛(AiM)は今作では前期・後期ともEDは担当しなかった。 シリーズで初めて「アバンタイトル-OP-CM-本編-CM-ED・次回予告」という放送形式となる。これは前番組『金色のガッシュベル!!』の途中から採用された形式を受け継いだものである。アバンタイトルは回を重ねるごとに長くなり、本編中にCMを挟まないこともあって実質的なAパートになっている。また、サブタイトルは当初は本編開始時に表示されていたが、中盤からアバンタイトル開始時に表示されるようになった。この形式は後の『デジモンクロスウォーズ』にも継続された[7]。 デジモンシリーズの3年ぶりの新作としてスタートした本作品だが、商業面では『無印』-『フロンティア』の旧作と比較すると視聴率はあまり伸びず、1作のみ単発で再休止となり連続のシリーズとはならなかった。旧シリーズと比べ、アニメ雑誌などへの露出も少なく、玩具、CDグッズの展開も小さかった。 「ウルトラシリーズやスーパー戦隊シリーズのように親子で楽しむほど時間が経っておらず、かといって旧シリーズの延長としては間が空き過ぎてるため、タイミングの悪い時期の放送であった」と山口亮太はコメントしている[4]。 最高視聴率:6.7%、最低視聴率:3.5%、平均視聴率:5.2% 本作品は様々な特異形質が見受けられる。 など。 シリーズ構成担当の山口亮太のブログによれば、本作品は「ホビーアニメを脱したいというスタッフの想いで制作された」とのこと。フジテレビに「アニメの常識をひっくり返したい」、「他にはないアニメをつくりたい」というコンセプトのもとに立ち上げたアニメ枠・ノイタミナの作品である『怪 ?ayakashi?』という作品があり、金田率いるプロデューサーを中心に『怪 ?ayakashi?』と本作品のスタッフが少なからず共通であり、時期的にスライドという形になっている。 ちなみに、通常は東映アニメーションでは音響監督はつけないが、本作品では音響監督に長崎行男を起用している。 また、フジテレビプロデューサーである金田耕司はアニメージュ2007年8月号でのノイタミナの特集にて、(『DEATH NOTE』や『ゲゲゲの鬼太郎』などの様にアニメ作品が実写化している実状を踏まえて)「なぜそれをアニメでやるのか」、「アニメでしかできないことを追求していきたい」という旨の発言があったが、本作品では、
概要
特徴
放送データ
成績
2002年からビデオリサーチによる視聴率計測方法が変わったため、2002年以前の作品視聴率とは単純比較出来ない。
制作秘話
アバンタイトル、オープニングより先にサブタイトル表示(ただし、初期の途中から)。
一般的に1分数10秒(おおむね1分30秒)あるオープニング、エンディングだが、本作品では共に1分00秒である。
Aパート、Bパート間のCMがない(ただし、こちらは前番組『金色のガッシュベル!!』の終盤から採用された方式を受け継いだものである。また、これはOP、EDの形質と共に後番組である『ゲゲゲの鬼太郎(第5作)』にも引き継がれている)。
過去4作での主人公の名前のはじめが「タ」または「ダ」だったのに対し、本作品では違っている(なお、大門マサルの名前は、企画書段階では大門コウヘイだった[8]。ちなみにデジモンシリーズの主人公の名前は、フジテレビプロデューサーの名前から名付けられている傾向がある(例:第1作『無印』の八神太一は藤山太一郎から、『02』の本宮大輔は川上大輔からなど。よって本作品の企画書での大門コウヘイは金田耕司から))。
主人公がケンカ番長を名乗り、素手でデジモンを殴り倒せるという少し風の変わった内容。
主人公がゴーグルを付けていない。
主人公とそのパートナーデジモンの声優を男性が務めている。
デジモンシリーズで唯一、人間界(無印・02では「現実世界」、『テイマーズ』では「リアルワールド」と呼ばれる)の主な舞台が東京都でない(神奈川県横浜市)[9]。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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