デジタルホーン(Digital Horn )は、カシオ計算機が1988年?90年代初期に製造・販売した、音源、スピーカー内蔵のウインドシンセサイザー。CASIO DHシリーズ。 ウインドシンセサイザーと呼ばれる製品の多くが、自身では音源を持たず外部の音源にデータを送信する「ウインドコントローラー」であったが、DHシリーズは音源を内蔵するだけでなく「小口径ながら高性能のスピーカーを内蔵」しさらには電池駆動が可能だったため、製品単体で演奏できる唯一のウインドシンセであった。[1] DHシリーズのデザインは、ほとんどのモデルがサックス風の外装だが、DH-280のみヤマハのWXシリーズに似た、角ばったデザインが採用されている。 ロングトーン時に自動的に付加される(オート)ビブラートやシンプルなキーなど解り易い初心者向けの仕様。全ての機種で半音単位のトランスポーズキーが可能で、DH-500には、ディレイ(リバーブ),E♭B♭などのインジケーターランプが搭載されていた。 プリセットトーンは、サキソフォン・トランペット・シンセリード・オーボエ・クラリネット・フルートの6音色。DH-280,800には、曲やリズムを内蔵した外部メモリー「ROMパック」が付属しており、カシオトーンと共通の別売ROMパックに交換可。また、MIDI OUT端子を標準装備しており(DH-280以外)外部音源の利用も可能。3電源(単3電池、AC100V、カーバッテリー)方式。 リコーダーとほぼ同様の「リコーダー類似型運指」と、右手で音階、左手で♯♭オクターブを指定する初心者向けの「カシオオリジナル運指」とが選べる。
概要
特長
機能
運指
シリーズのモデル
DH-100
88年5月発売。初代モデル。
DH-200
同8月発売。DH-100の色違い。
DH-800
9月発売。ROMパック対応。付属:RO-556(4曲+オートリズム16パターン)
DH-500
89年6月発売。トランスポーズインジケーター、ブレスセンシビティコントロール(息量センサーの感度調節)搭載。
DH-280
11月発売。ROMパック対応。付属:RO-582(5曲+オートリズム13パターン)
脚注^ その後2016年10月にローランドからスピーカー内蔵のウィンドシンセサイザー「Aerophone AE-10」が発売された。
関連項目
ウインドシンセサイザー
管楽器
坂田明 - CMに出演
外部リンク
⇒デジタルホーン地位向上委員会(日本ウィンドシンセ協会内)
デジタルホーンの部屋