デザイナーベイビー_(小説)
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デザイナーベイビー
Designer Baby
著者
岡井崇
発行日2011年7月8日
発行元早川書房
ジャンルミステリ小説
医療小説
日本
言語日本語
形態四六判
ページ数474
公式サイト ⇒www.hayakawa-online.co.jp
コードISBN 978-4-15-209223-6
ISBN 978-4-15-031202-2文庫〈新版〉)

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『デザイナーベイビー』は、岡井崇による医療小説。2011年7月8日早川書房から単行本が刊行された。2013年8月にハヤカワ文庫上下版が発刊され、2015年9月8日にはハヤカワ文庫(新版)が刊行された。

処女作『ノーフォールト』で起きた「徳本さん事件」から10年後の城南大学病院を舞台とした作品。生殖医療を題材としており、柊奈智や須佐見教授など前作に登場した人々も多く登場する。

2015年NHK総合テレビドラマ化された。
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この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2015年10月)(使い方

城南大学病院の新生児室から、生後3日目の女児が連れ去られる事件が発生する。女児は将来のノーベル賞候補者と目される近森博士の娘で、ダウン症を患っており、一刻も早い救出が求められる。犯人からの要求に従い、院長が身代金5000万円の運搬を請け負うが、一枚上手の犯人にまんまと奪われてしまう。

誘拐事件の犯人が杳(よう)として分からないまま、城南大学病院では更なる災難が起きる。妊娠中に脳梗塞を起こした妊婦の江嶋英恵が肺塞栓症により急死する。担当看護師が、血栓ができるのを予防するための薬の投与を忘れたと告白し、医療ミスとして処理されるかに思われた。だが、一度や二度の投薬忘れで死ぬことは有り得ないとの見解が示され、看護師による殺人の疑いが高まる。

調べを進めていくうちに、誘拐事件と妊婦急死事件に関連が見えてくる。
登場人物
城南大学病院医師
須佐見 誠二郎(すさみ せいじろう)
産婦人科教授。怒りっぽい性格。
柊 奈智(ひらぎ なち)
講師。産科病棟医長。学生結婚し長男・雄太を、10年後に長女・亜紗子を出産。2人の出産の間に夫と離婚・再婚をした。夫・隆弘は循環器内科の医師。
桧垣 進(ひがき すすむ)
講師。
アメフト部出身。アメリカのバイオベンチャー企業HLG社から資金提供を受け、都立成育医療センター研究所で極秘に「胎児遺伝子治療」の研究をしている。
矢口 恵子(やぐち けいこ)
助教。入局10年目。第15回ヨーロッパ周産期学会に出席するためイタリアへ。ボローニャ大学へ留学予定。分娩患者の個人情報が含まれる研究データが入ったメモリを盗まれる被害に遭う。
小山 淑恵(こやま よしえ)
15年目のベテラン助産師。明るく闊達な性格で、医師や須佐見に対してもずばずば物を言う。
大井出 慎(おおいで まこと)
院長。眼科の教授。3年前に院長に就任した。須佐見の10年後輩で、同じアイスホッケー部でも後輩だった。
山原 あけみ(やまはら あけみ)
江嶋英恵の担当看護師。勤務態度に問題があると師長からも注意を受ける。敏幸とは不倫関係にあり、一連の事件の片棒を担ぐが、最後は敏幸に睡眠薬を大量に飲まされ殺された。
近森家
近森 望美(ちかもり のぞみ)
近森博・優子夫妻の長女。新生児室から連れ去られる。
ダウン症心室中隔欠損症を患っている。結局、作中の最後まで彼女は行方不明のままであり、6年後、とある夫婦(誰なのかは語られていない)の子供として育てられた「ノゾミ」という6歳の子供がベートーヴェンソナチネ5番(子供が弾くには難易度が高い)を発表会で演奏した帰りに警察官に尋問されるシーンで物語りは終わる。
近森 博(ちかもり ひろし)
44歳。東都大学大学院工学部情報通信工学の教授。将来ノーベル賞受賞も夢ではないと言われる、一般にも広く認知されている工学者。羊水染色体診断でダウン症が判明した時、堕胎を提案した。
近森 優子(ちかもり ゆうこ)
41歳。首都女子大学文学部国文学科の専任講師。辛い不妊治療を受け続け、顕微受精でようやく授かった子を失いたくなくて、夫の堕胎の提案を拒否する。
近森 武治(ちかもり たけはる)・弓子(ゆみこ)
博の両親。望美の生存は諦めるよう諭し、博の怒りを買う。
江嶋家
江嶋 英恵(えじま はなえ)
28歳。夫が精子欠乏症で、不妊治療を受けた後に顕微受精で妊娠。
プロテインC欠損症。脳梗塞で倒れショック状態に陥った時の酸素不足が原因で、胎児が脳室周囲白質軟化症と診断される。脳梗塞の後遺症で下肢に麻痺が残り、歩行練習をしようとした際に肺塞栓症になり急死する。
江嶋 敏幸(えじま としゆき)
英恵の夫。胎児が脳室周囲白質軟化症と診断され、生まれても脳性麻痺になる可能性が高いと宣告された時には、半狂乱となる。実は精子欠乏症。更に、体外受精で生まれた子供で、受精卵の取り違えの結果生まれた子供であった。ノゾミ誘拐の主導役。病気を持った子供がほしくないのと、自分の父親の遺産目当てに胎児ごと英恵を殺し、不倫相手で共犯の川原も殺害。父の遺言状によって子供が居ないと遺産がもらえないため、HLGの卵子を買って優秀な子を誰かに産んでもらおうと考え、その資金欲しさにノゾミを誘拐した。子供の障害が判明した後に行った養子縁組説明会で出会った河窪に計画の片棒を担がせ、ノゾミを彼に渡した。
江嶋 昌幸(えじま まさゆき)
敏幸の異母兄。焼津にある食品加工会社の社長。
江嶋 杏子(えじま きょうこ)
昌幸の妻。長男・幸彦を白血病で亡くす。その後、第二子を妊娠するが、帝切創部妊娠が原因で子宮を摘出した。
江嶋 幸正(えじま ゆきまさ)
昌幸・敏幸の父。焼津で食品加工会社を立ち上げ、一代で財産を築き上げた。
江嶋 真穂(えじま まほ)
幸正の後妻。銀座のクラブのホステスだった。敏幸を体外受精で妊娠した。
患者
岡山 聡子(おかやま さとこ)
不妊症の女性。採卵し妊娠するが、絨毛膜下血腫が出来、入院。
遠山 依子(とおやま よりこ)
須佐見の患者。35年前に非常な難産の末、悠里を産んだ。その後、
子宮内膜癌になった時も須佐見が手術した。
斉藤 久美(さいとう くみ)
ホルモン異常が原因で、初潮以来ずっと月経が不順で、時々大量出血する少女。
須佐見 さえ子(すさみ さえこ)
須佐見の妻。仕事柄不規則な生活を送らざるを得ない夫と違い、人一倍健康には気を使ってきたが、胃癌と診断される。
横尾 昭子(よこお しょうこ)
58歳。インドで卵子提供を受け、体外受精で妊娠。妊娠合併症を併発し入院。
警察
西牟婁 義一(にしむろ よしかず)
警視庁捜査一課警部。47歳。
ポアロのような口髭をたくわえている。長らく組織犯罪対策課にいたため、言動に荒いところがある。所轄の刑事たちの中には「ぎいちさん」と呼ぶ者もいる。
下地 浩介(しもじ こうすけ)
警視庁捜査一課警部補。38歳。学生時代はアメフト部所属。捜査のため速水と共にアメリカへ。
長谷 宏明(はせ ひろあき)
南品川署警部補。51歳。
沖 早苗(おき さなえ)
27歳。工学部出身で、近森のことも良く知っている。
速水 悠里(はやみず ゆり)
西牟婁の直属の部下。35歳。捜査のため下地と共にアメリカへ。


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