デジタル・ドメイン
Digital Domain
種類非公開企業
略称DD
本社所在地 アメリカ合衆国
カリフォルニア州プラヤビスタ
デジタル・ドメイン(Digital Domain)は、アメリカ合衆国のVFXの制作会社である。特殊効果スタッフのスタン・ウィンストンが、映画監督のジェームズ・キャメロンと共に設立した会社であり、本社はカリフォルニア州ロサンゼルスに所在する。『トゥルーライズ』『アポロ13』を経て『タイタニック』のVFXで一躍その名を轟かせ、1998年、2001年、2008年にはアカデミー科学技術賞を受賞している。 元々はウィンストンが『ジュラシック・パーク』のCGI恐竜に感銘した夫人の薦めで自分のスタジオにデジタル部門を設立した事に始まり、当時インダストリアル・ライト&マジック(ILM)のゼネラルマネージャーであったスコット・ロス
歴史
1998年にキャメロンとウィンストンがオーナーを辞任する。キャメロンはこの辞任でデジタル・ドメインの権利を全て放棄。ウィンストンも再び自分のスタジオにデジタル部門を設立している。
2002年、アカデミー賞受賞の合成ソフト・Nukeを市場で販売するための子会社「D2ソフトウェア」を設立した。
2006年にマイケル・ベイが買収、オーナーに就任。キャメロン時代から社長を務めてきたロスはベイと経営方針が合わず辞任。ベイはILM、マイクロソフトから新しい経営陣を迎えて、新生デジタル・ドメインを構築。
2010年、デジタル・ドメインはカナダのバンクーバーと、アメリカ合衆国フロリダ州のポートセントルーシーにサテライトスタジオ(支社)を開業した。
2011年デジタル・ドメインは3D映画制作会社のイン・スリー社(In-Three Inc)を買収、傘下にした。
2011年4月、フロリダ州立大学のCollege of Motion Picture Artsと提携し、デジタル・ドメイン研究所を設立[1]。
2011年7月、デジタル・ドメインと、映画製作スタジオや映画館チェーンを営むインドのReliance MediaWorks社(RMW)は、英国ロンドンとインド・ムンバイの2拠点に、共同でVFXと3Dステレオスコピックを専門とするポストプロダクションを設立すると発表した。両社は、今回共同で設立した2拠点のポストプロダクションを含め、DIからデジタルマスタリング、VFXからアニメーションまで全てを扱えるワールドワイドのネットワークを築き、2011年中には年4-5本の大型制作プロジェクトをこなすプロダクションを作り上げた[2]。
2012年9月、デジタル・ドメインは破産。フロリダのスタジオを閉鎖。中華人民共和国の北京小馬奔騰影視文化発展(ギャラピングホース)は経営難に陥ったデジタル・ドメインを買収した。買収額は3020万ドル[3][4]。