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第五世代のiPod
デジタルオーディオプレーヤー (digital audio player, DAP) は、デジタル音楽ファイルを再生可能なオーディオプレイヤーで、特に携帯が可能なものをさす。携帯音楽プレーヤーの一種。
旧来はMP3のみ再生可能、あるいはMP3の再生に対応したプレーヤーとしてMP3プレーヤーと呼ばれていた。2023年現在、複数の音声ファイルフォーマット形式に対応する製品が一般的である(後述)。なお機能を拡張し動画などマルチメディアに対応した機器はデジタルメディアプレーヤーと呼ばれる。 デジタルオーディオプレーヤーはデジタル方式の音楽ファイルを再生する音響機器で、携帯電話会社の音楽配信サービスやインターネットの音楽販売サイトから購入したり、CDなどから直接取り込んだ音楽ファイルを再生するのに用いられる。駆動部を持たないため振動に強く、再生デバイスとして有力視されている。[1] デジタルオーディオプレーヤーという言葉は、広義には1980年代に登場したCDプレーヤーや1990年代に登場したMD(ミニディスク)プレーヤーなども含まれるが、通常は、2000年代に本格的に普及しはじめた記録媒体にフラッシュメモリや小型ハードディスクを使用した音楽プレーヤーを指す。デジタルオーディオプレーヤーという用語が広く使用され始めたのは2000年代半ばからである。 2000年代前半までは音楽ファイルのMPEGによる音声圧縮形式方式としてMP3ファイルが使用されることが多く、MP3プレーヤーという呼称が広く用いられたジャンルであるが、著作権保護などの観点から暗号化技術が進み、MP3以外の形式の採用が進んだ。MP3以外の圧縮形式として、WMA、AAC、ATRAC、Vorbisなどのコーデックを使用する機種が出現し、2000年代半ば頃からデジタルオーディオプレーヤーという呼称が用いられるようになった。一方、近年はCDプレーヤーやMDプレーヤーにも、CDやMD本来のコーデックのほかにMP3を使えるものが現れている。 メーカーごとに様々な製品が発売され、機能にはいくつかのバリエーションがあり、単に音声ファイルの再生だけでなく、多機能化機種もある。例として、ラジオ受信機能、ラジオの録音やICレコーダー機能[注 1]、USBメモリとしても利用できる機能、語学学習などに用いる再生速度調整機能、FMトランスミッター機能などが挙げられる。 また、類似の製品としてICレコーダーがある。ICレコーダーは主に会議や講演などの音声の録音を目的とし、再生面では余り音質は重視しないものが中心であり音楽用途には合わないモノラル機器も多い。もっとも、ICレコーダーの中にも本格的な音響機器として生録音や再生を重視したものもある。反対に、専用のデジタルオーディオプレーヤー製品の多くは、簡易なICレコーダー機能を兼ね備えている。 スマートフォンを含む携帯電話の普及とともに、携帯電話等をオーディオプレーヤーとして利用する事も一般的となっている。一部の簡易的な仕様の機種を除き、ほとんどの携帯電話等は高度な音楽再生機能を備えている。 デジタルオーディオプレーヤー以外にも、やや大型の液晶ディスプレイを搭載し、音楽再生に加えて、フォトビューワー(デジタル写真の閲覧)や映像ファイルの再生を行うなど、より多機能化したプレーヤーもあり、こちらはデジタルメディアプレーヤーと呼ばれる。 デジタルオーディオプレーヤーは、音楽ファイルを記録する電子媒体、複数のファイルを管理するファイルシステム、音楽ファイルを再生(デコード)するデコーダー、音声を出力するアンプ、操作ボタンなどの操作系、バッテリにより構成される。 ほとんどの機種では液晶パネルなどの表示装置を搭載しており、再生中の楽曲タイトルやアルバム名などの情報を表示することができる。低価格機種の中には表示装置を持たないものもある。 記録媒体にはフラッシュメモリまたはハードディスクドライブを使用する。フラッシュメモリを使用する機器では、プレーヤーにメモリを内蔵するタイプと、SDカードなどのメモリカードを使用するタイプがある(プレーヤーにメモリを内蔵しつつメモリカードも使用可能な機種もある)。ハードディスクではごく一部を除いて機器に内蔵するタイプとなる。2011年1月時点で、フラッシュメモリ内蔵タイプは主に小容量(?64GB)、ハードディスク内蔵タイプは主に大容量(80GB?)を中心に展開されている。 音楽ファイルを管理するファイルシステムでは、古くは独自のファイルシステムを使用し、データの書き込みに専用アプリケーションソフトウェアを利用するものが多かった。近年では特定の環境(OS、管理アプリケーション)に依存せずに使えるUSBマスストレージクラスに対応し、FAT16やFAT32等のパソコンで広く利用される汎用ファイルシステムを採用する機種が一般的である。 現在のデジタルオーディオプレーヤーでは、音楽ファイルの転送方法により の大きく2種類に分けられる。 iPod、ウォークマン、SD-Audio、Gigabeatなどは前者に属し(Gigabeat Uや近年のウォークマンは後者の仕組みも併せ持つ)、著作権保護(DRM)のため転送したファイルには暗号化などの保護処理が行われる。このタイプのプレーヤーは、特定のパソコン用アプリケーション(たとえばiTunesなど)専用の周辺機器に相当する。よって、使用には必ずパソコンと専用ソフトの使用が必須である。また、DRMの関係上、通常はプレーヤーから音声ファイルを取り出せないためパソコン側の音楽ファイルはバックアップとして保管が求められる。暗号化するため転送に時間がかかりやすく、転送ソフトの負荷が大きい。 専用プレーヤーの内にも、後述の汎用プレーヤーのようにUSBストレージとして使用できる物もあるが、DRM処理されてない一般の音楽ファイルを汎用プレーヤーのように転送しても、プレーヤーが認識せず再生できない場合がある。 それゆえ、複数の種別の専用プレーヤーを利用する場合は、それぞれのプレーヤー種別毎に音楽ファイルを多重管理する必要がある。また、専用プレーヤー間で機器を乗り換えする場合、DRMの掛かったファイルを乗換え先に持ち出せない可能性が高い[注 2]。 後者のタイプのプレーヤーでは、DRMが掛かっていないMP3やWMAなどの音声ファイルを、USBストレージに直接データファイルとして保存する。前述の専用タイプとは異なり、FAT/FAT32ファイルシステムを扱えるのであれば、パソコンさえも必要としない。 またプレーヤー自身を、USBホスト機能を持つアンプ、ミニコンポ、ラジカセ、メディアプレーヤー、ポータブルDVDプレーヤーなどの機器に接続して、ストレージ内の音楽ファイルを再生(機種によっては録音)可能である。
概要
製品ごとの特色
仕組み
専用の転送ソフトでのみ転送可能なもの
専用ソフトを必要とせず、エクスプローラなどのファイル管理ツールからファイルが転送できるもの(マスストレージ型と呼ばれる)
専用プレーヤー
汎用プレーヤー
Size:118 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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