デジタルオブジェクト識別子
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

ウィキペディアにおけるDOIの使い方については、Wikipedia:デジタルオブジェクト識別子Template:Doiをご参照ください。

「doi」はこの項目へ転送されています。その他の用法については「DOI」をご覧ください。
デジタルオブジェクト識別子のロゴ

デジタルオブジェクト識別子(デジタルオブジェクトしきべつし、英語: Digital Object Identifier、略称DOI)は、インターネット上のドキュメントに恒久的に与えられる識別子である。

URLは、サーバの移転などによって変化するため、古い情報になるほどリンク切れなどの不都合が生じやすい。DOIは、ユーザーとファイルの所有者(出版社や音楽配信業者など)の間にDOIディレクトリを経由させることで、これを回避するものである。

DOIは、学術論文の分野でよく利用されており、NatureScienceのような学術雑誌や、ACMIEEEなどの学会が発行した論文誌の記事に付与されている。

また、DOIは著作物のタイトルだけでなく、より細分化したレベルで付与することもできる。書籍なら任意のページや図表ごと、CDであれば曲ごとに識別子がつけられるため、目的とする情報を早く選択的に得ることが可能となる。(ISBNISSNCODENなどは、タイトル別にのみ識別番号が付けられている)。

DOIのシステムはAAP(Association of American Publishers、アメリカ出版協会)とCNRI (Corporation for National Research Initiatives)によって設立され、現在は国際DOI財団 (The International DOI Foundation)によって運営されている[1]
システム

典型的なDOIは次のような文字列である。

10.1021/jo0349227

この例において、10.1021は国際DOI財団が付与するディレクトリの識別子(本例ではアメリカ化学会を示す)である。スラッシュ以下のjo0349227はファイルの所有者(本例ではアメリカ化学会)が任意で付けるIDである。

実際にブラウザでDOIによって検索をする際には、次のように https://doi.org/ の後にDOIをつければよい(以前はhttp://dx.doi.org/やhttp://doi.org/だったが、現在これは推奨されてはいない[2])。https://doi.org/10.1021/jo0349227

システム上は次のような過程を経てファイルが表示される。
ユーザーが、欲しいファイルのDOIを入力する。

入力されたDOIが、DOIディレクトリに送信され、目的のファイルのURLに変換される。

変換されたURLが、ファイルが置かれている出版社のサーバに転送される。

出版者のサーバが、ユーザーに目的のファイルを送信する。

もし出版社がファイルの移動を行う場合は、DOIディレクトリ内で対応するURLを更新することで対応する。したがって、ユーザー側は同じDOIをいつまでも使い続けることができる。
DOI登録機関

CrossRef

DataCite(英語版)

欧州委員会出版局

ジャパンリンクセンター

mEDRA

韓国科学技術情報研究院(英語版)

EIDR(英語版)

中国知網

Airiti(英語版)

ISTIC

脚注[脚注の使い方]^ 長谷川 1999, p. 19.
^ “Encoding recommendations when used in URLs”. DOIR Handbook. 2017年5月24日閲覧。

参考文献

長谷川, 豊祐「DOI(デジタルオブジェクト識別子)システムの概要(<特集>メタデータ)」『情報の科学と技術』第49巻第1号、社団法人情報科学技術協会、1999年1月1日、28-33頁、.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}NAID 110002828034。 

“DOI(デジタルオブジェクト識別子)システムの概要”. 2016年5月12日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。2013年1月3日閲覧。


外部リンク.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキデータにはデジタルオブジェクト識別子のプロパティであるDOI, DOI書式指定, DOIプレフィックスがあります。( 使用状況 使用状況 使用状況)

Overviews - ウェイバックマシン(2008年10月4日アーカイブ分)(英語) - 国際DOI財団による解説

デジタルコンテンツへのID 付けのための共同宣言 - ウェイバックマシン(2004年12月6日アーカイブ分)(日本語) - コンテンツIDフォーラム(cIDF)・International DOI Foundation(国際DOI財団)

『DOI』 - コトバンク










国際標準番号
標準


ISO 2108:
国際標準図書番号 (ISBN)

ISO 3297: 国際標準逐次刊行物番号 (ISSN)

ISO 3901: 国際標準レコーディングコード (ISRC)

ISO 6166: 国際証券識別番号 (ISIN)

ISO/IEC 7812: 発行者識別番号 (IIN)

ISO 10957: 国際標準楽譜番号 (ISMN)

ISO 13616: 国際銀行勘定番号 (IBAN)

ISO 15511: 図書館及び関連組織のための国際標準識別子 (ISIL)

ISO 15706: 国際標準視聴覚番号 (ISAN)

ISO 15707: 国際標準音楽作品コード (ISWC)

ISO 17316: International Standard Link Identifier(英語版) (ISLI)

ISO 17442: 取引主体識別コード (LEI)

ISO 21047: 国際標準文章コード(英語版) (ISTC)

ISO 26324: デジタルオブジェクト識別子システム (DOI)

ISO 27729: 国際標準名称識別子 (ISNI)

CAE(英語版)/IPI(英語版)

バーチャル国際典拠ファイル (VIAF)

典拠管理データベース: 国立図書館

フランス

BnF data

ドイツ

イスラエル

アメリカ


記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:12 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef